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趣味は「映画と読書と音楽」と言っても良いですか? vol.162 音楽 Hania Rani「 Live from Studio S2」

こんにちは、カメラマンの稲垣です。

今日は音楽 Hania Rani(ハニャ・ラニ)の「 Live from Studio S2」についてです。

広いラジオ局のスタジオ。ピアノが2台キーボード1台あって、モノクロ映像の中、女性が弦を手で押さえながら、指数本で演奏から始まる。

キースジャレットや坂本龍一さんやHauschkaが好きだが、最初の方はHauschkaのプリペアド・ピアノの演奏法に似ている。

専門的なことはわからないがルーパーを使っているのか、演奏が重なっている。
段々キースジャレットにも似ていく。

硬質で繊細な演奏、でも即興に溢れ、スリリング。

途中で挨拶があるが、声は可愛い。このギャップ感。

6分30秒頃からシンセを使う。

石かレモンか何かをキーノードに乗せ、またピアノ演奏を、これは聴いたことがある「Glass」と言う曲。

まるで映画音楽のよう。坂本龍一か。

15分頃から歌まで歌う。

この人は一体。ジャンルがジャズ、クラッシック、現代音楽、映画音楽、そして歌物まで。

完全にジャンルレス。ただ音楽の世界はずっと同じで、美しく儚く繊細ででも力強く、音楽の妖精が踊っているような。

ここ最近本当にマルチな人が増えましたね。



ハニャ・ラニさん、1990年ポーランド生まれ、ピアニスト、作曲家、編曲家。

ジャンルは幅広くクラシック、ジャズ、アンビエント、フォーク

2015年にグジェゴシュ・チェホフスキのフェスティヴァルに出演、チェホフスキのナンバーを斬新に解釈した演奏がもとで、同年に「白い旗」を発表し一躍注目される。

2019年にUKのレコード会社Gondwana Recordsから初ソロアルバムを発表。

その年にワールドツアーをして世界的に名が知れる。



本当に彼女の曲は美しく繊細。だから心の奥底まで届き魂を揺さぶる。

アメリカでもイギリスではない、ポーランドと言うのがまた哀愁を感じさせるのか。

圧倒的な演奏力。即興性。そのスタジオでコンピューターで緻密に計算されたものではなく、ちょっとしたノイズ、隙間が生み出す、リアリティというか。

ジャズ、クラッシック、アンビエント、テクノ、と、もうジャンルなんて関係ない
音楽そのものだからこその自由と調和に心が休まる。

激しいロックやR&Bで自分を鼓舞したり、単調なテクノで自我を忘れたりするが

彼女の静かな曲もやはり今の時代とても必要な気がします。

今日はここまで。




「自分をじっくり振り返りさえすれば、どこにいようとも、誰もが心の中に〈家〉を見つけることができる。

そして心が平静であれば、その状態が最も安全な待避所(home)だと私は思います。私がこの不安な時期に音楽を通じて人々に伝えたいと思っているのは、希望と平和、そして自分を振り返るということです。必要以上に恐怖心を抱かないためにも」
/ハニャ・ラニ