『バルダーズ・ゲート3』感想
はじめに
ゲーム『バルダーズ・ゲート3』(『BG3』)をクリアしました。最低難度の探検家モードで、プレイ時間は約129時間でした。
2周目もプレイしたいと思えるほどに楽しんだので、整理と備忘のために感想を記します。
なお、この記事の主な内容は以下のとおりです。
この記事で書きたいこと
筆者自身のこと
感想(ネタバレを含む)
この記事で書きたいのではないこと
批評、レビュー
攻略情報
きっかけ
私はカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』(『MTG』)をプレイしており、それと関わりのある『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(『D&D』)のこともおぼろげながら知っていました。両者がコラボした『MTG』側の製品『フォーゴトン・レルム探訪』では『D&D』のフレイバーを楽しんだのを憶えています。
それから『D&D』に興味を持ち、ルールブックを数冊購入して読んだり映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』を視聴したりしていた折、X(Twitter)にて『BG3』を目にしました。まもなく日本語版が公開される(2023年12月当時)のだとか。
これは『D&D』をひとりで気楽に体験できる機会だと考え購入に至りました。
冒険の足跡
選択次第でストーリーが進んでいく冒険は、「別の道を選んでいたらどう違ったのだろう」と想像させられることが何度もあり、楽しかったです。
道中で記憶に残ったポイントをいくつか挙げます。
ゴブリンの野営地
まだ始めたばかりで探検や戦闘に慣れていない頃。「敵の拠点で戦闘になったら多勢に無勢だな……」と及び腰になったら、ゴブリンになめられて顔に汚物を塗らされました。自分の練度の低さと敵の数の多さが相まって、まさに最初の山場でした。
シャーの試練場
蜘蛛の死骸があったので「味もみておこう」したらアスタリオンに「信じられない」というような反応をされました。ぼくだっていやだが好奇心には勝てない。
ここに限らず、Act 2の探索ではかなり迷いました。見落としも多かった気がします(暗かったから……)。
下層地域
ついにバルダーズ・ゲートに到達。これまでに通ってきたどこよりも大規模な街です。映像では見てきましたが、人が多い! クエストも多い! 圧倒されました。
振り返ってみると、1周した中で対ラファエル戦が最も苦戦しました。戦闘開始の瞬間、敵のHPの量を見て敗北を半ば確信したのはここ以外に後にも先にもなかった(ハダルの飢えのおかげで辛勝)。
キャラクターについて一言
カスタムキャラクター
呪文が使いたかったのでクラスは最初から最後までウィザードでした。
秩序にして中立のつもりでしたが、気がついたら人助けの選択肢をよく選ぶ善寄りのプレイをしていました。
筋力が低いのに、いつも本や水薬を拾っては荷物を重くしていました。
パーティーの仲間
ミステリアスで影のある印象のシャドウハートは序盤の回復の要でした。サイドクエストを通じてなんとか救うことができたようです。
レイゼルは出会って間もないころはシャドウハートと対立しがちでした(私はだいたいシャドウハートと意見が近かった)。一族を巡る裏切りと覚悟のストーリーが進むほどに情が湧いてきました。シャドウハートと案外近いところもあるのでは?
序盤の戦闘時に颯爽と現れたウィルは怪光線が強いナイスガイ。ストーリーでは彼に関わる選択肢で特に悩んだ記憶があります。
ウィザードのゲイルはカスタムキャラクターとクラスが同じで役割が重なる気がしたので、パーティーに加えたのは中盤以降でした。戦闘では力術呪文で貢献してくれました。会話ではウィザード専用(だと思う)の選択肢がたびたび出てきて得した気分。
アスタリオンは私のインターネット観測範囲でもときどき話題に上っていました。憎めない皮肉屋という印象。戦闘には向かないかもという私の先入観に反して、アサシンの急所攻撃で活躍。解錠のエキスパートでもありました。
カーラックは強い・カワイイ・カッコイイ。ファイターのレイゼルが一行から離脱している間はずっと前衛を任せたので、パーティーに入れていた時間が最も長かったかもしれません。生きていてくれて良かった……!
ハルシン導師。熊に変化して戦うと聞いてはいましたが、初対面からとは……。早くパーティーに入らないかなあと時々彼に話しかけては助言を貰っていました。
ジャヘイラは老練さを感じる風格と鋭い言い回しのたいへん興味深いキャラクター。頼りになりました。
愛すべきレンジャー、ミンスクはその呼び名が似合う好人物でした。共闘した時間は短かったですがインパクトは充分。ブーとも話してみたかった……。
よかったこと
多彩な呪文
呪文が使えるキャラクターはレベルアップごとに選択肢が増えるのが興奮しました。使わないかもと思った初級幻術が意外と役に立ったり、強力な火球も一部の敵には効かなかったりと、選びがいのあるシステムなのも面白かったです。
豊富なテキスト
ストーリーに関わるNPCとの会話はもちろん、そうでないNPCの台詞や、回復などの機能をもたないアイテムのフレイバー・テキストも多く用意されています。こういった細かい趣向からも、ファンタジー世界の雰囲気が感じられました。
動物たち
道中で出会う動物たちも、野営地に来てくれるスクラッチとアウルベアも、人間とは異なる面白みがありました。動物との会話の呪文は修得してから常に使っていました。
今後
ストーリーの別ルートや見逃したクエストの先を見たい……というのが2周目の主目的ですが、やりたいことは他にもあります。
まず、1周目はストーリーで「仲間キャラクターの全員生存」をロールプレイよりも優先したので、次はロールプレイを重視してみます(せっかくのRPGだ)。
また、低難度でプレイしていたので、戦略を意識せず力業で勝ってしまった戦闘が多々あり、ちょっともったいなかったかなと思います。あまり使わなかった呪文やアイテムもあるので、それらも活用してみましょう。
おわりに
全容の知れないストーリー、低難度といえども楽勝とはいかずやりがいのある戦闘、ダイスの出目に一喜一憂する判定など、「満足した」とも「もう一回やりたい」とも思える楽しいゲーム体験でした。
クリア記念に『D&D』の追加ルール集とアドベンチャー集も購入したので、2周目のプレイと合わせてこちらも読むつもりです。いつかは『D&D』もプレイしてみたいですね。
それではまた。その日まで、出会いと出目に恵まれますように。
参考
『ダンジョンズ&ドラゴンズ プレイヤーズ・ハンドブック』
クラスや呪文がイラスト付きで載っている。興奮。
【初心者必見】初心者でもわかる!ネタバレ無しバルダーズゲート3解説
アシムさんのネタバレなし解説動画。非常に為になりました。
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