生まれた街
夜に名古屋で飲み会の予定があった。
それまで暇なので何かをしようと思い、生まれた街に行ってみることにした。
4歳くらいまで住んでいた街。
くるりのB面集を聴きながら電車に乗った。
2時間弱の散歩ができる。
八田駅が最寄りの駅だったことは覚えてた。
調べてみると名古屋駅の隣駅だった。
電車を降りて駅のロータリーを歩いてみると、確かに覚えてた。
懐かしい匂いがする錯覚を覚えた。
記憶では夜だった。
夜のロータリーでは1人じゃなかった。
なんとなく歩き始める。
大都会すぎてうるさかった。
うるさいことは覚えていなかった。
すぐに見たことある景色と出会った。
緑の看板とオレンジの建物。
パチンコ屋さんだった。
どうやらこの辺に住んでいたみたいだった。
ひとつ中の道を歩く。
大きな住宅街だった。
大きめの公園がたくさんあった。
多分どれかで遊んでもらっていたんだと思う。
この地区の保育園を調べて行ってみる。
なんかあまりピンとこなかった。
子供たちがちょうど帰る時間だった。
自分をさりげなくその中に混ぜてみる、帰る。
ココストアがあったことを覚えていた。
その跡地を探す。
パン屋さんになってた。
クロワッサンを一つだけ買う。
あまりにも美味しかった。
店員さんにここがコンビニの跡地なのかを聞きたかったが出来なかった。
この辺からまともでいられる自信がなくなったから缶チューハイを買った。
誤魔化してみたけど無理だった。
ココストアを起点に散歩をしてみる。
フジファブリックのクロニクルを聴く。
なんとなく目に付くアパートがあった。
住んでいたぽいけどわからなかった。
たしか、家の前には自販機があった。
瓶のジュースをよく強請った。
ビックルの自販機もなかった。
自分から目を背けない時間だった。
自分を振り返ると、
1人ではいられないなとなる。
飲み会があってよかった。
もし、もう一度行くなら誰かと行きたい。
しっかり調べてから行く。