わかる!四柱推命基礎の基礎講座1 『六十干支のしくみ』
こんにちは。
占いのいなば、稲葉千津です。
札幌で個人鑑定と占い講座をやっています。
わかる!
四柱推命基礎の基礎講座へようこそ。
第1回目の今日は、
六十干支のしくみ
について解説していきます。
後半にまとめと宿題がありますので、
上手に活用して頂けたら嬉しいです。
では、
本題に入りましょう。
四柱推命は、
四つの柱で、命(生き方)を推し量る
と書きます。
四つの柱とは、
生まれた年・月・日・時間のこと。
生まれ年の干支
生まれ月の干支
生まれ日の干支
生まれた時間の干支
を基本として占います。
一般的に、
干支と言えば、
十二支を指しますよね。
四柱推命ではグーンと増えて、
60の干支を使いますので、
今日はこの、
六十干支のしくみについて解説していきます。
「干支」とは、
実は、
「干」と「支」
2つの組み合わせで成立するもの。
私たちが一般的に干支と呼んでいる十二支は、
「支」の部分だけなのです。
ですので今日は、
あまり知られていない
「干」
の部分について解説したいのですが。
その前に。
干支のベースとなっている
「陰陽五行説」
についてお話させて下さい。
陰陽五行説は、
占いだけではなく、
漢方や鍼灸などの基本にもなっています。
東洋的な考え方であり、
ものごとの捉えかたです。
「陰陽」「五行」のうち、
陰陽とは、
光と影だけを表すのではなく、
もっとひろく、
大小、男女、縦横など、
二つの相対するものを意味しています。
そして五行は、
木・火・土・金・水、
5つのエネルギーのこと。
物質としての、
き、ひ、つち、きん、みず、
と区別するために、
もく、か、ど、こん、すい、
と呼びます。
陰と陽もそうですが、
木・火・土・金・水の一文字ずつにも、
ものすごく沢山の意味づけがされています。
詳しくは後日お話するとして、
今日のところはごく簡単に解説しますと、
火〜太陽・炎
水〜海・雨
土〜地球
この3つはほぼ文字の通りですね、
そして、
木〜生命・人間
金〜生命活動の結果・道具や飾り
となります。
陰陽五行説の話はこのくらいにして、
「干支」の「干」の話に戻りましょう。
五行をそれぞれ陰と陽に分けたもの、
これが、
「干支」の「干」の部分となります。
木のエネルギー
陽・甲(きのえ)
陰・乙(きのと)
火のエネルギー
陽・丙(ひのえ)
陰・丁(ひのと)
土のエネルギー
陽・戊(つちのえ)
陰・己(つちのと)
金のエネルギー
陽・庚(かのえ)
陰・辛(かのと)
水のエネルギー
陽・壬(みずのえ)
癸・癸(みずのと)
干が10個あるので
「十干」じゅっかん
と呼びます。
10個の干
12個の支
上下組み合わせて「干支」となりました。
干は必ず支の上に乗るので、
「天干」てんかん
支は必ず下から干を支えるので、
「地支」ちし
と呼ぶこともあります。
そして、
干(十干)に陰陽があるのと同じく、
支(十二支)にも陰陽があります。
干と支の組み合わせには、
陽の干には陽の支を
陰の干には陰の支を
というルールがあり、全部で60パターン。
これが「六十干支」という訳です。
六十干支と検索すると、
一覧が見れると思いますが、
今日のところは、
しくみを分かって頂ければ充分です。
十二支の陰陽については、
後日改めて解説致しますので、
ご安心くださいね。
六十干支、
一つ一つの解説については、
こちら↓
https://note.com/inabachizu/m/mf64fdab42848
に以前書いたことがあります。
もし興味と余裕がありましたら、
参考にしてくださいね。
次回は、「四柱」と「八字」。
六十干支をどのように配置するのか、
を解説します。
お楽しみに。
今日のまとめと宿題に続きます。
【今日のまとめ】
1 四柱推命は六十干支を使う
2 六十干支は陰陽五行説をベースにしている
3 干は10個、甲乙丙丁戊己庚辛壬癸。五行×陰陽。十干、天干と呼ぶ。
4 支は12個、子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥。十二支、地支と呼ぶ。
5 「干」と「支」で「干支」。
6 陽の干×陽の支、陰の干×陰の支、組み合わせると60パターン。これが六十干支。
【今日の宿題】
「十干」「十二支」の漢字を読めて書けるようにすること。
甲きのえ
乙きのと
丙ひのえ
丁ひのと
戊つちのえ
己つちのと
庚かのえ
辛かのと
壬みずのえ
癸みずのと
子ね
丑うし
寅とら
卯う
辰たつ
巳み
午うま
未ひつじ
申さる
酉とり
戌いぬ
亥い
※戊と戌、甲と申、己と巳、はとても良く似ているので良く見てね。
普段あまり使わない漢字ばかりで、
慣れるまで大変かと思いますが…。
がんばってください。
今日も最後までお付き合い頂き、
ありがとうございました。
次回もよろしくお願い致します。
では、また。
※追記※
四柱推命の歴史は大変古く、
様々な流派、様々な解釈があります。
今回の解説も、これが絶対正しい!
という訳ではありません。
いち解釈のひとつです。
もし機会がありましたら、
他の解釈、解説にも触れて頂けたら、
と思います。
そしてこのブログが、
四柱推命に興味を持つきっかけになったとしたら、
とても嬉しいです。