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spica12.大好きな十冊の本
眠れぬ夜に本十冊をあげてみる。
1、下妻物語
自分のそれまでの価値観が覆された本。ライトノベルに近い文体なのかもしれない、今思えば。中学時代から今でも一番仲のいい友人が驚くほど繰り返し読んでいた本。同じく読み倒し、ページの殆どが頭に入っていて、恐らく一番読み込んだ本。
下妻に引っ越してきた、ロリータをこよなく愛する桃子と、なんだか時代を間違えているヤンキーのいちご。絶対に交わらないはずだった
spica.11 大好きな十本の映画
最近映画についての記事を書かれている方が多かったので、それに触発されて、自分の好きな映画について書いてみる。
映画は、時折無性に見たくなる。
けれどあまり詳しくないので、同じ映画ばかり見てしまい、何か新しいものが見たくなったときは妹に聞くようにしている。
私が本の虫であるならば、妹は映画の虫だ。
年間何百本という映画を、映画館や家で見ている。傍から見ると何か修行でもしているのかと思うほど、T
spica.11 本のこと。
電子書籍が流行り出した頃、電車の広告を見て、なにおうっ、と、思ったことがある。
もううろ覚えなのだけれど、確か、その広告には「本が好きな人は必ず選ぶ」みたいな趣旨の見出しが大きく出ていて、何冊でも手軽に持ち運べることや、かさばらないことを売りにしていた。すぐに欲しい本が手に入る、とか。
それ、ちがう。
と、朝の混んだ電車の中で、広告とにらめっこした。
この広告がいう内容は、「本が好きな人」じ
spica.10 "価値観"のこと。
「価値観が違う」
ありとあらゆる場面で聞く言葉だと思う。
人が複数いるコミュニティの中で、それはどこまでも仕方がなくて、私の人生で見て、そして考えてきたことと、誰かの人生で見て、考えてきたことが、100%同じなわけがないんだろうなぁ、と、私は納得しているし、けれど少しわくわくして、そして少しだけ、淋しい。
「最強のふたり」
という、とあるフランス映画を見たことがある。
映画好きの友人が、こ
spica.9 えらぶこと。
本屋さんで本を選ぶ作業が、多分、ごはんを食べるより好きだと思う。
久しぶりに本をまとめ買いしながら、自分が本を選ぶ基準って何だろうなあと考えて、ひとつ、思ったことは、「答え」よりも「カケラ」の方が欲しいな、ということだった。
昨日或る本を手に取って、確かにとても面白そうで、読んでみたいと思ったのだけれど、その本は「答え」を出し過ぎてしまっていて、自分の考える余地が入らないまま、想像する余白がな
spica.8 誰かの一番になること。
高校時代、片想い三昧で自分に恋人が出来る未来が描けなかった時期がある。(藪から棒)
けれど、その当時思春期の悩みをたくさん抱えていた私は、自分の片想いが成就するよりも、誰かの一番になることが何よりの願いだったなぁ、と、秋の風のにおいを思い切り肺に吸い込みながら、思い出した。
同性で誰かの一番になる事は意外と難しくて、それぞれにたくさんの友人がいて、その時々の優先順位があって、いつも自分を一番に
spica.7 声には出さない
「いいよ」
って言いながら良くなかったこと。
「大丈夫」
って言いながら、大丈夫じゃなかったこと。
そういう記憶は忘れないし、きっと簡単には忘れられない。
以前久しぶりに高校時代の友人とmixiを開いて、当時の日記や写真を爆笑しながら見ていた時に、なぜ大学以降と高校までとで友人との付き合い方にうっすらと変化があるような、濃度が薄くなったような気がするのはどうしてだろうと考えたことがある。
spica.6 正義について。
「正義」について考えました。
私は、正義とは「多数派」であることと同意義だと思っています。
それ以上でも以下でもなく、ただ、多い方が正しいと認められることが、圧倒的に有利であると。「全体としての正義」は、「数の多さ」であると。
でも、「個人としての正義」は、全く別物だと思います。
それは、「自分の信じる物」と同意義であると思います。
私たちは、たぶん、たまに誰かの「個人としての正義」に寄
spica.5 フォロワー100人とは。
純粋な感想をタイトルにしました。(センス…)
顔も性格も、普段の私を知らない方が、私の文章や写真などを見て、「まぁフォローしてもいいかな」と思ってくださったことは、本当に有難いことです。(私が一方的にフォローし、それに返して下さった心優しい方の多さにも、有難さでいっぱいです。)
この場をお借りして、御礼申し上げます。
いつもありがとうございます。
Twitterを個人的にやっているのですが
spica.4 「レプリカたちの放課後」について
年頃の中学生たちと話す機会は、限られた職種にしか与えられていないと思う。
塾講師もその一つで、彼ら、彼女らと相対していると、忘れていたものや、ずっと遠かったものが突然浮上してくることがある。このバイトが出来るのも卒業までの残り短い期間なのだと思ったら、急に、今のうちに、この子たちのことを、この子たちくらいだった時のことを、思い出せるうちに書いておこうと思った。
「レプリカたちの放課後」の主人公
spica.3 小説を書くときのこと。
以前、同じように小説を書くことが趣味の友人と話をしていた時に、「書き方」の違いについて驚かされたことがある。まさか一から十まで同じだろうとは思っていなかったし、自分の書き方もよく考えてみれば独特なものだったけれど、それに気づいたのは人と比べてからだった。
私は、正直に言うと、移動中に構想を得ることが多い。
大学(片道一時間半)は遠いし、就活中だし、電車に乗る時間は乗らない人が想像もつかない量を
spica.2 あこがれるひと。
小説でもアニメでも、特に好きになるキャラクターには共通点があると思う。
私の場合は、「かっこいい女の人」。
大好きな下妻物語の桃子や、図書館戦争の柴崎。アニメだとBLACKLAGOONのバラライカも。
気怠そうで切れ者で、容赦がなくて誰にも媚びていない(媚びずにすむだけの能力を持っている)感じ、とても好き。
ノラガミの毘沙門天や、化物語の戦場ヶ原ひたぎも好き。
誰にも媚びていないように見
spica.1 大きな声で唄えなかった。
夜道で、大きな声で唄いながら自転車に乗っている人をみると、「いいなぁ、いいなぁ。」と思う。(と、同時に、せっかく気持ちよく歌っていたのに、うっかり同じ道を歩いちゃってごめんなさい、と思う。)
自分のことは、そこまで音痴なわけではないと思うのだけれど、道端で鼻唄を奏でることすらできない自分にとって、自由に、大声で、何にも悪びれずに歌って通り過ぎていく人々は、何だかどこへでも行けそうに見える。
本