ディレクターの役割について考えてみる
ディレクターという言葉は会社や案件により、明確ではないことが多々あるので、なるべくシンプルにディレクターについての定義をしみたいと思います。
ここではWeb業界に於いてディレクター、プロジェクトマネージャーの分業がされている事は稀なので、ほぼ同義として考えてみます。
wikiによるとディレクター、プロジェクトマネージャーとは下記のようになっています。
ディレクター
制作物の作品としての質に責任を持つ者のこと。その責務を全うするために、企画・立案・制作に関与して業務全般をつかさどる場合もある。この場合は「ディレクター職の者がプランナー職・プロデューサー職も兼任することが多い」と言うこともできる。ディレクター本来の担当範囲は企画・制作に及ぶものではない。制作物の経済的責任を持つプロデューサーと対をなすポジション。
プロジェクトマネージャ
プロジェクトマネージャとはプロジェクトの計画と実行に於いて総合的な責任を持つ職能あるいは職務である。プロマネと略されることもある。プロジェクトマネージャには系統的な経営管理能力は勿論、透徹とした質問を発し、暗黙の前提を発見し、プロジェクトチームの意見をまとめ上げる能力が必須となる。
ここから読み取れるディレクター、プロジェクトマネージャーでの役割で重要だと思われる事は下記だと思います。
・質に責任を持つ
・担当範囲は企画・制作に及ぶものではない。
・暗黙の前提を発見し、プロジェクトチームの意見をまとめ上げる
ディレクター、プロジェクトマネージャーが行うべき事としては下記にと考えます。
1,クリエーターがアウトプットする為の共通認識を作る
⇒アウトプット(企画・制作)は基本的にクリエーターがすると考え、その為にクリエーターが必要な情報をまとめる必要がある
2,クリエーターのアウトプットがスケジュール、費用的に可能かどうかについての調整、責任を持つ
1は重要なのは「共通認識」を作ることであり、詳細に指示を出せばいいというものではないと思います。
伝えるべき内容として
・何に使うか
・どこに使うか
・誰が見るか
・何を伝えたいか
・何を達成したいか
等を伝える事が重要で、構図、設計まで詳細に決めて目的を伝えない場合は、ディレクターのイメージに近いものは出てくるかもしれませんが、逆にそれが制約となり、クリエーターの意図が入ったものや、ディレクターの想像を超えたものは出てこないと思います。
2はいくらすぐれたアウトプットが出てきてもスケジュールや予算に合わない場合は絵に描いた餅になる、若しくはデスマーチ&利益が出ないということになりかねないので、規模感も共有している必要があります。
(時には規模を超えた提案が優れていて、クライアントにとって有益で有れば調整する事も必要ですが。)
結論としてディレクター、プロジェクトマネージャーが必要とされる事は
クリエーターが制作する上で、抽象的で正確に必要な要素や規模感を伝え、自由を感じる環境を作り、方向性を示せるか。
になるのではないかと思います。
定義すると言いつつ、かなりふわっとした結論ではありますが、今後具体的な事も書いていきたいと思います。