「満たされない」感覚が生まれた日
親に、褒めてもらえない。
当たり前だと思われることが多い。
お姉ちゃんだからガマン、お姉ちゃんだから落ち着いて、お姉ちゃんだから....
いつのまにか家庭の中で「しっかり者」になっていた。
小学校のクラス替え、いちばんはじめの学活の時間につくる自己紹介カードの「好きなこと」の欄には「勉強」と書いていた。
やればやるほど結果が出る、テストでいい点がとれれば評価される、先生から友達から「すごい」と言って貰える。
でも、親はいつのまにかそれを当たり前にしていた。
もともと勉学に重きを置いてなかった親にとっては、あまり価値がわからないようだった。
「すごいよねぇ」と遠目に言われることはあっても、「ほんとにすごいっ!えらいっ!」と真正面から褒められることは無かった。
見た目はぽっちゃりの女の子。体型いじりが多かった。
運動に苦手意識があり、体育は苦手。
自分で自分を下げて、蔑んで、自虐ネタで話題を盛り上げることがほとんどだった。
「満たされない」
そう感じることの多い学齢期だったように思う。
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