運命
詩集が出てきた。
地区の小中学生の作品をまとめた詩集。
少なくとも55年は続いてたみたい。
もちろん、あの頃のみんなを探してしまう。
自分の卑しいのひとつ。
運命を題材にした詩があった。
運命を信じないらしい。
そんな会話をしたことあり!
では!
運命について。
いつも通り、暗闇を散歩していた。
1台の車が僕の前で止まる。
怖!
どうやら中学の同級生だった。
まさしくん。
そのままドライブをすることに。
ごねたから。
久しぶりに話すまさしは知らないだった。
モテるみたい。
コツを聞いてみるとよくわからないことを話した。
まさしとは塾だけが関わりだった。
人望があり、いわゆるイインチョさん。
内申点が満点みたいな、そんな感じ。
ぼくはちびまる子ちゃんで例えるところの山田。
彼はいつも誰かといるみたいで、僕は引きこもり。
彼は旅行で土地のものを食べる、僕はチェーン店。
サイゼリヤサイコー。
冬の琵琶湖は寒かったらしい。
実は、この先週もまさしと会っていた。
たまたま温泉ですれ違っていた。
その時もちろりと話した。
だから、そう。
自然な流れ。
運命について。
話が噛み合わない。
腰を据えて話す必要性を感じたから、コンビニでお酒を買わせていただく。
引き延ばす。
カッコつけた。
お告げとさだめ。
運命は決まっている。
家に寄る。
紙とペンを取り出す。
ぼくは、運命をあるときに確実にしてしまう選択のことだと思っている。
僕のターニングポイントは揺らがない。
大きく結果は変わらない。
そのレールに戻ってしまう。
自分は選んでいる。
今日、1人で暗い琵琶湖に行ったこと。
先週、温泉に行ったこと。
あの日、初めて恋をしたこと。
馬鹿が道でお酒を飲んでいたこと。
ごねだしたこと。
全てが決まっている。
辞書を引く。
運命とは、人の意思を超えたもの。
僕が全てを間違えている。
意思なんて、どれほどのものなのか。
決まっているならば。
今すぐ泣いても許して〜ね。