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江永泉の書きもの、その他(2023年から2024年1月まで)

この記事では、江永泉が執筆したり参加したりした諸々をまとめています。

2018年から2022年12月までは次の記事をご覧ください。

2023年1月から2024年1月までの諸々を、以下に掲げていきます。ただし、網羅的ではない旨を、あらかじめ申し上げたく思います。

あとで気づいたことがあれば、適宜、加筆するつもりです。

なお、上の記事では2018-2022の諸々を時系列で並べましたが、今回は別の書き方をしています。


■長めの書きもの(noteで読めるもの)

記事をふたつ挙げます。一方は現代日本の戯曲を、もう一方はネット小説を論じています。それぞれに作品論としても読めると思いますが、どちらの文章でも、次のようなことがらが自分の念頭にありました。すなわち、加速主義、ゼロ年代批評、ポストモダニティ、悲劇性/喜劇性、ホラー、等々です。

・笑えないところで笑う: 向坂達矢『FINAL FUNTASY 僕と犬と厭離穢土』(第一稿)

※2023年4月14日、約25,000字

Blu-ray 京都ロマンポップ解散公演・丙「FINAL FUNTASY 僕と犬と厭離穢土」特典として小冊子の形でフィジカル版(決定稿)があります。ただし、非売品です。戯曲『FINAL FUNTASY 僕と犬と厭離穢土』は、PARA神保町でのレクチャー「笑える戯曲の書き方」開講に合わせてPDF版が公開されていました。こちらで詳細が確認できます。

・早わかり加速主義: ポスト・インターネット状況下の小説(春海水亭、佐織えり、quiet)

※2024年1月2日、約20,000字

掲載先はBandit Magazine。また2022年のことですが、同編集部の発行する紙媒体(フィジカル版)の雑誌、『BANDIT vol.2』特集「自己啓発大解剖」(2022年11月)にも、論考「ゲーム、小説、自己啓発: 信じるルールを忘れ去る」を寄稿しています。同誌の目次などに関してはこちらをご覧ください。

■話している動画(YouTubeで視聴できるもの)

動画のリンクをふたつ挙げます。片方は12分ほどのプレゼンをしているもので、もう片方は毎月1回おこなっている配信のプレイリストです。

・闇堕ちのすゝめ / Guidance into Unknown(TEDxUTokyo2023"どくどく")

※YouTubeチャンネル: TEDx Talks (11分57秒)

TED(Technology Entertainment Design)本家のライセンスを得ているTEDxコミュニティのひとつ、TEDxUTokyoでトークを行いました。イベント全体の概要は下記の特設ウェブサイトをご覧ください。

・光の曠達[ひかり の こうたつ](コンテンツ雑談)

※YouTubeチャンネル: TERECO (約50時間、継続中)

合同会社フヒトベの運営するYouTubeチャンネル「TERECO」で、2022年2月から月1回のペースで配信をしています。内容は、コンテンツ(ポップカルチャーや人文書の話など)をめぐって雑談するというものです。山下Topo洋平さんのスタジオ「KOKOPELLI」で、米原将磨さんと一緒にやっています。

■登壇または参加したもの(おおやけに記録の残っているもの)

参加したイベントを4つ挙げてみます。振り返ると、広い意味では人文系や文芸系のものだとみなされそうなイベントに関わることが多かったです。

・松井健人『教養・読書・図書館』刊行記念座談会「誰のための教養なのか? ヴァイマールからナチに引き継がれた理念をめぐって」

※田無KOKOPELLI: 2023年9月30日

YouTubeチャンネル「TERECO」で配信されたイベントです(「光の曠達」とは別枠です)。2023年8月に刊行された『教養・読書・図書館』(晃洋書房)の著者である松井健人さんをスタジオ「KOKOPELLI」にお招きして、同書の内容をはじめとする様々なことがらの話をやりとりしました。約5時間です。

・円盤に乗る派 公演『幸福な島の夜』同時開催「現実をまた見つけるためのシンポジウム」: シンポジウム②「人間の"外"へと向かう経験について」

※こまばアゴラ劇場: 2023年11月3日

演劇プロジェクト「円盤に乗る派」(代表 カゲヤマ気象台)の劇『幸福な島の夜』の上演後のトークイベント「現実をまた見つけるためのシンポジウム」に参加しました。シンポジウム②の登壇者は、江永泉、小宮りさ麻吏奈、カゲヤマ気象台、曽根千智(司会)、の四名でした。

・円環の会「『浜田到歌集』読書会レポート」

※読書会・第一回、約25,000字

玉野勇希さんが呼びかけ人となって、2023年の年末に『浜田到歌集』(現代歌人文庫)で読書会をしたところ、参加者同士で、ほかの本でも一緒に読書会をしてみたいとの流れになり、円環の会という名前の、ゆるやかな集まりができました。課題本となった歌集から参加者がそれぞれ三首ずつ選んで感想を述べる、という体裁です。

・ブンゲイファイトクラブ 第五回(BFC 5)

