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スロベニア🇸🇮

こんにちは!
今回はスロベニア編です!
長かった1週間の旅も終盤に差し掛かってきました。
スロベニア滞在はかなり濃厚なものとなりましたので、様子が少しでも伝われば嬉しいです。
それではスタート!


①リャブリナへ

ザグレブからリャブリナへ向かいます。
今回は、Omioでチケットを取ってBlaBlaCar Busを利用しました。
再びバスターミナルまで灼熱の中を歩きます。ザグレブの長距離バスターミナルはとても大きくて、迷いかけました。
どこからでも良いので2階部分に上がると、大きなモニターに行き先と時刻、ターミナルの記載があります。記載のターミナル番号の階段を降りると、問題なく目的のバスが現れました。
このバスは、パリからトリノ、ミラノを経由してリャブリナ、ザグレブへ向かう長距離バスらしいです。陸続きってすごいですね。

バスからのどかな風景が
バイバイ!

②リャブリナに到着

到着しました!

街並みはこんな感じ!

竜の橋へ向かいます。

竜だ!かわい〜

街の至る所で竜のグッズを見かけました。某さいたま市のキャラクターに似ている気がします。

近くには露店も

この辺りはしっかり観光地!という雰囲気で過ごしやすかったです。
昼食を食べに、スロベニア料理店へ向かいます。

ちょっと食べちゃったので左側だけですよ

ポルチーニ茸とチーズのクリームニョッキです。これまた美味しいに決まってます。もっと食べたい。
お店はGostilna Sokolへ伺いました。少し並びました。チップは現金のみですが、ユーロなのでご安心ください。
※スロベニアは2007年に、クロアチアは2023年にユーロが導入されました。ありがたいですね!

③リャブリナ城へ

歴史が面白いということでリャブリナ城へ向かいました。

道中景色美しく
この路地の先に入り口があります

どうやら山登りのようですね

山らしくなってきました
道は補整されています
お城の入り口

チケットは学割がきき、カードで払えました。
入ってすぐのショップで日本語オーディオガイドの貸し出しがあります。
このオーディオガイド、つけたまま出口付近に少しでも差し掛かると、通れば皆振り返るほどの大騒ぎアラームが永遠に鳴り続けるのでご注意ください。
お城は見応えありです。お城の歴史について丁寧に展示してくれていますし、オーディオガイドがあるのでしっかり理解できます。
また、塔の上から街を一望できますのでぜひ登ってみてください。

これがリャブリナの街!

リャブリナ城は一般のお城の認識とは異なり、領主が住むためのお城としての役割ではなく、刑務所や収容所、1900年代には住宅不足解消のため一般市民のアパートとして利用されていたそうです。面白い歴史ですよね。
入ってすぐ右手のあたりに、囚人を入れておく場所が見学できるのですが、屋根はなく、上から見下ろすとただぽっかりと空間が広がっているだけです。
囚人たちは雨風にさらされ、過酷な環境を強制されていました。
屋内の刑務所も見学できます。
現在では博物館、美術展のために利用されていて、私が訪れた時は写真展が行われていました。
あまり観光に時間をかけない私ですが、このお城は楽しく2時間ほど滞在しました。

リャブリナ城見学を終えた頃には日が暮れていたので、時短のためマックで夕食を食べました。エビラップがメニューにあってワクワクいただきました。
ヨーロッパのマックではたまに、ラップメニューを見かけます。私は結構お気に入り。ぜひ日本でも導入してほしいです。

この中にエビがいる
夜の繁華街

日が暮れてもかなり人通りが多く、過ごしやすかったです。今回は繁華街の近くにホテルを取ったので、安全にお出かけできました。

④ポストイナへ いざ行かん(行けない)

翌日。
早起きして、ポストイナへ鍾乳洞を見に行きましょう!
ポストイナ鍾乳洞は、天然の鍾乳洞としてヨーロッパ最大の長さを誇る鍾乳洞です。総長24kmに渡る洞窟をトロッコに乗って内部まで行くことができます。
前日のうちに行きのバスチケットを買っておきました。(リャブリナからバスで1時間程の距離です)
この支払いは現金のみなのでご注意ください。5.5€でした。
12番のバスターミナルということで、翌日の朝に待っていると、しっかりバスが到着しました。

ここからが私の失敗談です。
バスは、ポストイナの街を通過し、ポストイナ鍾乳洞へ向かうものと思っていました。ポストイナの街からだと距離が離れているという情報を見かけたので、そのまま鍾乳洞まで乗ってしまおうと思っていたのです。私がバスに乗った時、運転手にこれを確認しなかったのが失敗の始まりでした。

ポストイナの街にバスが到着してから、Googleマップで位置を確認しました。街の位置は正確です。ここから鍾乳洞へ向かうはず。

しかし、バスは元の道を一度引き返していきます。
あれ…?
どうしたのかな、そっちじゃないよ!

