ウィズコロナの時代におけるフリーランス思考
50万人未満の会社でのテレワーク導入率は都内でも10%台(3月末)となっていましたが、緊急事態宣言が発令されて、ようやく働き方を変えていかなくてはと思っている方が多いのではないでしょうか。
いよいよ会社に依存した働き方改革ではなく、個人個人の意識改革が求められています。
・今こそフリーランス思考を
トヨタの社長が「終身雇用について維持が難しい」と明言し、メガバンクの社長は「社内で評価されて社内で昇進し、老後を送るというのはもう限界だ」と述べました。また、金融庁による「年金では生活できないから、2000万円の金融資産が必要」という発言が国会で紛糾し、先行きに不透明感が漂っているのが現状です。そんな時代だからこそ「組織に依存しないで働く」というフリーランス思考が注目を浴びています。
このブログはメーカー→コンサルティング会社というキャリアパスを経て50歳でフリーランスとなり、同世代のビジネスパーソンに向けて、フリーランス思考でやっていく心構えを中心にまとめたものです。福沢諭吉は「一身にして二生を経る」(一人の人間が二つの人生を生きる)と述べましたが、人生100年時代において、今まさに転換点を迎えている方、方向性に迷っている方に示唆を与えることできればと考えています。
とは言え、この文章を執筆している時点で、フリーランスになってからわずか1年半程度。
「どうすれば自分らしく働けるか」「どのような働き方がよいのか」といった問いに対して、このブログの発信を通じて、読者の皆さんと一緒に考えていけたらと思います。
・本格的にフリーランスの時代が到来
このような条件に該当するならフリーランスへの準備を始めよう
特に長く会社に所属していたり、住宅ローンや家族を養う立場だったりすると「フリーランスでやっていくには不安も大きい」「自分はやっていけるのだろうか」と思い悩む方も多いかもしれません。「現状のままでいよう」という現状維持装置も働きます。私も覚悟を決めるまで、かなりの期間を要しました。
そこで今回は、フリーランスに向けて、適性や心構えのヒントを提供できればと思います。
・これらの条件に該当するのならフリーランスへの準備を始めよう!
□一人で地道に活動を続けられる人
□一人きりで仕事をしていても寂しさを感じない人
□社内のことより、クライアントのことを考える比重が圧倒的に多い人
□会社の看板でなく、自分とクライアントの信頼関係を築けている(と実感できる)人
□マウンティング(陣取り合戦)、忖度(そんたく)、自分中心のポジショントーク、肥大化する承認欲求、同調圧力、マイクロマネジメント、ムダに多い会議等々、社内に向かったエネルギーに違和感をいだいている人
□上司や会社の期待に日々応え続け「これは自分の人生ではない」と思い始めている人
1つでも該当するものがあるなら、いきなりフリーランスとして独立するとは行かないまでも、フリーランス思考を身につけ、いつでもフリーランスとしてやっていける準備を始めることをおすすめします。
(次回へ続く)