森の大がかりな装置ありがたや
我々を助けてくれる森の機能その1は
燃料を提供してくれること。
今年は石油が高いというニュースどこ吹く風で
灯油代の代わりに労力を使って薪を切り、拾い
2台の薪ストーブで暖かく過ごしている。
(薪作業する時点で既に暖かい。)
先日、真冬の我が家に泊まった東京からの客人は
薪を湯水のように使い、室温は30℃にもなった。
(ちなみに水道のない我々は
湯水のようにではなく貴重品として湯水を使う(笑)。)
森よありがとうその2は
春は葉が茂り、秋は葉が落ちるという壮大な装置。
夏は涼しさにありがたいなあと
冬は明るさと暖かさにありがたいなあと毎日思う。
頼まなくても払わなくても毎年忘れず、機能してくれる。
夜、木々の間に月と星が見られるのは冬だけの祭りだ。
寝ながら窓から北斗七星を眺めたりもする。
もうすぐ草木に葉が出てきてその青さにワクワクし
秋は吹雪のような落ち葉を眺め
葉の恩恵を忘れる暇なく一年が廻る。
森に受け身な暮らし
に難点があるとすれば、冬以外のひなたがないこと。
梅干しを干すにも10分おきに日を追って移動し
日当たりが必要な植物は育てられない。
それをしかたないと思って8年。
一部の木を切ってひなたを作り、好きなものを植える
と仮定してみたら。
留めておいた望みが決壊してあふれた。
ハーブ、果樹、花、鳥・・・囲まれたい。
堰(せ)き止めて、見ないふりしててごめん。
デパートやネットをうろうろしても見つからなかった
「本当に欲しいもの」が、やっと見つかった。
叶えてあげるよ。
太陽と、土と、雨と、森の神さまと、育てる先輩たちに
聴きながら助けてもらいながら
自分の環境を 創るよ。