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第二十二回 書き出し祭り:智子の投票先及び各会場の順位予想

 表題の通りです。

 私の投票先とは別に「票を集めるだろう」と推測される作品を予想します。自作の好みと世間の評価がある程度乖離していると気づいてきました。自分が好きなものと、人々が好きなもの。それらの違いを汲み取るために訓練です。

 各々の作品の感想については別の記事にて取り扱っております。興味がある方はご覧になってみてください。


投票方法

 各会場に投票先のリンクがあるんですが。ここをクリックしたら投票できます。今にも折れそうな不安定な矢印であることを一緒に笑ってください。

20回の記事以前からの覚書メモ(再掲)

ネガティブな感想について

 智子は複数回参加して、分かったことがあります。

 ネガティブないし、賛否分かれる作品がSNSのインプレッションに影響があるなぁ。と感じています。

 賛否分かれる作品は明らかな魅力と明らかな欠点を内包している作品であり、ターゲットによって作品の評価がバッツリと二分化する傾向があります。

 作者の方々においては「否定的な性質の意見」については、上手に分類してほしいと思います。

「ターゲットではない読者」からの意見は、あなたの創作において汲み取ること自体が、完成度を落としたりすることがあります。

 男性向け読者のために書かれた作品世界に、女性活躍のためのフェミニストの理論をぶちこんだとして、マジョリティの男性が楽しい筈がありません。

 女性向け読者のために書かれた作品世界に、弱者男性(身体的弱者、金銭的弱者を有した魅力を感じ取りづらい男性)への配慮をした作品を書いても、マジョリティの女性読者は楽しくありません。

 あくまでも「エンタメ作品」として書くならば。マジョリティに寄せた形で、欲望を励起し、賞賛し、肯定する作品を求めますし、求められています。

 そこを逸脱して、作品を描くならばそれは文芸寄りのそれとして、整理し、プロットやキャラクターの造形を考えるのが大事です。

 あなたの作品に、否定的な感想を持った人が「マイナス」と評価した要素は「そのジャンルを選好した人々にとってはプラス」となる要素もままあります。

 書き出し祭りにかぎらず、エンタメ作品を製作する人々が一番大事に考えるべきことは「ターゲットのために書いているのか?」ということを忘れずにあることが大事です。

 あなたの作品は特定のジャンルを好む読者のため。
 あなたの作品はあなた自身が望む世界やあり方を表現するため。

 どんな構えでも良いのです。どちらかというと、智子は「後者」に寄せてしまっている書き手なので、意識して前者に寄せようとしていますが。自分のジャンルはどこにあるのか。それも最近は迷子です。楽しいからいいんですけどね。とは言いながらも、こんな風に「書き手が楽しけりゃいいぜ」といったスタイルのときは「一般の読者」の方々が「楽しい」と思う要素と乖離していくことが多々あります。

 ええ、今の智子がそれです。

 今回の感想というコンテンツについてですが。

「不特定多数」の人々のネガティブな感想については「違う畑の方ないし違う創作のルーツ」を持っている方なのだなぁ。位に思っておくのが健康的かと思います。

 ネガティブな感想については、感想の作成者自体に「その作品を楽しむ受容体がなかった」と考えましょう。実際にあなたがその作品を「面白い」と思って書いたのですから。どこかの創作の畑として、あなたは育ったのです。

 あなたが自信をなくす必要はありません。
 創作をする上で耳を傾けた方が良い相手というのは「同じジャンルに知悉している書き手」ないし「読者」の意見は敏感に感じ取る必要がありますが。
 書き出し祭りのように「多くのジャンルの人々」が集う中での感想は「そのジャンルで、読者の期待に応えられるか。自身のジャンルに組み込めるか?」というのは慎重になるべきかと思います。

 そのジャンルの専門家はあなたであるし、あなたの作品に責任と利益を持つのはあなた自身だからです。

智子なりにつかんだ書き出しのコツ

 書き出し祭りで伸びる冒頭の作品の技術というのは、他の公募作品ないしweb小説にかぎらず、多くの物語で期待される力だと思います。

 そして、それらの力はエンタメ作品全体での業界としてのノウハウになりうる蓄積を間近で見ているように感じます。

 この技術を感覚的に理解し、説明する方法があります。

「書き出しの情報だけで友達にプレゼンできるか?」

 作品の始まりでムードを示し、今後の展開を約束するシーンまで描けた作品は他の作品よりも一つ飛び抜けた印象になります。このことを他の方も感想で触れていました。書き出し祭りのタグは無かったので、引用は控えますが。

