となりのコロロ
職場の同僚(隣の係の女性)から、事前にリクエストしていた念願の旅行土産をいただいた。
彼女は僕の隣の席に座り、旅先で飲食した北海道グルメについて熱く語り始めたが、話が盛り上がるうちに何故か急につむじの数の話題になった。
隣「私つむじ2つあるんですよ。見ます?こことここに。」
僕「うわ、ほんとだ。あるある、2つある!」
と驚いていると、近くを通りかかった次長(頭頂部皆無)が話しかけきた。
次「なになに、2人で楽しそうにして。」
隣「私つむじが2つあるんですよ。」
次「つむじか。つむじ懐かしいなぁ。」
と自分のハゲ頭を撫でてからペチっと叩き、普段とても寡黙な次長にしては極めて珍しい渾身の自虐ネタで笑いを誘い通り過ぎようとしたところ
隣「私の1つ分けましょうか?」
という彼女の一言で一瞬にして変な空気になった。
次長なんて軽く時が止まっていたし。
うん。
誰も悪くない。
でも
しいて言うならば
ハゲてるのが悪い。
ハゲの自虐ネタは極めてデリケートに取り扱わないとならないので非常に厄介だ。
ひど笑
仕事を終え、帰り道にある書店に立ち寄ろうとして自動ドアの前に立ったが何故か全く反応しなかった。近づいたりジャンプしてもドアが開く様子はない。
どうにかしてドアセンサーが反応しないかなと思い、自動ドアに両手をかざし上下に揺らしながらセンサー位置を探っていたら、中から買い物を終えて出てきた親子連れの客にまじまじと見つめられた。
まるで不審者を見るかのような目で。
まぁ
手を上下に揺らし始めたあたりから、僕にも確固たる不審者の自覚があるので仕方ないけど。
って
ちょっと待った
そういえば今朝職場のトイレで用を足して手を洗おうとしたら、手洗器の水道センサーが何をやっても全然反応しなくて、隣の手洗器、更に隣の手洗器へと水を求めてウロウロしていたら、ちょうど中に入ってきた人に奇異の目で見られたし、今月から入り口に新しく設置された電動のアルコール手指消毒器に至っては、僕の手に反応した試しが1度もない。
僕はいつのまにか人間だけではなく、あらゆるセンサーにすらも相手にされなくなっている事実に暗然とした。
なんだか気分がモヤモヤしたまま帰宅すると、珍しく猫が玄関まで迎えに来てくれた。今日は機嫌がすこぶる良いみたいだ。
愛猫を抱き上げてリビングへ向かうと「カチッ」という機械音とともに壁際にある空気清浄機のニオイセンサーランプが赤く点灯した。
え、臭いの? 僕が臭いってこと?
なんかゴォォーーーーって音鳴り出したし。
てか
こういうのはすぐ反応するんだなっ!
で、でもこれは猫に反応したやつだよね。
猫にだけ反応したやつだもんね。
と思うことにした。
ちなみにうちの猫は無臭だ。
なんなら首の後ろとかいい匂いがする。
猫とはそういうもの。
奇跡的に毎週投稿が続いてる事に僕が1番驚いています。2週目だけど。
コロロは意外にもガラナが美味しかったな。
スキのお礼の画像に新しくいただいた王冠カエルを追加しました。
ではまた来週の金曜日🐸