身一つで逃げ出すためのマニュアル2 〜就職と、逃亡の必要性の判断〜

どうもめいすです。
前回の記事
身一つで逃げ出すためのマニュアル その1 必要なモノの整理|めいす @sp_yayoi579 #note https://note.com/imymeimina/n/n847b3ecdf412

を書いてから4ヶ月ほどが経過しておりました。
続編です。

前回で、必要なものの整理や住居のお話を行いました。

次は就職についてです。
生活保護を受けたりしない場合、自力で生活するために収入を得る必要があります。

正直、就職についてですが、離脱時点で無職の方は、
とりあえず自分が1ヶ月に必要なお金を割り出し、その分を稼ぎ出せるくらいの職業につきましょう。

ただ、基本的に一般的な就活のような長い時間をかけての準備はなかなか難しいので、アルバイト等になるか、短期間での就活となります。
正社員になっても焦るとブラック企業を掴まされる可能性も高いので、個人的にはまずバイトで下準備をして、ゆっくり就活する時間を作るのがいいかな?と思います。
なお、私は脱出前に超短期就活で内定確保し、次の日に飛び出しました。
(結局その会社1年足らずでやめてますが…)
というのも、常に求人を出してる企業は、ブラックであったり、ブラックでなくても何かしら問題を抱えていて人が常に足りないパターンであることが多いです。

無理して正社員オンリーで狙うよりは、
バイトオンリーのフリーターで生活できるくらい節制したうえでゆっくり就活したほうがいい気もします。

感覚的には、
家賃3.5万のシェアハウスであれば手取り9万程度
家賃4.5万の賃貸であれば手取り12万程度あれば
とりあえず「健康で文化的な最低限度の生活」はなんとかなります(ただし節制は必須。)
ちなみに
手取り9万は額面11.5万くらい。
手取り12万は額面15万くらいです。
時給1000円のバイト換算だと
月115時間と、150時間ですね。
…うーん、こう考えると、夜勤とか高時給バイトやらないならあんまり変わらないのかもしれません。
ただフリーターは時間作りやすいのはメリットだと思います。

具体的には、
(ある程度バランスの取れた)食事 と
(最低限度の友人たちとの)交流 と
(最低限度の)趣味に使うお金を確保できる限界ラインです。

(具体例)
私は、正社員3ヶ月目に一度体ぶっ壊して、1週間働けなかったため手取りがちょうど12万くらいでした。(普段は手取り16万くらいでした。今考えると資格職としてはド薄給やな……?)

内訳(当時のメモから)

家賃 4.6万
光熱費 8500
回線費 2500
スマホ 6000
食費 35000
雑費(必須物の購入) 10000
交際費 10000

合計 118000

…食費高くね?って話ですが
私当時出社してて、昼は外で、夜は自炊してました。
そして、私とてつもなくよく食べるので、弁当なんて作ってたらそれだけで貴重な睡眠時間と夢に向かって修練を積む時間が減る+ものすごくかさばるゆえ弁当を持てなかった
&
そもそもめちゃくちゃ食べるため食費が高くついた
&
体壊すと終わるので栄養面には気を遣っていた
ことによりこの値段でした。体は大事。

回線はゲーマーとしては必須インフラです。

…まぁ、要するにある程度ギッチギチではなく、とりあえずなんとか暮らせるレベル。はだいたいこれくらいだと思います。
とりあえずはこのレベルの収入を安定して確保することを目標にしましょう。
できれば慣れるまでは時間には余裕があったはうがいいです。
なので無理に正社員でなくてもいいと思います。



結局、逃げ出すべきか?

