親バカですが…生まれてきてくれてありがとう、そして私を母親にしてくれてありがとう
息子が24歳の誕生日を迎えた。
成人してまで家族で誕生日のお祝いをする家庭は少ないかもしれない。でも、私の両親はいまでも毎年お祝いをしてくれる。会えない日が続いたあの”流行り病”のときでさえ、LINE通話でおめでとうと言ってくれた。だからなのか、私も子どもの誕生日は毎年伝えたいと思っている。
私を息子の親にしてくれた記念日だから。2人の子どもがいるけれど、それぞれの誕生日は私にとって大切な日だ。
私は24歳のときに息子を出産した。
2つ上に娘がいるけれど、女の子と男の子でだいぶ出産の苦しみや達成感が違った。
娘のときは”いきみ方”もわからず、先生のサポートなしでは出産できなかった。
息子のときは、ベテラン助産師さんがつきっきりでサポートしてくれた。陣痛の痛みの”のがし方”も、いきむときのアドバイスもしてくれた。出産したときは「いいお産だったぁ!」と思わず言ってしまったくらい、力いっぱい産んだ。生まれたばかりの息子は小刻みに震えていた。娘が生まれたときはまん丸だったけど、ガリガリで指が長くてかよわく見えた。
幼い頃はよく熱を出す子で、熱性けいれんも2回起こした。マイコプラズマ肺炎、インフルエンザ、胃腸炎などで毎年入院していた。だから季節の変わり目や秋から春にかけて気が気じゃなかった。大きくなるにつれて丈夫になった。小さい頃、毎年誕生日には、「元気で育ってくれてありがとう」と心の中で願っていた。いまは「生まれてきてくれてありがとう」「私を母親にしてくれてありがとう」と思っている。
息子とは同じ干支で性格も似ている。ちょっぴり神経質で自分のルーティンが決まっている。融通が利かないところもある。だからこそ、息子が気になる。
息子はメンタルが弱いと自覚しているらしいけど、これまでさまざまなことに挑戦してきた。その姿を見るたびに、「怖がらず、挑戦してみよう!」と思えた。息子がいなければ、そんな風に思わなかったと思う。自分が生んだ子どもが、傷ついても果敢に挑戦し、失敗してもそこから学んで前に進む姿を見てきたから。
親バカで子離れしていないと笑われるかもしれない。
これからパートナーができて、一緒にお祝いできなくなるかもしれない。それでも息子の誕生日には夫と2人、息子にお祝いの気持ちを伝えたいと思う。
親子の関係性は変わっていくけれど、
そっと寄り添い、必要なときには手を差し伸べられる存在でありたい。
そして今年も伝えたい。
「生まれてきてくれてありがとう」
「私を母親にしてくれてありがとう」
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