「書き出しだけでログラインが見える作品は強い」

 この意見にすべて集約されると思いました。

現代社会における作品の消費速度の速さ

 私は時々忘れそうになります。寝る間も惜しんで、心をすり減らしながら働いていた時期も経験もあるというのに、あの時の日々擦り切れていく様な生活を忘れそうになります。

 今は、環境に恵まれ、私の夢を応援してくれる人もいます。そして、それに力を割くことも許されています。

 だから、時々忘れてしまいそうになります。

 多くの人々は私のように暇人ではなくて「親として」「学生として」「部下を抱える責任ある立場として」「何かの仕事を支える重要な人材として」多くの人々はあります。

 私のように暇人はそうおらんでしょう。

 その様な忙しい社会の中で「つまらないかもしれない作品」に時間を割ける人はそう多くありません。

「いや、私の作品は面白いよ?」

 そうでしょうとも。あなたの作品は面白いでしょう。だって、あなたがその作品の今後の展開をご存知なのでしょうから。絶対に面白いのです。そして、その面白さを「約束してくれる」冒頭でないと、読者はそれについていくことは難しいのです。

 そして、その「今後の面白さを約束してくれる」技術が詰まった作品が書き出し祭りの上位の作品として登場するだろうと予想しています。

 長い前置きになりましたが。以下の通り、投票に関しての記事を残していきます。

智子の評価基準

 こんな事を申し上げると「なんて、上から目線の嫌な奴なんじゃ! 不快な奴じゃ!」とお叱りの言葉を頂戴しそうです。

 詳説を許すならば。

 それは書き出しによって、作品全体のムードを示し、作品を通してどの様な感情や展開を約束(もちろん裏切っていいんですが。読者に方向性をもって予想させてくれる)してくれるのかを明らかにしている作品。

 この要件を満たした上で「登場するメインキャラクターには外的な課題と内的な課題」が両立している作品。

 がドンピシャで好みです。

 そういったものを私は好むのですが。世間一般では「内的な課題」の提示より、「外的な課題」の打破に係る能力や方法を示すことを優先した作品の方が反応が良好な傾向があります。そういった領域で色々と考えてみようと思います。

第一会場の投票

 選び取るまでの苦悩を残します。

選好過程

 外的な課題と内的な課題が両立した作品

1-17 我儘姫は猫さまを拾ってから大変です!
1-20 没落令嬢と下僕で禁断のスローライフを
1-23 緋翼炎理のブレイブバード

 大体はこの三作ですかね。この三作から選んでもいいんでしょうけど。他の候補ももちろんありはします。
 言及しないのも勿体ないので。タイトルだけでも残しておきます。

1-01 東京因習村大学
1-05 天使のためのエチュード
1-07 星ノ海ヨリ敵来タル!! 全種族全人類総動員大反抗作戦!!!!
1-11 青の侵略者の懺悔
1-13 小雨、決行
1-14 偽アポリナリアの書
1-24 越すに越されぬアタカとは〜あるいは時計師が竜を討ち滅ぼすまで〜

 やはり。あれですね。並べてはみたけど。バランスの良い作品が智子の好みですね。

 というわけで、投票先を決めました。

智子の投票先

1位票:『1-23 緋翼炎理のブレイブバード

 少年と読んでくれるお姉さんが出てくる作品は問答無用で一位ですよ!
 冗談はさておき。やはり、傷ついた主人公が回復していく。という基本的なストーリーラインの作品です。外的な課題としての「翼を故障している」という要素とはべつに。圧倒的な敵対者としての「自由意志」との対峙(憎しみではないんですよ。おそらく敬意も存在する)という精神的な課題や葛藤含みで期待できる一作でした。

2位票:『1-20 没落令嬢と下僕で禁断のスローライフを

 基本的にですが。保守的な思想を持ち合わせている読者であるため。男女のフィジカルの差をテーマに真正面から据えてきた。身分差もののラブロマンスという部分に強い期待をもてました。汽車があるとか。ある程度の文明水準が垣間見えるナーロッパ世界も馴染みやすそう。という部分も加点要素でした。

3位票:『1-17 我儘姫は猫さまを拾ってから大変です!

