鼻っていらないんじゃない?
vol.13のテーマは『顔』
「顔」には日常の大切な情報のやりとりをする、重要なパーツが集結しています。
今もこうして目で文章を読んでいるように、意識しないうちに「顔」を通して膨大な情報のやりとりしているのです。
顔の中心にあり、当たり前に存在している鼻。
でも本当に鼻は必要なのか。
inのみんなは「鼻」についてどんな話をしているんだろう?
少しだけみんなの頭の中を覗いてみた。
〜対談する人たち〜
〜今の嗅ぎ方って危険?〜
上野:鼻が顔に存在してる理由ってなんだろう?
永井:食べる時に直前に気付くためって言ったけど、じゃあ手に付いていたらいいじゃん
上野:そうそう、それで仰いで匂い嗅げばいいよね
荻田:なぜ顔のこの中心に鼻があるのか…
永井:もしヤバイものだった時、顔を近づけなきゃいけないのは結構不快だよね
上野:そうなんだよね、顔を近づけるっていうのが…鼻だったらいいのか…ヤバイ匂いを嗅ぎたくないっていうよりはそのもの自体を近づけたくないみたいなところがあるかもね。匂い嗅ぐ時さ、ものをこっちに持ってこない?顔よりもさ
荻田:顔からは行かないかな
上野:そうそう
永井:危険物嗅ぐ時、手で仰いで嗅ぐけど不毛じゃない?
上野:まあね(笑)そんなに違う?って感じする
永井:本当にこの嗅ぎ方でいいと思う?
上野:ティッシュとか挟めば安全なんじゃないかって思うよね
〜鼻の高さの意味とは?〜
上野:欧米の人とか、寒い地域の人って鼻が高いじゃん。それはあったかくするためとか?
永井・荻田:温かくなる?
上野:寒い地域のところは鼻が高くなるのはある
永井:寒い時鼻の先めっちゃ寒くならん?
上野:なる
荻田:一番弱点だよねここ。匂いも先にくるし酸素も先にくるし
永井:少しでも高くすることで守ってるのか
荻田:鼻があることによって顔の他の器官から危険をなるべく遠ざける…
永井:低いと直で喉の方まで凍るぜみたいな(笑)
荻田:直前で当たらないようにとかありそう…別の匂いとか、まあ匂いも含まれてるけど、人間をそういう危険から守るためにあえて伸びてるみたいな
永井:意外と10センチあったら便利なんじゃない?(笑)何でもかけられるし
上野:象だね(笑)口に垂れてきたら邪魔だけど
永井:確かに邪魔だね。日本人レベルの高くない鼻でも視界の下辺りに鼻が入るじゃん
上野:入る入る
永井:もとから小さめの人間の視界を邪魔しないために小さくなっているのかもしれない
〜鼻の数は適切?〜
荻田:鼻の役割ってなんだろうね。高さがある発達になってるってことは菌とかが入ったら、ここに毛とかが生えて先に防衛する訳じゃない?ここが菌とかに対処する完全に別の門番みたいな器官になってて、顔の骨格とくっついてると顔に入っちゃう。だけど、分かれていることによって最初に自ら対処するみたいなイメージなのかなって
上野:例えば、蝶とかって足で味が分かるみたいなのがある。それだったら私は花粉症に苦しむ必要はなくなるわけよ。穴があるのがおかしいんじゃない?
永井:人って鼻でも口でも呼吸できるからサブの呼吸器としてはあるけど、つながってて、近すぎるし、ダメになった時は両方ダメになる気がする
上野:分かる分かる
永井:鼻つまってる時、一緒に喉のあたりも終わるじゃん。だからエラをつけるとか皮膚呼吸にするとか
上野:皮膚呼吸いいね!
