カメラマンの撮影現場を密着するYoutube動画「スチールの現場 vo.5 写真家 安田慎一」を公開
こんにちは、カメラマンの稲垣です。
カメラマンの撮影現場を密着するYoutube動画「スチールの現場」の第5弾を公開しました。
今回は名古屋在住の写真家 安田慎一さん
安田さんとは昔「NAVICARS」という車雑誌でお互いにカメラマンとして仕事をしていました。
初めて安田さんの写真を見たのはその雑誌で、確かオートサロンという改造車のイベントで、会場で車と美女を撮ったあまりにもセクシーでインパクトが強いものでした。
思わず編集長にどんなカメラマンさんか聞いて、Facebookを通して知り合いになっていただきました。
そうカメラマンならわかる、すごい写真を見た時の敬愛と畏れ、
まして同じ雑誌で、自分と同じように女性と撮る。
プロフィールを見ると結構強面で日焼けして髭も生えていて眼光も鋭いです。
写真もセクシーな美女ばかりです。たまに美しい風景があります。
勝手にちょっと怖いイメージを抱いていました。
いざ機会があってお会いしたとき、ものすごく腰が低くそしてとても笑顔の素敵な方でした。
何度か愛知県に行くときご一緒させてもらいました。お会いして写真の話をしましたが、やはりなぜあんなにインパクトのある写真が撮れるのか心の片隅に小骨のように疑問が残っていました。
人柄は怖そうに見えて実は繊細で優しく、写真はセクシーでインパクトが強いのに整合性が取れている。風景も人物も撮れる。
この振り幅は何なのか。
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SNSを通してもう毎日のように美女の写真を見させていただきました。
もちろん仕事の写真もありますが、ほとんどはご自分のスタジオで撮られた写真。
まさに作品撮影なんです。
この作品撮影はカメラマンなら分かりますが、一般の方はあまりピンと来ないでしょう。普通仕事の写真は出版社や会社や人から頼まれて、お金をもらい、撮影します。あまり自分の趣味を全面には出せません。まさにきれいな写真を撮るビジネスなんです。
作品撮影は、自分のために写真を撮るんです。
ギャラは発生しません。
これが写真作家ならいつか写真展や写真集を出すために撮ることはよくあります。
ただ職業カメラマン、職業写真家は作品撮影はデビューして出版社に営業するときにすることが多いです。それかテスト撮影などに。
なのでたまにすることがあってもお金もかかるし時間もかかるものなので、仕事が順調になるとあまりやらないのが定番でした。
でも安田さんはものすごくたくさん作品撮影をなさるんです!
安田さん自身のカメラマンとしての振り幅、なぜそこまで作品撮影をするのか。
今回実際に撮影現場を見せていただき、ようやく安田さんの写真ができる過程を知ることができました。
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密着取材は2月の後半。安田さんのスタジオがビルの老朽化のために移転することになり、急遽移転前に撮影することに。
ちょうど自分の実家が愛知県にあるので、帰省のタイミングも合わせて名古屋に。
密着取材の詳しい様子は動画を見てもらいましょう。
ここでは写真で紹介。
と、こんな感じです。
撮影現場を見て驚いたのは圧倒的なスピードと圧倒的な写真の量。
そして最高の機材と最高のモデルさん。
まさにプロフェッショナルな世界でした。
印象に残ったのは作品撮影は、野球で例えれば素振りと同じ。
ずっと素振りをしているからどんな球でも打てる。
その真っ直ぐな言葉を、この撮影を見て事実だと実感しました。
ただでさえお仕事でお忙しい安田さん、なのにずっと作品撮影をやり続けている。
いろいろなライティングも写真表現も撮影機材のテストもモデルさんとのコミュニケーションどんどん試せる。
そしてそれを今の時代SNSで毎日発表できる。
ある意味、編集部にBOOKを持って営業するよりも、効果的に自分の写真をアピールできる!
風景写真をメインで撮られていたときの写真の基本をしっかりと守り、たくさんの
作品撮影をして自分の技術を高め、SNSで発表する。
きれいな写真を撮るという、全く迷いのないプロフェッショナルな姿勢に
本当に感動しました。
インタビューの最後に、写真が大好きで、生まれ変わってももう一度カメラマンになりたくて、中高生の頃この職業を選んだ自分を褒めてあげたいと仰っていたところ、ちょっとホロリとしました。
幸せだな〜っと。
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今回はモデルの来夏さんが安田さんのことを語ってくださっています。
まさに安田写真のマドンナ的な存在の来夏さんだからこその言葉には
説得力があります。
人の一番良い部分を引き出す!笑い皺が可愛い!光の魔術師!
そして圧倒的な美しさとポージングの素晴らしさが堪能できます。
ある意味、来夏さんのドキュメントでもあります。
この動画は全てiPhone14proで撮影、プレミアプロで編集しました。
三脚にもなる自撮り棒を使って、上から俯瞰も撮れました。
カポックで何層にもなっている様子が観れると思います。
ぜひ観てみてください。
取材後三人で記念撮影。
この取材で安田さんの撮影した来夏さん