 非常に悩んだんですが。やっぱり、あらすじを記号で示していた要素からいろいろ、ためらいはあったんですが。最後の一文にやられましたよね。重苦しい前半。家族が抱える問題だったり、ヒロインの孤独だったり。といった部分から「サクッと」変わるムードについての期待感が強い作品ではありました。どっちかというと「内的な課題偏重」の作品ではあるんですが。これは好みでチョイスしたところでしょうか。この猫を通して、新たなセットアップが期待される作品だと思います。


第一会場の順位予想

予想過程

 タイトルとあらすじから期待して読みにきた読者の満足感を担保した作品が得票を得られると考えています。

 だって。書き出し祭りって基本的には「全作を読む人」って少ないんですよね。書店のような場所だと思っています。

1:フックとなるタイトル(特徴的なタイトルないしジャンルが明確な長文タイトル)で興味をもたせる。
2:次にあらすじを読んで、タイトルの期待感を満たしつつ、本文への誘導を行う。
3:本文を読んでみて、タイトルとあらすじの期待感に相違ないか確認する(本屋の立ち読みみたいなもんですね)。

 なので、この3点セットが丁寧に実践されてるものが得票を得られると考えています。

 その力で考えてみれば該当するいくらか、作品を予想してみます。

1-01 東京因習村大学
1-02 伝説の偽聖女様
1-03 当て馬だと気づいた転生令嬢は原作通りに追放されたいのに溺愛されてます
1-05 天使のためのエチュード
1-07 星ノ海ヨリ敵来タル!! 全種族全人類総動員大反抗作戦!!!!
1-08 お婆ちゃん先生の言う通り お山には狐も狸も鬼も巫女も魔法少女もいる
1-13 小雨、決行
1-14 偽アポリナリアの書
1-17 我儘姫は猫さまを拾ってから大変です!
1-22 生贄令息が死んでしまいそうなので、私が死ぬことにしました
1-23 緋翼炎理のブレイブバード


智子の予想する第一会場の順位

1位票:『1-14 偽アポリナリアの書

 タイトルとあらすじによる期待していた要素を満たしてくれた本文。あらすじが「梗概」としてしっかりしているからこそ、丁寧な世界観の描き方が生きてきた作品です。多分、この予想は外さないんじゃないかな。とは思っています。

2位票:『1-05 天使のためのエチュード

 私個人としては「今後の展開について、再度のセットアップを必要とする書き出し」であるため、投票には入れなかった作品です。タイトルとあらすじ。主人公が「挫折を知っている少年」という、相性の良さもあって。読者が期待していたものを描いた読後感を与えられたと思います。
 しかし、女性キャラクターの描き方が「男性向け作品」のディフォルメされた要素があるので思うように票が伸びないかも。とは思いながら二位予想でした。

3位票:『1-23 緋翼炎理のブレイブバード

 私の投票先とも被るんですが。基本的にタイトルとあらすじ。本文の三点セットで見たときに非常に強い印象が残っています。三位予想というのは「物語の展開やカタルシス」が「男性向け」に近い要素はありそうなので。いくらか票が割れるかもなぁ。とか思った感じからです。
 少年を少年と読んでくれるお姉さん。皆好きでしょ?

第二会場の投票

選好過程

 外的な課題と内的な課題が両立した作品

 2-20 宝石の樹海と妖精の騎士

 両立したバランスの良さは。この作品でしょうかね。安定感あります。私の望む読後感や葛藤を約束してくれていそうです。投票先一位は悩みませんな。

 あと二つ選ぶ必要がありますからね。これは考え方としてはあれですよ。
 あと二冊買っていい。という状況でどの二冊を選んで、お家の本棚に並べとくか。みたいな話しですよね。

