引っ越しから半年が経って
(全文公開の投げ銭制記事です)
嵯峨野に引っ越してから半年が経った。
引っ越した時はまだ冬のさなかであったが、今は夏真っ盛り。
半年住んでみて、だいぶ馴染んだ部分もあるし、なかなか慣れない部分もある。
今の住処は以前の街のど真ん中の住処に比べたらずっと離れているから、やはり少し田舎かなと思う部分がある。
例えばATMへ行くには徒歩8分ぐらいのところにあるコンビニまで行かなければならない。徒歩8分なんて、元気な時は何ともない距離だが、調子が悪いとそこまで行くのもおっくうである。でも財布の中身が少なくなると、今のところ頑張って行っている。
最寄りのバス停までも徒歩10分かかるから、植物園とか、病院とか、今まではバス1本で行けていたところにもバスを乗り継いでいかなければならないから時間がかかる。
あとは、一軒家だから掃除が大変というのがある。なので残念ながら部屋はごみの山である。
でもそんなものだろうか。不便な点と言えば。
10分歩ければ、どうにでもなるのだ。だから、ここに引っ越してよかったことの方がずっと多い。
何しろ以前住んでいた所は、ワンルームマンションの1室で家賃が月5万円だった。それと同じ家賃の一軒家に引っ越せたのだからまずそこが万々歳である。
2階建ての築50年の木造一軒家。1階に台所と6帖の和室、2階に3帖と6帖の2つの和室がある。あと庭がついている。
2階の6帖の部屋をアトリエとして、大きな作品は庭で、創作活動をしている。
そして玄関先には花や野菜を植えて。こちらに来るまでは花や野菜の世話をしようだなんて思いもよらなかったのに、変われば変わるものである。
隣に住む年配の女性が、時々話しかけてくれる。水菜上手に作っているね、とか、また絵見せてね、とか。
いい隣人に恵まれて感謝している。
こちらのセミは主にアブラゼミだ。セミの鳴き声がこれほど心地よいとは。夕涼みの散歩もしている。それに窓を開ければ風通しもよいから、夜は冷房をつけずに済んでいる。
仕事は創作活動のほかに、細々とデータ入力の仕事をしている。ひとつはノルマもなく簡単にできる仕事である。もう一つの仕事も納期を長めにとってもらっているからどちらも続いている。
続けられる仕事をするのが一番だと思う。
風呂の残り湯や雨水を有効活用するようになり、野菜を植えて自分で野菜を育てて食べることの喜びを知った。雨の日にはカエルの鳴き声、夏はセミの鳴き声が心をリフレッシュさせてくれる。そして花や野菜を植えてよかったことは、出先から帰ってくると花や野菜がお出迎えしてくれているように見えるのだ。だから私も「ただいまトマト!」と心の中で野菜に向かって言っている。
そう思えば、10分歩けばバスや嵐電(京福電車)に乗って出かけられるのだから、ここは良い環境ではないか。
今は、夏休み気分でのんびり毎日を過ごしている。9月からは怒涛のように予定が詰まっているから、それに備えて。
あとはひたすら創作活動に励むのみ。
(写真は自宅で育てて花が咲いたひまわり)
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