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人生がうまく行かない理由(2)

人生が上手くいかない理由は、自分の本当の気持ちをうまくキャッチできていないから、と私は考えた。

自分が本当にしたいことは我慢して、まわりに遠慮して、気を遣って、相手に合わせる。

ということにすら、自分で気づいておらず、無意識に行動しているので、いつも何かしらモヤモヤしているし、自分が意図しないことをしているので、知らないうちにどんどん不満がたまっていく。

ただなんとなく「うまくいかないなぁ」という思いを抱えている。

こういう人は、知らないうちに不満がどんどんたまっていって、ある日突然爆発する…。

というのは、数年前までの私である。

自分の本当の気持ちに鈍感で、嫌だと思っていることになかなか気づけないので、不満がたまりにたまって限界を超え、ついにあふれ出したとき、突如ブチ切れてしまう。

私は時々、夫の言ったほんの些細なことにブチ切れて、大ゲンカをするということをよくやっていた。年に一度か二度、爆発する。だけど、自分がなぜこんなに怒っているのか、よく分かっていなかった。

分かっていないのに、抑えきれないほどの怒りで暴言を吐く。自分でも止められないので、本当に大事故になってしまう。

でも、表面的には、なんでそんなことで、そこまで怒るの?という些細な出来事なんである。夫もびっくりだろう。そうだろう。今なら分かる。

あとから分かったことは、目には見えない、過去からの溜まりたまった不満や怒りがあって、ついに最後、決壊して怒り狂ってるんだなということだっだ。

無意識ということは、そういうことだ。自分で全く気づいていない。

自分が我慢してやっているとか、腹は立つけど、相手をたててあげるためにしょうがない…など、イヤイヤしていることに気づけていたらまだいい。

だけど、そもそも私は自分が我慢していることにすら気づいていなかったし、逆に相手を思って行動している、優しさだと勘違いしていた。

こうした事態を避けるには、自分の本当の気持ちをいちいち知っておくこと。ふだんから小出しにしておくこと。そうすると、ある日突然ブチ切れたりはしなくなる。

人間関係だけではない。仕事にもいえることだった。

私は20代で4社に転職するくらい、長く一つのところにいられない人だった。それも、自分が何が嫌で、何をしたいのか自分の本当の気持ちがよく分かっていなかった結果だなと思う。

嫌だけど我慢して働いていると、やはりある日突然「嫌の限界」が来て転職。

嫌という感情は、無視しても、気づかないふりをしていても、決してなくならないものなのである。

たまっていくだけ。

それなら、どうしたらいいかというと、気づくこと。ただ「嫌だよね」と分かってあげること。まずは、それでいいのだと思う。

この「気づく」のが、私はとにかく下手だった。嫌だと感じそうになったら、すばやくフタをする。「臭いものにフタ」ではないが、それが異常にうまくて、自分で自分の気持ちにフタをしていることすら気づいていなかった(職人技である)。

そんな私が、自分の気持ちに気づいて、行動を変えると、ビックリするくらい生きやすくなった。

人生、何もかも上手くいかない。

から抜け出せた。自分の気持ちをキャッチする練習として、カウンセリングを受けたこと、瞑想を始めたことは前回の記事にも書いた。あとは「書くこと」と「話すこと」が有効じゃないかと思う。

「書くこと」と「話すこと」は、どちらも言語化するということだ。無意識の目に見えない世界を理解するには、やはり言語化が大事。カウンセリングで話すことができたのも良かったんだと思う。

(先日紹介した)スティーブンキングが、本の中で「書くことは、テレパシー」と言っていた。自分の内の世界(無意識)と、言葉でつながるのだと思う。

内なる自分をインナーチャイルドともいう。私がしている「チャネリング」とはつまり、そういうことなんじゃないかなぁと最近考えている。

と、ここまで書いたあと結論が導き出せず、いったん新聞を読んでいた。

するとインタビュー記事で「言葉を取り戻す」というワードに出会った。恐山菩提寺院代・南直哉(みなみ じきさい)さんの言葉だった。

過去に二度自殺未遂をした若い女の子がお寺を訪ねてきたと言う。そんな生きづらさを抱える若い人たちは、どうしたらいいのかと記者が聞く。

「言葉を取り戻すことです。自分がなぜ、苦しいのか分からないのは、言葉を持っていないから。今はマイナスの感情を持ち出すと、人間関係がおかしくなると思って口をつぐむ。それで語る力が落ちていく。もし若い人たちが自分の言葉で語れるようになったら、現代社会の決定的な問題が現れてくるはずです。

「感情というのは液体だと思います。器に入れないと、その重さも色も味もよく分からない。自らの感情に意味を与えるためには、器すなわち言葉が必要なのです」

それを受けて記者が「それは、“自己とは何か”を問うことにつながってきそうです。と言っていた。

私のいいたかった「自分の本当の気持ちをうまくキャッチする」とは、つまり「言葉を取り戻す」ということだ。こんなに分かりやすい言葉があるとは。

感情にフタをしない、言葉を取り戻す。自分を知る、自分とつながる。

このメルマガで私が言いたかったのまさにそれー!と思って記事を読んだ。リンクしすぎていて鳥肌が立った。

というわけで、私は今年、ライターとして書くこととに加え、チャネリングをしてメッセージを伝えていくことも同じくらい取り組んでいきたいなぁと思っている。


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