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心は月みたいだ。
月は、人の心みたいだ。
色を形を変え、様々な表情で魅せる。

知ってる?
月って、わたし達が観ているのはいつも表側なんだよ(とはいえ球体に裏も表もないのだが)。

わたし達が観ているから、という理由で「表」と認識される月。その裏側をあなたは観た事がありますか?でこぼこで、クレーターが沢山あって…普段わたし達が観ている「月」とは、まるで別物。
けどね、それも間違いなく「月」なんだよ。

人には、心がある。
それは、表や裏という概念などで測る事のできない唯一無二の宝である。
しかし、あの月のように「いつものあなた」と誰かに思われたら?

大人しくしている普段の自分が「表」なのか。
時々怒って、大声で怒鳴った自分が「裏」なのか。そんなもの、他人にはわからないよね。

「裏」の自分を受け入れる。これは難しい事ではある。いつも良い子でにこにこしている自分だけでなく、目から涙を流し、顔を赤くして怒って、寂しさに負けそうな「自分」を受け入れる。それって、裏側から観た月かもしれないよ。

わたしは、月が好きだ。優しいし、あたたかい。暗く寒い夜に、いつもわたしを見守って、寄り添ってくれる。

別に、わたしは、たとえ月がそっぽを向いて裏返っても、その輝きに魅せられ続けるのだろう。いつか、この心が、優しくあたたかく輝きを放つ時も、ずっと、ずっと。

メンヘラガール

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