2-02 無職最強伝説〜現代社会に冒険という生き方が増えたなら〜
2-06 愛しき冷血宰相へ別れの挨拶を
2-07 令嬢と悪魔な家令〜いいでしょう。暇つぶしに仕えてさしあげます〜
2-08 魔法陣プログラマー~異世界、修理屋として目指すスローライフ~
2-09 俺のうかつな一言で、国際パチンカス女子養成所が出来た。でも儲かるから規模拡大
2-10 脇役覚醒者100回目のやり直し
2-16 最終的に原作とかどうでもよくなる異世界転生
2-17 異世界召喚された勇者ですがトイレがなくて困っています
2-18 小さな『コトン』は長くて短い旅をする
2-22 甘い秘密を鷲掴み
2-24 砂の星のアプス―
2-25 塔

 候補多すぎでしょ。

 うーん。どれにしましょうかね。こういうのはやっぱり。「安定感のある面白さ」を提示してくれた作品を選んでいきましょうかね。


智子の投票先

1位票:『2-20 宝石の樹海と妖精の騎士

 堂々の一位ですよ! もう、決まり切った一位です。だって、お姉さんのかげを追って、家族の呪縛から逃れるために足掻く主人公の物語が面白くないはずがないでしょ!? という部分から余り悩まずに一位投票です。

2位票:『2-16 最終的に原作とかどうでもよくなる異世界転生

 2位と3位はかなり悩んだんですが。2-16を2位としました。だって、引き強かったし。ジャンルとしてですが。コメディの要素が強めのラブロマンスが好みって奴です。

3位票:『2-22 甘い秘密を鷲掴み

 ラブロマンスの『王道』としての危険な男性像という演出が好みでした。しかし、その不穏さに気づくかどうか。どのニュアンスか。までは明記されていないので、その部分で3位としました。2位、3位とジャンルが並ぶから『2-18 小さな『コトン』は長くて短い旅をする』とも悩んだんですがね。コトンが最後死んじゃうのが悲しくてね……。まあ、これはエンディングへの嗜好の差でした。

 ということで、次の通り投票しました。


第二会場の順位予想

予想過程

1:フックとなるタイトル(特徴的なタイトルないしジャンルが明確な長文タイトル)で興味をもたせる。
2:次にあらすじを読んで、タイトルの期待感を満たしつつ、本文への誘導を行う。
3:本文を読んでみて、タイトルとあらすじの期待感に相違ないか確認する(本屋の立ち読みみたいなもんですね)。

 なので、この3点セットが丁寧に実践されてるものが得票を得られると考えています。

 その力で考えてみれば該当するいくらか、作品を予想してみます。

 すいません。無理でした。第二会場は比較的に「タイトルとあらすじから予想した本文とのエラー」が生じた作品は少なかったので。別の観点から選ぶ必要がありそうです。それぞれの作品のターゲット層に適切に訴求できた作品が多い会場です。故に「間口が広い」作品が、上位に躍り出ると予想します。故に次に上げるのは「読者の間口が広い」作品で考えてみます。

2-01 世界を救った勇者パーティは廃棄処分となりました
2-05 極限異形大戦―この物語に『主人公』はまだいない
2-09 俺のうかつな一言で、国際パチンカス女子養成所が出来た。でも儲かるから規模拡大
2-10 脇役覚醒者100回目のやり直し
2-18 小さな『コトン』は長くて短い旅をする
2-19 手前味噌ですがうちの五平餅は効くんです
2-20 宝石の樹海と妖精の騎士
2-24 砂の星のアプス―
2-25 塔

 ノンジャンルというか。ある程度「男性読者にも女性読者」にも刺さるものを整理しました。この中で、上位三作を予想してみます。決めました。多分わかったかも。

智子の予想する第二会場の順位

1位票:『2-18 小さな『コトン』は長くて短い旅をする

 ビジュアルの強さがありました。あとは、話題性も高い作品でしたね。作品の楽しみ方としての「コトン」のキャラクターが明確です。感情の発露を餌としている。またたびものとして、各地で「人々を幸せにしていく」というナラティブを示しつつも、最後はコトンの「死」を暗示する不穏さも魅力の一つでしょうね。

2位票:『2-24 砂の星のアプス―

 職場の上司を含めて、敵対者が大きく描かれている。大切な恋人の死。という「ハリウッドじゃん!」と思わせるようなメリハリのある動きや演出は、あらすじにも示されていたサスペンスの期待感を十分に満たした作品でした。男女問わず多くの支持を得られる作品でしょう。