あっという間に山の中に入っていってしまいました。え、どこ、ここは??
次の地点のバス停に止まります。
ここはどこなのか、この先鍾乳洞へ向かうのか…
地図を確認していたら、再びバスは走り出してしまいました。
まずい!どんどん遠ざかっている!
慌てて私は降りる準備を始めました。
このバスは鍾乳洞へは行かないのだ、一刻も早く降りなければ、どんどん山道へ連れて行かれてしまう!

次のバス停で降りると、あたりは見渡す限りの大草原。
バス停の隣にカフェが一軒ありましたが、他には特に何もなさそう…

わあ、大草原。

反対側のバスに乗ってポストイナの街まで引き返そう…
しょんぼりしながら時刻表を確認すると、なんと、反対のバスは3時間後まで来ない予定です。そんなに需要がないなんて…!!!

仕方がない。3時間ここで待っていてはあまりにも時間の無駄です。
旅の鉄則は、迷ったら歩け。
ここからポストイナ鍾乳洞まで歩くしかありません。
Google様のいうことには、ここから10km、2時間歩けば着くらしい。
行くしかない…
突然のハイキングとなってしまいますが、心を決めて歩き始めました。

最初は順調で、しばらく歩いていると大草原から車通りの多い大通りへ出ました。この道がしばらく続きます。
しかし、歩道がありません。
歩行者を想定していない車社会なのでしょう、歩いている人を一人も見かけませんし、車はまあまあの速度で隣を通過していき、とても歩きにくいです。
半分くらい歩いたところで、Google様から、脇道に入るように指示がありました。
車が怖かったのでありがたいな、と思いながら小道を進んでいきます。
小さな町にさしかかりました。

民家がありました
この道をまっすぐ進んでいきます

この時点で、道は砂利道になっていますが、進むにつれてどんどん幅が狭くなっていくのです。あやしい くもゆき です。

細くなっていく道。こわいよぉ

もう道なのか草原なのかギリギリのラインでしたが、ついにこの「線」が消えてしまいました。もうただの草原です。
しかし、Google様の矢印はまっすぐ前をさし示しています。
本当に大丈夫なのか…

途絶えた「線」…いや、道

道はなくなり、進んでいくと目の前は茂みのみとなってしまいました。ここで行き止まりなのか。Google様は進めと仰っているけれど、さすがにこの茂みを掻き分け進んでいく勇気は私にはありません。
しかもこの先、地図上に川があります。
あまりに剥き出しの自然に、昨日のレストランにクマメニューってあったかな…と怖い考えが脳裏をよぎります。
一応、様子だけ見てみよう。そう思って茂みの奥をのぞいてみると…

おや…?

もしかして、これは「線」ではないでしょうか?
この茂み、道か…?
確かに、Google様はこちらをさし示しています。
行ってみよう…。ドキドキしながら茂みの中へ入ってみました。

橋だー!!!

橋です!かなり心許ない橋が、川にかかっています!
渡れるぞ!!やったー!!!
Google様、すごい!ちゃんと案内してくれているんだ!!
大喜びで橋を渡りました。

「線」復活!

その後、道が復活します。この線にどれだけ心が躍ったことか。

大きい道(?)と合流したよ!!!!!

さらに、大きい道(?)と合流し、もうこれで安心です!

町に入りました

歩き続けて2時間半。それらしい町に到着し、さらに歩いて無事、私はポストイナ鍾乳洞へ辿り着くことができたのでした。
鍾乳洞に入る前からこんなに満身創痍な人が他にいるでしょうか。

⑤ポストイナ鍾乳洞

ついてまずは、鍾乳洞とお城のセットチケットを購入しました。ここも学生料金で入れました。カード支払いできます。
その後カフェで休憩です。
本当に疲れた…歩いた距離というよりも、本当にたどりつけるのかという不安で精神がすり減っていました。安心してどっと疲れが出たようです。

伝統お菓子をいただきます。意外と甘くない!

