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作画準備室日誌 2024年(10月23日〜11月6日)

10月23日(水)
健康診断に行った足で、はじめての期日前投票に向かう。
身体測定から投票までが、つながった一連の流れ作業のようにスムーズ過ぎていく。

期日前投票

10月24日(木)
自分へ。
スマホばかり見るのやめよう。

10月25日(金)
朝起きたらまた首が痛くなっている。
せっかく治りかけていたのに。
ひとつ作画作業を前倒しで終わらせる。
スタッフと打ち合わせ。
戻って企画作業。

10月26日(土)
死んだ魚の胃袋から助け出されたシラスのような気持ち。

10月27日(日)
久しぶりの吉祥寺。
古本屋をぶらぶら。フリーマーケットとアンプラグドの素敵なバンド。
選挙開票。

10月28日(月)
テケレッツノパ。
首が治っている。

10月29日(火)
撮影立ち合い。
企画作業。
書きながら考える技術。

10月30日(水)
新しい打ち合わせ。
面白いと思ってもらえるものを新たな気持ちで作りたいと思う。
好きなものや大切なものをいっぱい詰め込んだようなもの。
準備室に戻ってからも続きを考える。

10月31日(木)
青山打ち合わせ。
打ち合わせのあと会食。薬膳の料理をいただく。
元気がないのではないかと心配されてびっくりした。
今日はいつもより元気で明るいベストコンディションなのだった。
デフォルトの自分をうっかり見せてしまったら、「死んでいる」と思われるかもしれない。

11月1日(金)
予約していたクリハラタカシくんの新刊漫画『余談と怪談』が届いた。
クリハラくんの漫画を通してでしか辿り着けない思考の境地。軽やかな発想のジャンプ。
ゆるいようで深い。深くて愉快。愉快で怖い(少し)。怖くてあったかい。

11月2日(土)
「まずしいアニメーションばかりを描いている男であります」
企画作業。
アトリエの片付け、掃除。
キッチンハイター。重曹、セスキ。
太宰治『風の便り』を読んだのです。

11月3日(日)
企画。
蔦屋書店をパトロール。
蔦屋書店でしか見かけない人種がいる。
いけすかねぇ。

11月4日(月)
企画。
スケジュールの確認、整理。むずい。
会社員の頃、制作の子達がやってくれていたこと(感謝)を、独立した今は自分一人でしなくてはならなず(あたりまえ)…。
ことごとくこういう作業に向いていない。
「感謝」の対義語は「あたりまえ」。

11月5日(火)
「今、ビールを飲んだら美味いだろうな」
一の酉に出かけて屋台の並ぶお祭りの雰囲気につられて、ふとそう思う。
1年9ヶ月酒を断っているが、急に持ち上がった久々の気持ちに少し動揺。
しかし、雰囲気や飲みたいという気持ちも全部、自分が勝手に作り出している単なるイメージだ。幻想だ。やめてからそういうことをよく考える。
酒を飲んでいた頃のことや、お酒をやめようと思ったきっかけなど、いずれ漫画にまとめたいと思う。来年取り組めるようにしたい。
酒で散財し、色々とやらかした分の元を取りたいという貧乏根性もある。
帰りにいつも立ち寄る障害者の人達がやっているおでん屋で、おでんと烏龍茶をいただく。
商売繁盛しますように。
アメリカでは、大統領選挙の投票が始まったよう。

酉の市 一の市

11月6日(火)
トランプ氏の当選がほぼ確実の見通し。
思った以上の圧勝になりそうな雰囲気。
先の見えない時代というけれど、先が見えていた時代がかつてあったというのだろうか。いつの時代だって先は見えない。
情報に惑わされず、どちら側にも立たず、しっかり見て知り、考えていたいと思う。

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稲葉卓也
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