趣味は「映画と読書と音楽」と言っても良いですか? vol.288 音楽 畠山美由紀 · 藤本一馬「新しい眼」
こんにちは、カメラマンの稲垣です。
今日は音楽 畠山美由紀さん · 藤本一馬さんの「新しい眼」について。
ラジオで流れてきて、ハッと心を揺さぶった曲。
自分にとって初めての人たちだが、とてもベテランな上品な味わいを感じた。
畠山美由紀さんと藤本一馬さん。
バンドではなく、それぞれ別の音楽活動をしていて、今回初めて競作のアルバムを作ったらしい。
大人の雰囲気の中、憂いがこもった少し懐かしいメランコリックな曲。そして存在感のある艶やかな歌声。
悲しみの中に希望がある力強さ。
歌も音楽もどちらもちょうど良いバランスを保ちながらの共演。
畠山美由紀さんはシンガー・ソングライター。1972年生まれ宮城県気仙沼市出身。ギタリストとのユニット「Port of Notes」でデビュー。
藤本一馬さんはジャズやラテン系のユニット「orange pekoe」でデビュー。
様々なユニットに参加して作品を多数発表。
orange pekoeは聞いたことがありますが、あまりお二人の音楽は正直知りませんでした。
インタビューを読むとイメージは「海を見渡せる小高い丘を訪れた時に感じた「孤独感」」だそうです。
海は広いのに、船もなく、泳ぐこともできず、ただ見るだけでどこにも行けない窮屈な感じでしょうか。
そんな世界からいつかは”新しい眼”を開いて飛び立てると言う力強いテーマ。
コロナ禍でたくさんの人が感じたことを歌にしたそうです。
藤本さんが作った独特の旋律に、畠山さんは故郷のことを思って詩を書いた。
この曲が入っているアルバムジャケットは畠山さんの実家で撮影されたもの。
お祖父さんが作ってくれた雲梯らしい。
故郷への想いが詰まっている。
それを大事にしながら新しい眼を開こう、と。
今日はここまで。
「忘れていないよ あの頃交わした わたしをつくるもの あたたかい思い出」
/畠山美由紀