【短編】河川敷にて
「河川敷にて」
絶対に売れてやる。
自室にある著名作が並ぶ本棚を見て奮起する。
そろそろ腰が鉛の様に重くなってきたので、一旦絡まった思考を解く為に河川敷を歩くことにした。
炭火の香りが原稿の続きを遮り、白飯への渇望が渦を巻く。
仲睦まじく歩く2人が指を絡める。
絶対に売れてやる!!!
空虚な空へ小指を突き出すも、絡むのは劣等感ばかりで、私は堪らず水切りをした。
頂いたお題:「河川敷」
お題を頂いてインスタントフィクションを書きました。今後も継続していこうと思いますので感想や考察、お題などコメント頂けたら嬉しいです。
お題も募集しておりますのでコメント欄にてお待ちしております。
インスタントフィクションとは
「自由な発想」と「気軽なノリ」で書かれた文章。自分の思う「面白い」を入れて400字以内で表現。