荻田:鼻呼吸って、鼻って喉と脳にも通じてるし、至る所に伸びてるわけだけど、その割には鼻呼吸はし辛い。なぜ2個あるんや…
上野:口で呼吸できるなら、鼻で呼吸できる必要はないよね
永井:鼻呼吸はしにくいよ
上野:気付いたら口でしてる
永井:鼻、ちっちゃいよ。鼻の穴が6個ぐらいあったらもう少しよかったかな。本当に顔に2個、手に2個、膝とかに2個に分散して。(笑)一杯匂いかげるし
上野:鼻過敏になりそう(笑)
荻田:確かに。感覚過敏になりながらもずびずびしそう(笑)
永井:鼻がいらないんじゃなくて足りないのかもね
上野:名言じゃん!いらないんじゃなくて足りない。鼻があるせいで大体2個だよね。2個以上のことないし、1個とかも見たことない。あるのかな?
荻田:どうして鼻って、左と右で2個なんだろう?
上野:1個じゃダメだったんだろうね
〜鼻が開閉式なら?〜
永井:人って、手めっちゃ使うし服とか着るから変なところにあると、変なところで嗅覚を使っちゃって大変なことになるのかな
上野:それはある。手についてたら…まあ開閉式ならいいんじゃない?
永井:なるほどね
上野:匂い嗅ぎたいな、ッパカ!みたいな
永井:それこそ事故起こりそうだけどね。お風呂入っている時につい開いちゃって溺れるみたいな
上野:それは困る。まあ1個ぐらいダメになっても、数あれば問題ないよね
荻田:そういう自分で嗅ぐっていう自動じゃないシステムだと、危険がある時に気付かないのかなって。ずっと鼻が開いてセンサーが動いてるからこそ、危ないものがきた時にちょっと嗅いでスッと回避しやすいけど、自分でやるのだと感覚が鈍って危険に遭いやすくなりそう
上野:ありそう
永井:そこまで変わると、人間の防衛本能の在り方も変わりそうだけどね。
上野:音も意識して聞いている訳じゃないけど、パンっとかいったらビクッとするし、いきなり臭い匂いしたらうわってなるし
荻田:そうそう、手動になった時に、そういうものに鈍くなってしまう
上野:ありそう
荻田:鼻が先端にあるにあるのも先にこうダメージがくることによって少なくしている。でもなんで2個あるのかはよく分からない
上野:ほとんど全部2個ずつあるもんね
荻田:人間の体は2個ずつあって半分で割れるから、人体って不思議だよ
上野:左右対称みたいな
荻田:左右にパーツが一緒にあって
永井:内臓も1個ずつあっていいのにね
上野:不思議だよね、肺2個、腎臓2個、胃は1個なんだ
荻田:なぜ腎臓2個…肝臓があったほうがいいのに。
上野:確かに
荻田:腎臓一個売って問題ないなら、保険のためにあるんじゃない?
上野:それなら鼻も一個潰れても保険のためにあるんじゃない?大体一個潰れても大丈夫(笑)
荻田:片面になっても片方あれば人間としても問題ない
永井:右鼻だけ匂いわからなくなったとかでも気付かないよね
荻田:この半身っていうのは、そのための予備なのかもしれない
上野:片方だけ鼻詰まることってない?
荻田:あるある
上野:その時に片方生きててよかったみたいな
永井:でも片方ないだけで、だいぶ息がしにくいよ
荻田:片方吸える時、片方で結構吸えばこっちも開くみたいな(笑)
永井:やっぱり別のところにもう1つ鼻が欲しいな
〜鼻の役割って?〜
上野:結局鼻はいる?
