何を飲みたいかわからない
たき火で夕ご飯を作り(相方が出稼ぎで不在につき、何日目でカレーに飽きるか実験中)、犬と遊び、小屋でネットを見ている秋の夜長。
お酒を飲んだらいい感じ、と思ったけど、そういえば
何を飲んでいいかわからない。
平均的日本人小学生の頭の中に英語ボキャブラリーが少ないように
私の中に酒ブラリーがない。
ビールと日本酒くらいしか思いつかないけれど
今はそれらではない気がする。若干寒いし。
48才にしてなぜ酒ブラリーがかほど貧困かというと、理由1はケチだから。外食はめったにせず、まして食べるだけなら定額で収まるところを、1杯飲むたびに500円ずつ飛んでいくなんて恐怖だ。他の人が飲んだ分も割り勘なんて嗚呼無情だ。で、自主的には飲まない人生を歩いてきた。
21才~26才まで、アルコールやカフェインがご法度のクリスチャンだった
のが理由その2。
「飲めそうな顔」「お酒が飲めないなんて人生損してる」など幾度も言われ、宗教からも離れたのにいまだに、自分がお酒が好きなのか強いのか、わからない。
私は今、何が飲みたいだろう。
知っている英単語を食べ物の中から探すように、大学以来めったに行かない居酒屋のメニューをがんばって思い出してみる。水割り、カクテル、レモンサワー(大学の後輩・大沢君がバイトしている居酒屋で「大サワーください」と皆で頼んだことがある/一目ぼれされた居酒屋の店長に「僕はあなたに初恋サワーです」と言われたことがある)、泡盛・・・。
カンニングして、ネットで居酒屋メニューを見てみた。
そう、ワインもあった。梅酒、ジントニック、ラム・・・。
日常にお酒がある人生を、一度経験してみたい。大人の国に留学したつもりで一度、飲み放題というのを試してみたらどうだろうか?
カレーに何日で飽きるか実験が、みすぼらしく見えてきた。
今私は、豊かで自由な日本に生きている。忘れるなかれ。