3位票:『2-20 宝石の樹海と妖精の騎士

 私の中では1位です。だけど、アンテナを磨いてきた智子からすると。ぶっちぎりの1位ではない。と予想しています。というのも「内的な課題偏重」の作品という部分は「エンタメ作品」として見たときに、余り評価がついてこない傾向があると予想しています。

第三会場の投票

選好過程

 外的な課題と内的な課題が両立した作品

 3-05 訳あって、S級ギルドに加入させられることになりました。
 3-09 人工衛星サニーの冒険 ~転生した〝元〟気象衛星がお天気令嬢になるまで~
 3-22 運命を紡ぐ女たち

 結構さくっと。選べましたね。この三作から順番つけてみますか。


智子の投票先

1位票:『3-22 運命を紡ぐ女たち

 堂々の1位! ここは迷わない作品でした。100作通して読んだ中で、掲載の場所が第一ないし第二のように「投票が多く見込める会場」であれば、総合1位を持っていってもおかしくないポテンシャルの作品だと思っています。あまり、皆さんの話題にあがっていないのが不思議でした。

2位票:『3-09 人工衛星サニーの冒険 ~転生した〝元〟気象衛星がお天気令嬢になるまで~

 やっぱり「エンタメを書きなれてる」人だろうな。とは思います。エンタメのリーダビリティに求められる「強さ」を理解して、書かれた作品だと思います。物語の目的や決意が明確であり、主人公の「行動原理」にもなっている「決意」はキャラクターを読んでいくうえで安定感があります。
 この安定感で連載を駆け抜けて、サニーの大活躍を期待しています。

3位票:『3-05 訳あって、S級ギルドに加入させられることになりました。

 智子は第三会場から読み始めていて、比較的序盤に読んだ作品だったんですが。強い印象に残っている作品ではありました。「未熟なヒーロー」としての主人公像。力が抑えられなくて、激昂する。あと、なんかめっちゃでかい。というヒーローの設定自体に非常に興味を持てる作品でした。
 情報をわざと「ちらしている」部分もあるので、その「不安定さ」からたくさんの投票は見込めないとは思うのですが。それを補って、有り余る「外的な課題と内的な課題」のバランスが良かったです。

 ということで、次の通り投票しました。


第三会場の順位予想

予想過程

1:フックとなるタイトル(特徴的なタイトルないしジャンルが明確な長文タイトル)で興味をもたせる。
2:次にあらすじを読んで、タイトルの期待感を満たしつつ、本文への誘導を行う。
3:本文を読んでみて、タイトルとあらすじの期待感に相違ないか確認する(本屋の立ち読みみたいなもんですね)。

 なので、この3点セットが丁寧に実践されてるものが得票を得られると考えています。

 その力で考えてみれば該当するいくらか、作品を予想してみます。

3-01 e-Sports Failnaught
3-03 巻き込まれ婚約破棄〜真実の愛なんてどこにもありませんが?!〜
3-04 勇者パーティを解雇された最強防御の加護持ち雑用係、通りすがりの魔王様に拾われる
3-08 帝国の梟はアルヴヘイムの夢を見るか?
3-09 人工衛星サニーの冒険 ~転生した〝元〟気象衛星がお天気令嬢になるまで~
3-11 千年魔女と新米聖女
3-12 10年振りの恋の唄
3-13 何かがオカシイ百合の家
3-14 もしも僕が探偵なら、きっと君を救えなかった。
3-15 転生執事の華麗なる分からせ~待って待って、事情を聞いて~
3-16 コレクテイル
3-17 飛竜婚姻譚〜元王女様はドラゴンブレスで王子を救う!?〜
3-18 悪役令嬢ガチャ ~婚約破棄されましたので流刑先の領地を勝手に治めてやります~
3-19 異世界鉄道戦記~装甲列車召喚チートがすべてを変えた~
3-20 10歳年下の幼馴染
3-21 試験に出る! 陰キョンシーのオタ活サバイバル(もう死んでるけど)
3-22 運命を紡ぐ女たち
3-23 鬱ゲー主人公である勇者達の師匠になりました!
3-24 夜迦に呼ばれてはならない偽娘妃〜間違えて連れて来られた男は後宮で生き延びたい〜
3-25 極彩色の匣庭

