「自分」を知ると、行動できるようになる。
前回の記事では、「ダメな自分を変えようとしなくていい、ダメなままで行動だけ変えればいい」と書いた。
が、その「行動を変える」のが、できないのではないかと、思った人も多いかもしれない。
やる気が出ないとか。お金がないとか。時間がないとか。行動できない理由はいろいろある。
行動を変えるためにまず、すべきことは、自分がポンコツであることを認めることからしなければいけない。
私はこれがなかなかできなかった。
プライドが高く、自分に弱いところがあるなんて認めたくない。例えば朝、早起きしてnoteを書こうとして失敗したときも、こんな風に言い訳をしていた。
そして、翌日もやる気に任せるだけで特に何も工夫せず、同じように失敗をしていた。いつものごとく、自己嫌悪。
だが、ポンコツであることを認めると、こんな風に変わる。
まず、ポンコツであるからして、明日やる気に任せてもまた起きないであろうことが予想できる。普通に目覚ましを鳴らしてもまた起きないだろう。ならば、たとえば朝ご飯に、大好きな店の、とっておきのパンを用意して、起きたくなるように準備をしておくのはどうだろう。
ポンコツな私は、パン食べたさに起きてくるかもしれない。または誰かと約束をする。朝起きたことを連絡し合う段取りをつける。誰かを巻き込むと、起きざるを得ない。自分一人でする約束より強制力が働く。
ポンコツであると認めるから、そうまでしないと動かないということが予測できるのだ。
たとえば、嫌がる子どもを、何とか保育園に連れて行かないといけないときのように、常に自分で自分の機嫌を取り、動きたくなるように仕掛けないといけない。
面倒くさい。でも仕方がない、それが私なのだから。
行動を変えたくなるように持っていく。仕掛けをする。自分で自分を動かす工夫をしている。そうでないと動かない。
小さな子どもに対しても、自分に対しても、頭ごなしに怒鳴ってもダメ。力尽くでやらそうとしてもダメ。
そんなやり方では、1回はできたとしても、続かないし、破綻する。そうではない、いかに楽しく動かせるか、創意工夫する。
工夫するためには、自分を知り、受け入れないとできない。私はポンコツである自分を「わたしちゃん」と名付けた。
わたしちゃんはパンが好きだから、パンを用意したらやる気出るかもなとか。それなら、チョコもあるといいのではないか。おいしいコーヒーも準備したらどうだろうと工夫する。
こうしたことは、私が「私」の特性を知らないとできない。わたしちゃんは何が好きで、何があると機嫌良く過ごせるのか。
わたしちゃんは、朝起きたときに部屋が散らかっていると腹を立てて、やる気もなくしてしまうから、寝る前に部屋を片付けるようにする、とか。
ダイニングテーブルの上には何も置かないように。ソファの上に脱いだ服が散らかっていないようにする。朝起きたときに、わたしちゃんが機嫌良くブログを書き始められるように。
私は常に、わたしちゃんのご機嫌を取りながら暮らしている。面倒だ。でも人の機嫌を取っているときより、ずいぶん物事がスムーズに進むようになった。
心も満たされるようになった。心が満たされると現実も変わり出して、収入も3倍くらいに跳ね上がったんである。
他人の機嫌を取っている場合ではない。気にすべきは、私の中にいる「わたしちゃん」のご機嫌である。
これがインナーチャイルド(=自分の内側にいる小さな子ども)と繋がること、潜在意識と繋がることかなと私は考えている。