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全員落第。

残念ながら今のところ、ほぼ全員落第だなぁとユウウツな気持ちになる。
「ユウウツ」というより、「ハラダタシイ」「イラダタシイ」といったほうが正確かも。
これは休校で学校にいけない子供たちのことではない。
いつも以上にテレビやPC、スマホの画面を眺めて過ごす時間が長いであろう子供たちの前でシュウタイをさらし続けている大人のこと。

いま大人たちは子供たちにじっと見つめられている。
いま子供たちはじっと僕たちのことを見つめている。
子供たちはもうとっくに気づいている。

大人が人の悪口を言うことを。
大人が間違ったことを言っても素直に謝らないことを。
いとも簡単に嘘をつくことを。
その嘘を取り繕うための言い訳がどれだけへたくそなのかを。
ごまかし続けることにどれだけのエネルギーを注ぎ続けるのかを。
不誠実で、嘘つきで、横柄な大人がどれだけのパワーを用いて困っている人々をますます混乱させ、ますます苦しめるのかを。

そして大人は子供が大人になったときのことなんて何も考えていないことを。

4月22日は「アースデイ」だった

最初の始まりからは50年目、日本での始まりからは30年目を迎える記念すべき年。
本来であれば先週末は屋外でさまざまなイベントが実施されるはずだった のに、当然今回はオンライン上での活動に留まっていたようだ。
時差の関係で、日本時間の今日が「アースデイ」にあたる米国では、CNNのニュースや、NYクオモ知事の定例記者会見や、エッジの効いた独立系ニュースメディアや、新聞や、コメディ専門チャンネルの人気番組「Daily (Social Distancing) Show」でもこのパンデミック禍にも関わらず(パンデミック禍にあるからこそ)地球のことを考えることを視聴者・読者に呼びかけていた。

国連も「COVID-19 パンデミックは, 母なる地球に暮らす全ての住民の目を醒まさせるこれまでに例をみないウェークアップコールだ」と世界にメッセージを発信していた。

その一方日本では…… 見事にほぼスルー(環境問題に取り組む一部企業を除く)……
主要メディア、政治家、著名人、知識人、タレント、社会的に影響力のあるメディア、個人で発信した人はどれだけいたのかな?

僕も毎年「アースデイ」が来るのを楽しみにし、常日頃から環境問題に意識を傾け、具体的にアクションをおこしていたのか、というと、そんなことはない。
むしろ、これまでこの日のことを意識したことはほとんどない。
ただ自分にできることが家に留まることだけ、ということに歯がゆさを感じている今のこの状況の中、環境のことに意識を傾けざるをえないと感じている。

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ヘラルド誌3月20日の社説漫画より


でもこの国には今そんな余裕はないようだ。
パンデミック以上にインフォデミックで混乱しており、影響力をもった組織・個人で環境問題とセットで捉えている人が登場しているとは言い難い。

今のところ、日本の大人は全員落第。
このままいくと世界の中で留年はおろか、退学させられてしまうよ。



新型コロナウィルス関連で今後様々な社会貢献の動きが出てくると思います。 いただいたサポートは、全額社会貢献活動に還元させていただきます。