 ここも大概。タイトルとあらすじ、本文の導入に至るうえでの「エラー」が少ない会場でした。さらに条件を絞って考えます。第二会場と同じ考え方でやってみます。

 故に「間口が広い」作品が、上位に躍り出ると予想します。故に次に上げるのは「読者の間口が広い」作品で考えてみます。

3-01 e-Sports Failnaught
3-09 人工衛星サニーの冒険 ~転生した〝元〟気象衛星がお天気令嬢になるまで~
3-18 悪役令嬢ガチャ ~婚約破棄されましたので流刑先の領地を勝手に治めてやります~
3-22 運命を紡ぐ女たち

 ノンジャンルというか。ある程度「男性読者にも女性読者」にも刺さるものを整理しました。この中で、上位三作を予想してみます。

智子の予想する第三会場の順位

1位票:『3-22 運命を紡ぐ女たち

 ここは智子の投票とも一緒になるんですが。女性が活躍する物語であること。あらすじにもそれが明記している。内容が「外政や軍事など」ハードなネタも取り扱っていることから。多くの人が興味を持てる作品だったと思います。

2位票:『3-18 悪役令嬢ガチャ ~婚約破棄されましたので流刑先の領地を勝手に治めてやります~

 エンタメ作品を読みたい。という需要をもった読者をかっさらった作品だと思います。読んでみたら分かるんですが。語り手のキャラクターが非常に前向きであり、魅力に溢れた作品です。同質の力を内包している作品が『3-09 人工衛星サニーの冒険 ~転生した〝元〟気象衛星がお天気令嬢になるまで~』となるので、票は食い合うかもしれません。ジャンルはまるっきり違うんですが。「エンタメ作品」として突き詰められた文体同士にも見えました。

3位票:『3-09 人工衛星サニーの冒険 ~転生した〝元〟気象衛星がお天気令嬢になるまで~

 食い合ってしまって、2位と3位が前後しているのではないか。と予想しています。

 個人的には『3-01 e-Sports Failnaught』も十分食い込みそうだとは思いました。というのも。「エンタメを嗜好する人々」にとって「FPS」を主体としたゲーム小説というのは、人気のあるジャンルだと予想しました。
 しかし、物語の引きとしている部分が「魅力的なヒロインとの出会い」という「男性向け作品」としての要素に寄せたことで、いくらか間口を絞ってきているので。上位三作にはのぼらない。と予想しました。

第四会場の投票

選好過程

 外的な課題と内的な課題が両立した作品

 4-16 海に飛び込んだ元バ美肉人魚VTuberが本物人魚と歌をうたう話
 4-25 花薫の姫神

 まずはこの2作品ですかね。

 あと1作。どういう基準で選びましょうかね。面白くなりそうだな。と思えた作品で拾ってみますか。

 4-07 生殺与奪の権利は彼女にあります……故郷に帰らせてください
 4-08 ソメイヨシノで在りたくて
 4-09 出戻り令嬢は年下王子様の夜の教育係になりました。〜実は処女だなんて言えません…!
 4-14 弾丸なんか、イヌも喰わない。
 4-15 倫欠探偵・真名板鯉子 ~めちゃくちゃ死ぬ殺人事件~
 4-21 女よ殴って世界を掴め
 4-24 【ハーレム系勇者のパーティーメンバー】なんて、こちらからお断りです!!

 いや、だから。候補多いな。どれにしましょうかね。


智子の投票先

1位票:『4-25 花薫の姫神

 和風ファンタジー好きなんですよ。前々回の第20回書き出し祭りの特別会場にて、ぶっ刺さった影響がまだ残っているようです。独自の世界観を構築しつつも、その物騒な世界のなかで「ヒロインの願い」という部分と、その強さと、相反するようなログラインは、悲劇を予想させてくれます。あと「強気のキャラ」が好きなの。もう、刺さったの。

2位票:『4-16 海に飛び込んだ元バ美肉人魚VTuberが本物人魚と歌をうたう話

 傷ついたヒーロー。そして、彼の「能力」を認め、彼を承認する。という舞台装置。見事なセットアップだと思います。次の目的のために、主人公が歌に励むのだろう。という引きや目的の設定も安定感を感じさせてくれました。
 彼は最終的にどんな力を手に入れてくれるんでしょうね。この「マイナス」から始まる物語はやっぱり、好みです。