時間が来たので、ポストイナ鍾乳洞へ、いざ!
中は寒いらしく、温かい上着が必須です。
トロッコに揺られて中を進んでいます。
もうこの時点で圧巻の景色、これだけ大変だったけれど、来てよかった!!!としっかり思わせてくれる壮大な鍾乳洞です。

壮大!永遠に鍾乳洞!
橋がかかっています

奥は深く、高さもあり橋を渡って進んでいきます。
こんなに大規模な鍾乳洞は初めてです。まるで魔法の世界のよう。
調べた時に、行った誰もが「圧巻!絶対に行くべき」「おすすめ!」と声を揃えていたので期待はしていましたが期待以上でした。
私も同感、これは行く価値があります。
写真はこれでもかというほど撮りましたが、ぜひ現地でご覧ください。
画像では伝わらない壮大さ、肌寒さ、リアルな体験をおすすめします!

⑥ブレッドヤマ城

ポストイナ鍾乳洞のチケットとセットで購入したのが、ブレッドヤマ城のチケット。こちらのお城は、半分が鍾乳洞に埋まっています。
前日訪ねたリャブリナ城でもオーディオガイドに名前が登場したお城で気になっていました。
鍾乳洞からは無料のシャトルバスが出ています。(時間によっては1€の市営バスになるようです)また、シーズンオフですとシャトルバスがないこともあるそうなのでご注意ください。
こちらのお城も日本語オーディオガイドがついています。このガイドが、結構面白い!リャブリナ城に続き、面白い歴史を持ったお城なのです。

これがブレッドヤマ城!半分は鍾乳洞に埋まっています!

お城の内部が鍾乳洞へ続くようになっており、この秘密通路から内密に物資を運んでいたらしいです。
城主の悲しい物語や、お城に住む人々の様子が丁寧に解説され、さらに再現展示されており面白いので、こちらもぜひ訪れてみてください。

拷問部屋
子供部屋
誰か寝ていますね
鍾乳洞へと繋がっています
秘密の通路
夢の詰まったお城でした!!!

⑦さあ、リャブリナへ帰ろう

行きは散々な目に遭いましたね。
帰りは大丈夫でしょうか。
行きとは反対のバスに乗るのだ、と思い、リャブリナへ行くにはどうしたらいいか?とスタッフの方に聞くと、ポストイナの街から列車が出ているとのこと。
ポストイナ行きのバスは1€の市営(?)バスですので、行きで学んだ私は運転手に行き先を確認します。
「このバスはポストイナにいく?」
「1€!!!」
話を聞いてくれ。
行くらしいので駅までバスです。

駅に着くと、チケットセンターはすでに閉まっていました。
公式ホームページを検索してデジタルチケットを購入します。
しかし、モニターをみると、半分くらいの電車が運休になっています…大丈夫なんだろうか。
色々不安が拭えません。
乗る電車は辛うじて動いているようなので大人しく待つこと、定刻を過ぎ、遅延すること40分。電車が来ました。これで無事、リャブリナへ帰れそうです。

⑧お夕飯

満身創痍でリャブリナへ戻って来たので、今日は美味しいものを食べようと心に決めて街へ出ました。
食べたのはこちら。

トリュフのクリームフジです

トリュフが有名らしいので気になっていました。
フジというのは、伝統的なパスタらしいです。
クリームにトリュフの香りがマッチして美味しい〜!
Restaurant Šesticaでいただきました。

この日はゆっくり休むことにし、翌日はついにザルツブルクです。
ここまで大変長くなりましたが、スムーズにはいかないのが旅の醍醐味かもしれません。貴重な体験でした。

しかし、苦労はできるだけしたくないのが人間です。ポストイナに関しては、私が唯一ツアーで行けばよかったと後悔した場所です。
あれだけ歩くことになった苦さもありますが、ツアーでは時間の節約ができるのが大きな理由です。単身でチケットを購入した場合、入場やバスの待ち時間でそれなりに時間を消費してしまいます。
ツアーでは、ポストイナにそれほど時間を割かずとも観光を終え、ブレッド湖(全く別の街です)まで足を伸ばせたのではと思います。
本当は時間が許せば、ブレッド湖まで行きたかった!
ここばかりはツアーでの参加をおすすめします。
私のように苦い経験をされる方がいませんよう、お祈りしています。
(同じ経験をされたら、Google様を信じて歩いてください!笑)

最後まで読んでいただきありがとうございました。
では、おやすみなさい

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