※オープンブンゲイトーナメント・第五回、2023年10月8日~11月26日

いうなれば選評の選評といえる「ジャッジをジャッジ」など、特色ある自由競作イベント「ブンゲイファイトクラブ」(主催 惑星と口笛、主宰 西崎憲)の、第五回大会(BFC5)に参加しました。BFC5本戦には、16名のファイターと9名のジャッジが選出されました。勝者は、ファイター: 蜂本みさ(決勝ジャッジ: 野村金光)でした。なお、BFCの第1回開催は2019年ですが、それは読書会「闇の自己啓発会」がネットで記事を公開し始めたのと同じ年でした。

■2023文学フリマで寄稿したもの(短歌・エッセイ・批評など)

2023年は、文学フリマに出展する同人サークルの各媒体に向けて、あわせて11万字ほど書いたのでした(ちなみに、2022年も、文学フリマで出る同人の媒体に、あわせて6万字ほど寄稿していました)。文学フリマについては、次の記事でも所感を述べたので、再掲しておきます。

以下、オンライン通販のあるものに関しては、BOOTH(ブース)のページを紹介しています。

・MINNA NO UTA 7×7+1 五○首 [短歌]

※『崩壊系列』創刊号、2023年5月

文学フリマ東京36で頒布開始。現代短歌と現代詩の書き手で、それぞれ五名ずつ、あわせて十名が作品を寄せています。歌人側の呼びかけ人は玉野勇希さん、詩人側の呼びかけ人は北上郷夏さんだったと記憶しています。円環の会をはじめ、玉野さんと自分には縁がいくつかあります。また北上さんとも縁があります。北上さんにお声がけをいただき、2020年に発表のオンラインの詩歌同人「孤、その他」へ、詩を寄せていました。こちらから見れます。

・歩行、跛行(立川駅とファーレ立川のあいだで歩く)[散文]

※『ZINEおかけん』、2023年5月

文学フリマ東京36で頒布開始。オンラインでの催しものなどで、岡﨑乾二郎さんの活動に触発を受けた有志のメンバー(美術家には限定しない)によってZINEをつくろう、という流れができており、そこに参加させてもらった形です。編集のひとりである温泉マークさんのYouTubeチャンネルに「8分38秒でわかるZINEおかけん」という動画があるので、以下に貼っておきます。

・ボカロ・コーリング・ユートピア: あなたのためにあったかもしれない理想郷について [論考]

※『ferne ZWEI』、2023年11月

文学フリマ東京37で頒布開始。主宰の北出栞さんが自身のnote記事で概要をまとめています。見どころの紹介なども、同記事からリンクで跳べます。同記事へのアクセスはこちらからできます。同誌は、刊行時、ポップポータルメディア「KAI-YOU.net」に紹介記事が掲載されていました。

・ボカロ・クロース・エンカウンター: もしかするといるのかもしれない仲間達のために [論考]

※『ボーカロイド文化の現在地』、2023年11月

文学フリマ東京37で頒布開始。主宰のhighlandさんは、Discordで「ボカロについて語る」というサーバーも運営されています。同誌もまた、刊行時、ポップポータルメディア「KAI-YOU.net」に紹介記事が掲載されていました。

また、コピー本『ボーカロイド文化の番外地 「界隈曲の話」』も発行されているようです。BOOTH(ブース)のリンクはこちらです。

・美少女ゲーム批評についての異端的論考: Mad for The Killing Joke [論考]

※『ビジュアル美少女』第1号、2023年11月

文学フリマ東京37で頒布開始。企画運営の、くるみ琉璃さんが、noteアカウント「ビジュアル美少女」の記事で同誌の趣意を説明されています。

同アカウントでは第1号の内容紹介、第2号(2024年5月予定)の寄稿募集も掲載されています。内容紹介はこちら、寄稿募集はこちらをご覧ください。

・不法的推理: 平成期日本の事例 [論考]

※『ボクラ・ネクラ』第六集、2023年9月

文学フリマ大阪11で頒布開始。自分が江永泉の名で書き物を発表するようになったのは2018年晩秋(文学フリマ東京27)からですが、そのときの寄稿先のひとつが『ボクラ・ネクラ』第一集でした(もうひとつ寄稿先があって、それは『Rhetorica#04 特集:棲家 ver. 0.0』でした)。同誌に寄稿されている荒岸来穂さん、池堂孝平さん、秋好亮平さんとは、闇の自己啓発の<のれんわけ>の形で読書会をしていたこともあります。池堂さんのnoteアカウントで、そのときの記事が3つ掲載されています。こちらをご覧ください。

・はとをうめる/はとよよみがえれ [画・文]

※『鳩のおとむらい 鳩ほがらかアンソロジー』、2023年11月

文学フリマ東京37で頒布開始。企画編集の藤井佯さんによる、同アンソロジーに向けた公募記事を読んでから、自分の手元にあった手書きのスケッチの画像に、キャプションとなる短文を添える形で送ったものです。公募内容はこちらで確認できます。また、藤井さんはアンソロジーの制作過程について詳細な振り返り記事を執筆されています。制作や頒布に伴う具体的な段取りや、発生した課題とその解決が記されています。以下を参照ください。

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以上が、2023年1月~2024年1月の江永泉の書きものほか諸々の、おもだったものたちです。

むすびに: 2024年2月以降も、書きものほか色々に取り組んでいきたいと思っています。ご縁がありましたら、よろしくお願いいたします。

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