永井:鼻はいるけど…
上野:鼻はいるけど、分業していいんじゃないかってことだよね
永井:呼吸器としての役割と
上野:常に取り込み続ける鼻とあとは自分で嗅ぎたい時に嗅げる鼻
永井:人間ってやっぱり手でとるから、手の方が匂いが素早く分かる気がする
荻田:野生の時はわからないけど、今の人って手に鼻がついてるより、顔にあった方が合理的だよね
永井:やっぱり掃除とかできないか。臭い思いをしながら常に掃除をしなきゃいけないのは辛いな
上野:付けるとしたら開閉式
永井:掃除してるときに、あれ焦げ臭くないみたいな。嗅覚をシャットダウンさせるとか出来ないのか…
荻田:二者択一というか…
永井:いらない話をしていたはずなのにいる話を(笑)
荻田:結構いるかもしれない(笑)鼻がなくなってから鼻のありがたさに気づくのかもしれない。大事なものは失ってから気づくみたいな
永井:鼻がなくなったら顔の広さに絶望する。顔ってこんなに広かったっけ…?って
上野:鼻なくなるもんね、無だもんね。でも、かわいいキャラクターとか、いわゆる萌えキャラみたいなの鼻ないじゃん?
永井:鼻、点だね
上野:鼻、いらないじゃん!
永井:前誰かが、横顔のバランス悪くなるみたいなこと言ってた。けど、別になかったらなかったらでどうにか…本当に点で良いような気がするな
上野:ね、点で一個ね。ちっちゃい穴が
永井:うん、皮膚呼吸も深呼吸も
上野:皮膚呼吸してる生き物って実際にいるのかな?
永井:皮膚呼吸がメインの生き物ってこと?
上野:そうそう
永井:どうなんだろうね
上野:私は、えらか肺ぐらいしかイメージなかったから分かんない
荻田:やっぱり条件とかが皮膚は皮膚で難しいのかな。湿ってなきゃダメとかあるのかな?
永井:保湿大事
荻田:皮膚呼吸って便利そうには見えるけど意外としているものは少ない
上野:やっぱり必要か呼吸のために
〜鼻はミニマル?〜
永井:それだけだったっけ?いらない説
上野:鼻高い人は、缶コーヒー飲みにくいっていうよね。ペットボトルって飲み口が飛び出てるけどフラットだから、飲もうと傾けた時に鼻に当たるんだって。なったことないけど(笑)
荻田:そんな人が世の中にいるんだ。高すぎて羨ましい
永井:飲み物を飲む時、鼻は口の上がちょうどベストだよね。食べ物だったら上下から匂いを発するけど、器があって上に食べ物だと、匂いは上に行くのがメインだもんね。
しかも口がこうなってて、上から鼻がinしてるんだよね。食べる時に上に鼻があるから
上野:匂いが上に飛び出してて、食べるときにちょうど上に行くからってことか。昨日の深澤先生が話したスイッチの美しいデザインの話を思い出した。
玄関に黙って帰ってきて、台の上にこういうランプがあって、ただいまって言う。台の上のこの辺に何か時計とか鍵とか置く。この置く時、人は上に立って、上に置く。置いて手をあげる時にスイッチを上にする。
寝る時は逆で、ベットサイドのランプを、ベットに入る時にスイッチを下げる。だから難しいよね。鼻は美しい造形をしているのかもしれない
永井:ミニマルなデザイン
上野:そう、ミニマルなデザインだったのかもしれない
荻田:匂いから先に行って、次に味覚が来るっていう流れができてる
上野:割とマイナス面ばかり見てたけど、食べる時って、鼻つまってると味すらわからないじゃん。味覚も嗅覚があるからこそ生きるもので、食べることは生きるために絶対必要だから、それをできるだけ楽しむためだとしたらやっぱりここがベストだ
荻田:口の上にあるってことで味覚を最大限に豊かにしてくれる。鼻ってすごい!
永井:突然出てたら強度が足りないからこの辺から始まって強度が必要なところだけちゃんと飛び出てる。こうだったらチャーリーブラウンみたいな鼻って折れないのかもね(笑)
荻田:構造的に見たら強度的にも申し分なしで、機能としても味覚の体験のためにちゃんと果たしてるという。すごい、合理的な位置じゃん!
上野・永井:鼻えらい!
永井:鼻に敗退した…
荻田:納得させられた…
上野:これは大きな発見!!鼻に対する愛着が湧いてくる!いつもありがとう