U-15リーグ開幕戦 〜 育成クラブだからこそ
2022.4.17(sun)
INAC東京フェミーナ(U-15)
『東京都女子サッカーリーグU-15・開幕戦』
2月から体制を一新して活動してきましたが、4月に入り、いよいよ公式戦シリーズがスタート。この日はまず、フェミーナ(U-15)の東京都女子サッカーリーグU-15・1部リーグの開幕戦。
対戦相手は、昨年度この1部リーグ優勝チームとの対戦。
前半に先制されたものの、その直後のkickoffからすぐ同点にし、後半にはセットプレーから2−1と逆転。
このまま突き放せるか、と思ったものの攻めあぐね、後半なかば過ぎに同点に追いつかれ、そして試合終了間際、セットプレーから逆転弾を喰らい⋯
開幕戦は、悔しい悔しい逆転負けとなりました。
しかし選手達は、よく頑張りました!
公式戦。
この「コウシキセン」という響きは、いろんなものを狂わせます。この重圧に耐えきれず大人側が正気を失うことも多々。選手の育成など知らぬ存ぜぬでただただ目先のコウシキセンに勝ちたい、という欲を恥ずかしげもなく露呈する指導者も山ほどいます。そんな大人をこれまでの指導者人生で嫌というほど見てきたので、自分(久保田)は公式戦で正気を失ってしまう指導者が大嫌いです。正直言えば、公式戦自体も、あまり好きじゃないです。
その一方で、やはり練習試合よりも「公式戦」のほうが、選手が成長することも事実。普段にはない緊迫感があるし、目標が明確な分、チームに一体感も出る。その中でメンバーに選ばれてピッチに立つという高揚感と、チームのために戦うという気概を持ってプレーしたら、その一試合だけで、選手は必ず成長します。
だからこそ。
練習試合はもちろん、公式戦にこそ、なるべく多くの選手を出してあげるべきなんです。育成クラブだからこそ、守るべき矜持をしっかり持たなくてはいけません。
この日、我々 INAC東京フェミーナはベンチ入りメンバーを全員出場させました。
ベンチ入りメンバー全員を出場させた上で、1点差のシーソーゲームを勝ち切る という、育成クラブとして理想の結果を手に入れるまであと少しまで迫りましたが ⋯ なかなか最初からうまくはいかないですね。次、また期待しましょう。
これから公式戦が続きます。しかし、INAC東京というクラブの成績や名声を上げるために選手達がいるのではなく、指導者が「勝ちたいから」選手達を頑張らせるのでもなく。
彼女達がサッカーを通じて喜んだり充実を感じたり、フットボーラーとして成長して目標を叶えたり、そして将来素敵な大人になるそのために、クラブは存在します。もちろんそれは中学生も高校生も同じこと。
その原点だけは忘れず、これからも一緒に進んでいけたらと思います。
フェミーナの次戦はまたすぐ今週末。
そしてレオンチーナも、今週末から公式戦スタートです。
INACファミリーとして皆一緒に、ここからまたがんばっていきましょう!
応援、よろしくお願いいたします。
INAC東京ホームページ
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