一番根本的なお話を最後にします。
そもそも、このnoteを手に取った方は少なくとも
「逃げ出そうという意図が多少はある」人が多いと思います。
逃げ出そうという動機になりうる事柄は、大きく分けて4つに分類されます。

1.身体的苦痛
2.精神的苦痛
3.状況打開
4.現実逃避

1は虐待、DVなど、身体に現実的に危険が及んでいる場合です。

これは、個人的主観ですが
すぐにでも逃げる準備を始めてください。

身体的苦痛を受けて「逃げ出したい」と思っているうちは、まだ助かる可能性があります。
本当に酷くなると、逃げ出す力すら無くなります。
すぐにでもpart1で記載したお金と最低限の持ち物を携えて逃げてください。

なお、15歳以下の方はちょっと話が変わります。
そもそも働けないので、警察に駆け込むことになりそうですが、警察でもまともに扱ってくれないこともあります。(というか、扱いようがない。)
そういうときは、親戚を頼ってください。
それか友人を頼ってください。
あるいは児童相談所に飛び込んでください。

…話を戻しますが、身体的苦痛は一刻を争うので、すぐに逃げましょう。
「よりひどくなったら…」なんてものはないです。

次に精神的苦痛ですが
これは程度によります。

精神的苦痛により身体に影響が出ている場合は、それは「身体的苦痛」の分類に近くなるので、より逃げ出したほうがいいという方向に針が傾きます。

軽度の場合は、なるべく飛び出す前に準備を勧めておくと、楽になります。

次に状況打開ですが、そもそもこれはどういうことかといいますと、例をあげるのであれば

「ミュージシャンになるために反対を押し切って上京する。」
「このままだとやりたくない家業を継がされることになるし、親が家を出るのを許してくれないか、無理やり出る。」
「離婚を成立させるために無理やり別居状態にする」
等、現状ではどうにもならない事柄を変えるための手段としての「逃亡」のことを指します。

正直これが一番難しいです。詳しくは後述。

最後に現実逃避ですが、基本的にはやめたほうがいいです。
だいたい上の3つと複合型になっているのですが、もし現実逃避したいという理由だけで家を出て人生をハードモードにするのはおすすめしません。
本当にハードモードなので。

私は主に状況打開のためでした。

現状打開の目的での逃亡の是非

基本的に逃げたあとは、自分の人生に対し自分で責任を負うこととなります。
想像よりはるかにハードモードとなります。
なので、

・現状に満足していない。
・人生目標が明確である。
・現状のままではその目標が達成できないことが確実である。

この3点が揃っていることが前提となると思います。これがないんであればやらないほうがいいです。

特に2点目と3点目が難しく、目標がないまま逃亡したらただの現実逃避ですし、仮にあったとしても、そのために「逃亡」が最善択になるためには
3点目の要件がないと厳しいと思います。

ハードモードになるとは限らない!と思われるかもしれませんが、そもそもハードモードにならない人は身体的苦痛or精神的苦痛の要件を満たしていると思います。
なので状況打開を理由に逃亡するならこのくらいは必要だと思います。

それでも迷ったら?

いままで読んで、「微妙だな…」と思った方。いると思います。
そしたら、逃げていいと思います。
逃げることにはエネルギーがかなり必要であり、大変なため本来はそこでストップがかかるのですが、ここまでしっかり記事を読んで、それでいて迷うレベルまで逃げる方の要素がある場合は、おそらく逃げたほうが良い状況にいることが多いです。

…私は、2年半前に家を飛び出しました。
どうしても、どうしてもプロゲーマーになりたくて、できなかったら死ぬ覚悟で家を飛び出しました。
食い扶持として正社員として働いてる以外のすべての時間をゲームの練習に割きました。必死でした。
その後運も味方して、無事に半年ほどではありますがプロゲーマーをやらせていただいた上で、
そのご縁で今は本業と共にeスポーツに関わる仕事もできております。本当に、本当に楽しいです。

……人間、意外と生きられます。動こうと思えば動けます。
人生を周りに制限されてお先真っ暗な方、現状で人生目標を達成できず希望のない方、そんな方は、自分の人生を自分で切り開くチャレンジとして、一世一代の大勝負をするのもかなりありだと思います。
ご自身の人生に後悔のない選択の助けになることができたら幸いでございます。

少し真面目になってしまいました。
これにて完結です!

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