診断士試験直前までリピートした曲#私の勝負曲
私は昨年8月に中小企業診断士一次試験を受験しました。人生の中で一番緊張した試験だったと思います。大学受験の時もこんなに緊張しませんでした。そんな中私の背中を押してくれた一曲があります。今回はそれを紹介させてください。
三浦大知さんの「誰もがダンサー」という曲です。
何を隠そう、私は三浦大知さんの大ファンです。ですから普段から三浦大知さんの曲を聴いてはいるのですが、その中でも特に、「誰もがダンサー」という曲が私にとって、試験の緊張やプレッシャーを程よい刺激に変えてくれる一曲でした。
なぜこの曲が私の勝負曲になったのか、3つの理由をお伝えします。
①三浦大知の書いた詞
彼は、作詞作曲振り付け、歌唱、ダンスすべてを行うことができるというとんでもない才能の持ち主です。「誰もがダンサー」は彼が作詞した作品ということもあり特に好きな曲でした。
中でも、
誰もが進む日々は雲のよう
雨と晴れの境を漂ってる
それでも僕らは 名もなきダンサー
踊り続けよう この場所で
という歌詞が最高に好きです。
思い切って「診断士として独立する」という道を選んだ私は、このころ、周囲の人々の意見に落ち込んでいました。本当にこの選択が正しいのか不安になる日々が続いていました。確かに会社員としてこのまま真面目に仕事をしていれば、きっと幸せな人生があったと思います。しかし、しこりが残ったままの人生になったのではないかと思います。私は診断士として独立して、暮らしやすい社会をつくりたいという思いをどうしても諦めきれませんでした。そして、試験当日この曲の歌詞に、勇気づけられました。
私はまだ雲のような日々を進んでいて、雨と晴れの境を漂っています。
そして、まだ診断士になれていない、名もなき者として、診断士になるための道を進み続けようと思い、受験の教室に入りました。
②曲のリズムがまるで鼓動のよう
この曲が私を盛り上げてくれるのは歌詞だけではありません。曲の構成、特にリズムのつけ方がどんどん気持ちを上げてくれるのです。
この曲は長めのAメロ、Bメロがあって、サビに入るような構成になっています。音楽の専門家ではないので個人的な感覚で書いていますが、EDMの構成になっていて、サビに入る直前が一番ドキドキ盛り上がるような曲調です。
長めのAメロに関しては、1番と2番で全く違うメロディーラインをとっていて、かなりお洒落なつくりになっています。
Aメロにはリズムがあまり入っておらず、メロディー中心で進みます。そのあと、Bメロからサビに入るところがEDMらしくリズムが四つ打ちになりサビに向かってどんどん速くなる構成です。
このリズムが試験当日の私の鼓動とマッチして、緊張を興奮にすり替えることに成功しました。
③三浦大知という存在
最後は何といっても、三浦大知という存在がこの曲を勝負曲にしたと思っています。
彼は幼いころFolderというグループで活動しており、高音の美声を響かせ世間の注目を浴びました。その後声変わりを理由に活動を休止し、17歳になるまで約5年間世間に出ることはありませんでした。それでも彼は踊り続け、変声期後からはまた歌い続けることで、彼の唯一無二のポジションを築き上げていくことになります。
しかし彼は数年前までなかなか注目を浴びることができませんでした。知る人ぞ知るという存在ではあったものの、テレビの歌番組にはあまり出ることはありませんでした。
テレビに出たから成功だとは思いません。でもファンとしては、こんなに才能を持ったアーティストが多くの人の目に触れないのはもったいないとずっと思っていたわけです。だからテレビに出るようになってファンの多くは喜んでいると思います。と同時に、彼に対しての不安もファンにはありました。
それは、彼が彼らしいパフォーマンスを続けてきたのは、テレビに出ず、知る人ぞ知るのアーティストだったからではないかという推測からの、彼がテレビに出るようになったら彼の音楽が変わってしまうのではないかという不安でした。
三浦大知さんは正直言って大勢の人に受けいれられる曲やダンスを発表しているわけではありません。それでも私のように大好きになるファンは大勢いるし、何より彼が自分の音楽を心から楽しんで、心から納得していたのです。
いい意味で、彼はファンを大きく裏切りました。歌番組に出るようになった今でも、彼の音楽は健在で、彼は見るたびにますます楽しそうです。
私は彼の、愚直に音楽に向き合う姿勢をとても尊敬しています。だからこそ、彼の音楽に背中を押されているのです。