3位票:『4-15 倫欠探偵・真名板鯉子 ~めちゃくちゃ死ぬ殺人事件~

 ぶっ飛んだ世界観をしめしながら、ちゃんと探偵ものやってるんですよ。倫理という名の暴力がまかり通る世界観です。「書店で並んでて、ちょっと変わり種だけど。面白く読ませてくれそう」というのはこの作品だったかもしれませんね。というわけで、この作品を選びました。

 ということで、次の通り投票しました。

第四会場の順位予想

予想過程

1:フックとなるタイトル(特徴的なタイトルないしジャンルが明確な長文タイトル)で興味をもたせる。
2:次にあらすじを読んで、タイトルの期待感を満たしつつ、本文への誘導を行う。
3:本文を読んでみて、タイトルとあらすじの期待感に相違ないか確認する(本屋の立ち読みみたいなもんですね)。

 なので、この3点セットが丁寧に実践されてるものが得票を得られると考えています。

 その力で考えてみれば該当するものを予想してみます。

4-01 聖女様は断罪間際の令嬢になりました
4-02 最後の願いはその死の真実を。
4-07 生殺与奪の権利は彼女にあります……故郷に帰らせてください
4-08 ソメイヨシノで在りたくて
4-09 出戻り令嬢は年下王子様の夜の教育係になりました。〜実は処女だなんて言えません…!
4-10 蛮族ヴァンパイア少女とオオカミ男の娘
4-11 悪役転生物語 ~どろぼう少年と人形使いのプリンセス~
4-12 いわく付け屋
4-14 弾丸なんか、イヌも喰わない。
4-15 倫欠探偵・真名板鯉子 ~めちゃくちゃ死ぬ殺人事件~
4-16 海に飛び込んだ元バ美肉人魚VTuberが本物人魚と歌をうたう話
4-20 紅茶館の女給は探偵のまねごとを
4-24 【ハーレム系勇者のパーティーメンバー】なんて、こちらからお断りです!!
4-25 花薫の姫神

 これでも大概多いですね。さらに「間口が広い作品で絞っていきます。

4-02 最後の願いはその死の真実を。
4-07 生殺与奪の権利は彼女にあります……故郷に帰らせてください
4-08 ソメイヨシノで在りたくて
4-12 いわく付け屋
4-14 弾丸なんか、イヌも喰わない。
4-15 倫欠探偵・真名板鯉子 ~めちゃくちゃ死ぬ殺人事件~
4-20 紅茶館の女給は探偵のまねごとを
4-24 【ハーレム系勇者のパーティーメンバー】なんて、こちらからお断りです!!

 これでも多い。多いですが。考えていきます。


智子の予想する第四会場の順位

1位票:『4-24 【ハーレム系勇者のパーティーメンバー】なんて、こちらからお断りです!!

 タイトルとあらすじからして、期待を持てた導入。本文。最後まで読んだときの「納得感」といった部分から「勇者もの」ですれ違いラブロマンスとしての期待感を持てるいい作品でした。多分、この作品が一位なんじゃないかな。と予想しています。いま、勇者もの。って間口広いし、勢いのあるジャンルだと思います。

2位票:『4-15 倫欠探偵・真名板鯉子 ~めちゃくちゃ死ぬ殺人事件~

 サスペンスとか。ミステリージャンルというのは強いと思います。タイトルからして「ぶっ飛んだ世界観」というのは掴み取れていたので、その満足感を満たした作品として上位に登ってくると思います。

3位票:『4-20 紅茶館の女給は探偵のまねごとを

 2位予想の『4-15 倫欠探偵・真名板鯉子 ~めちゃくちゃ死ぬ殺人事件~』とジャンルは一緒なんですが。訴求するターゲットが「女性向け」と間口を絞っていることから、3位に甘んじるのではないか。と予想しています。

終わりに

 書き出し祭りは投票して、順位予想までして終わりです。このアンテナのすり合わせを後日行っていきたいと思っています。

 皆さんも投票は終えましたか? 智子は終えました!

 結果発表を楽しみにしております。


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