小さいことは、尊いことだ。
ひとと手の大きさを比べると、ちいさい。
背の丈も、そんなに高くない。
「こんなに、ちいさなからだで、おおきなものを。」
と言われることがたまにある。
小さいことは、わたしにとって、すごく大事なキーワードだ。
鳥取出身の私は、雪だるまをつくるのが苦手だった。
だんだん重たくなってくるし、ひとりで完成しきったことがないのだ。
ちいさなまるをいくつもつくって、何体もプチ雪だるまをならべて、ひとりひとりに丁寧に顔をつけた。
ひとつしかなかったら、ただの見過ごされる雪だるまだけれど、何体も並んでいるから家族のようでかわいくて、通りすがりのJKが写真を撮っていたのを思い出す。
わたしの相棒がよく「小さく始める」ということばをつかう。
わたしも見習って、じぶんのひとつひとつを大事に思う。
小さく始めて大きくしていくことが得意な人は、軸がぶれない根気づよい人だと思う。才能だ。
わたしは、とにかく小さいを並べていく。
繋がらなくてもいい、大きくならなくてもいい、小さいことをたくさん、たくさん、たくさん並べる。
いつか小さいが集まった時に、あの日のJKのように、わたしのやってきたことに、誰かがスポットライトを当ててくれると信じているから。
小さいひとりのおんなのこの、小さな小さな挑戦が、どうか誰かに届きますように。
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