#000 絵を描くのが好き
昔はイラストレーターになりたかった
絵を描くのが好きで、描いた絵を褒められるのが好きで、
それならいつかはイラストレーターを仕事にしたいと思ってた
でもそれは夢というよりは憧れだった
絵を描き続けるうちに、自分の作りたいものがなんなのか
だんだん分からなくなってきて、何を描いたらいいのかもわからなくなった
たぶん、イラストレーターに憧れた影響で
「絵が好き⇒イラストレーター」とつないで
間に挟まるはずの、動機が抜けてしまったからだと思う
イラストレーターになって何を表現したいのか
そういう目的がないから筆が止まってしまった
そんななか、一人の作家に出会った
その人はイラストレーターであり、フリーの漫画家でもあった
興味をひかれたのは、その人の漫画が日本でよく見る右綴じではなく、左綴じの漫画だったこと
いわゆる"バンドデシネ"と呼ばれる、フランスが起源の漫画の形
そして、その人の絵は基本下書きなしのアナログの1発描き
もう知ってる人なら誰の事か一瞬で分かりそうなプロファイルだけど
その人の、自分のスタイルを曲げたり隠したりしないイラストは
心から絵を描くことを楽しんで、自分の描きたいものを描いているように見えた
それと同時に、漫画を描くことにも興味を持った
そんなにはっきり覚えてないけど
この出会いがきっかけで、漫画にも興味を持ったんだったはず
おかげで今は目的をもって絵が描けてます
絶対こんなに小難しいこと考える必要ないと思うんだけど
自分の中で納得しないと気が済まないタチだし
それに具体的なやりたいことがあるって、結構生きる理由になって
幸せなことだなって思ってます