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パーシャルオーシャンビューの千倉町平磯住宅で「ちょい海暮らし」

移住や2拠点生活を考えていても、なかなか次の1歩を踏み出せない……。
そんな人に、気軽に実現してほしいのが、「トライアルステイ(お試し滞在)」です。

千葉県の最南端を占める南房総市は都心から約80分、高速バス利用で往復5,000円ちょっとという好立地。美しい海・山・空・田畑などを眺めながら、生活する。そんな時間を過ごせる場所です。

旅人としてだけでなく、「ライフ」を体験できるのが「トライアルステイ」。現時点では2020年2月16日まで、「南房総市を訪れたことがある個人またはグループで南房総市への移住・2拠点生活を検討している市外在住者」を対象に、2泊3日~5泊6日のお好きな期間、無料で宿泊施設を利用できるというものです。

こちらで暮らしはじめて日の浅いわたしはいまだに海や夕陽や星の美しさに涙をこぼしそうになりますが、地元の方に「この感動はいつまで続くのか」を尋ねると「ずっと続くよ」といわれたりしています。

今回、2019年10月23〜25日におこなった、わたし自身の南房総市 トライアルステイをレポートします!


大紺屋農園さんでイタリア野菜の農作業を体験!

南房総市のトライアルステイでは、移住後をイメージできる「南房総2時間行脚」、軽作業のお手伝いをしながら市民の方とふれあうことができる「お手伝い的南房総訪問」が用意されています。そこでまず、「お手伝い的南房総訪問」として、ちょうど市外からトライアルステイにいらっしゃっていたお2人とともに大紺屋農園(おおごやのうえん)の足達智子さんを訪ねました。

大紺屋農園の足立さんは、華々しいご経歴をさげてのUターン。ご自宅は以前、100人もの学生たちが宿泊できる民宿で、足立さんはそのお手伝いをしたり、海にも毎日足を運んでいたそうです。そして現在では、近辺はもちろん、国内でもレアなイタリア野菜を多く手がけ、大手企業からの信頼もあつい農業を実践する方。そこをのぞけちゃうこと自体、すごい価値なんです。当日は、ハウスに配された種まき用のポットには、すでにお多福豆などが植えられていました。わたしたちは2種の土を混ぜ、繊細なエンダイブやチーマディラーパの種子を育苗ポットにまいていきます。次に、イモヅルをよりわけ、最後に草刈り。わずか2時間でさまざまな農作業にふれることができ、おしゃべりも弾みました。足立さんをきちんと撮りそこねましたが(汗)、とってもすてきでビジネスセンスもすごい方なので、農業に関心のある方はトライアルステイでの訪問候補先としてぜひ考えてみてくださいね!

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夕暮れに波音を聴きながら「人生という旅」を振り返る!?

そしてトライアルステイでは、「街中タイプ」の岩井住宅・「里山タイプ」のヤマナハウス・「海近タイプ」の平磯住宅から選ぶことができます。わたしはもともとオーシャンビュー希望で移住してきましたが、実現できなかったので、平磯住宅(下の写真は担当の方からお借りしました)に泊まってみました。ここは、奥の和室が最高で、窓の一部から海がみえる「パーシャルオーシャンビュー」。静けさを増す夕方に聴く波の音は、なんというか「人生の旅情」みたいなものを伝えてくれます。南の窓からは山や田畑の風景が広がり、わたしは滞在中ずっと、この部屋にいました。ほかに、ダイニングプラス2部屋あり、トライアルステイでは8名での宿泊が可能なので、2・3・3名と仲よし3家族で移住を計画している方でも宿泊可能です。ちなみに岩井住宅もヤマナハウスも広いので、ご安心を。

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ご近所で畑を耕す方々の感じもとってもいいのですが、平磯住宅には電動アシスト自転車「くるくる車ららん」2台を完備。これをフル活用すれば、車のない方でもより広域のコミュニケーションができます。免許取得直前のわたしも、これで周辺をまわりました。たとえば、道の駅ちくら潮風王国では海や芝生広場で遊びながら、千倉近海でとれた新鮮な魚介類・干物・加工品などを味わったり購入することができます。また、七浦小学校の跡地に移転開院された七浦診療所(下の写真は8月21日撮影)には、「ななうら横町 か〜べぇ〜 く〜べぇ〜」も。わたしはここで、食品をまとめて購入。すると、立ち寄っていたおばあちゃんが、サクマのいちごみるくをくれました! 地域医療とコミュニティを支え、人の集まる「場」なんです。また、道の駅ちくら潮風王国の向かいにはヤマザキのショップがあり、自転車に乗ればスーパーODOYA(おどや)にも行けます。各住宅では調理も可能なので、平磯泊の方なら地元の新鮮な魚や野菜を購入するのもいいですね。

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食事と会話を楽しめる、ご近所のみやはん&凪

外食の場合、道の駅ちくら潮風王国内のレストランやカフェのほか、すぐ近くに「とんかつ屋 みやはん」「カフェ凪NAGI」も。今回、「カフェ凪NAGI」ではサンドイッチとコーヒーフロートをいただきました。魚料理がメインの千倉で、たっぷりの野菜と分厚くほかほかの卵焼きをはさんだサンドイッチがほおばれて、人なつっこく「世話焼き」のお母さんとのおしゃべりも楽しめます。「とんかつ屋 みやはん」さんは2度目の訪問で、前回はミルフィーユかつ定食、今回はレディースかつ定食をいただきました。今回の前菜は、胡麻豆腐・鶏の胸肉とレタス・白和え。後述しますが、台風の影響を比較的受けにくいエリアとのことで、大きな窓から荒れる海をながめながらも、料亭や割烹を経てここにお店を開いたご夫妻との会話も弾みます。ほかにも、海沿いの「Sound Swell Cafe(サウンドスウェルカフェ)」「SAYAN(サヤン)」など、ステキなお店がたくさんあるので、タイミングさえあえば食事も満喫できますよ。

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なんだか内側からしあわせがあふれてくる〜〜〜っっっ!!!

ところで、平磯トライアルステイの個人的なピークといえば、なんといってもくるくる車ららんでの「滑走」! 海沿いを走っていると、なんとも青春というか頭のなかに音楽が流れるような多幸感におそわれるので危険です!!

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さて、先出の台風ですが、実はトライアルステイ最終日の25日に21号による記録的な大雨となり、予定していた「南房総2時間行脚」ができませんでした。救出してもらい、無事、自宅に戻ったのですが……。ただし、みなさんがトライアルステイをご利用いただいた場合、その後日でも南房総市内への移住後をイメージするための案内や体験などに関してご相談いただければわたしたちが対応いたします。また、『HEDATE PASSPORT』を利用しての体験もおすすめです。

自然との共生があたりまえで、農家さんや漁師さんたちのたくましさ、穏やかな気候ならではという明るいキャラクターなどに触れることも可能な南房総。ここには、ニコニコとおしゃべり好きな人も多く暮らしています。わたしは「もっと早くここに移住すればよかった!」とすら思っていたりするんです……。

風景にも人にも癒やされる場所での滞在生活、ぜひ、気軽に試してみてくださいね!

(今回の記事は、『南房総2拠点計画』に寄稿したものに編集を加えたものです。)

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