インプラント治療の期間はどのくらい?治療の流れと注意点を知ろう
インプラント治療の期間について
インプラントとは、失った歯の代わりに人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。
インプラントは、入れ歯やブリッジと比べて、自然な咬み心地や見た目を実現できるというメリットがあります。
しかし、インプラント治療には高額な費用や長期間の治療期間が必要というデメリットもあります。
そこで、この記事では、インプラント治療の期間や流れ、注意点について詳しく解説します。
インプラント治療の期間はどのくらいかかる?
インプラント治療の期間は、個人差や症例によって異なりますが、一般的には半年から1年程度かかると言われています¹²³。
インプラント治療の期間には、以下のような要素が影響します。
インプラントを埋め込む箇所や本数
顎の骨の量や質
歯周病や虫歯などの口腔内の健康状態
インプラントシステムの種類や品質
治療方法や手技
骨とインプラントの結合速度
事前治療や追加治療の有無
治療中や治療後のトラブルや合併症の有無
これらの要素によって、インプラント治療の期間は大きく変わることがあります。
例えば、以下のような場合は、インプラント治療の期間が長くなる可能性が高くなります。
インプラントを埋め込む箇所が多い場合や上顎前歯部など難易度が高い場合
顎の骨が少なくて造骨手術や骨補填手術が必要な場合
歯周病や虫歯などで事前治療や歯肉移植手術が必要な場合
インプラントシステムが安価で品質が低い場合や保証制度がない場合
治療方法が2段階法である場合や手技が未熟である場合
骨とインプラントの結合速度が遅い場合
治療中や治療後に感染や脱落などのトラブルや合併症が起きた場合
逆に、以下のような場合は、インプラント治療の期間が短くなる可能性が高くなります。
インプラントを埋め込む箇所が少ない場合や下顎臼歯部など難易度が低い場合
顎の骨が十分にあって造骨手術や骨補填手術が不要な場合
歯周病や虫歯などで事前治療や歯肉移植手術が不要な場合
インプラントシステムが高価で品質が高い場合や保証制度がある場合
治療方法が1段階法や即時荷重法である場合や手技が熟練である場合
骨とインプラントの結合速度が速い場合
治療中や治療後にトラブルや合併症が起きなかった場合
インプラント治療の期間は、個々の状況によって大きく異なるため、治療前に歯科医師に相談して、自分にとって最適な治療計画を立てることが重要です。
インプラント治療の流れと各工程にかかる期間
インプラント治療の流れは、大きく分けて以下のような工程からなります。
1. 治療計画と精密検査
2. 事前治療(必要な場合)
3. 人工歯根埋入手術
4. インプラント定着期間
5. 連結部分装着手術
6. 人工歯装着
7. メンテナンスと定期検診
これらの工程にかかる期間は、前述したように個人差や症例によって異なりますが、一般的な目安を以下に示します。
1. 治療計画と精密検査
通院回数:2~3回、通院期間:2日~2週間
インプラント治療を行う前に、口腔内や顎の骨の現在の状態や健康状態を細かく確認する必要があります。
これは、インプラント治療の成功率や安全性を高めるために重要なステップです。インプラント治療の前に行う検査には、
以下のようなものがあります。
口腔内検査:歯や歯茎、舌などの口腔内の状態を観察し、歯周病や虫歯などの感染症や炎症がないかをチェックします。また、咬み合わせや顎関節の動きなども確認します。
パノラマレントゲン:全ての歯と顎の骨を一枚の写真に撮影するレントゲンです。インプラントを埋め込む場所や方向、深さなどを決めるために必要です。また、顎の骨の量や質、神経や血管の位置なども分かります。
コンピュータ断層撮影(CT):顎の骨を三次元的に見ることができる撮影法です。パノラマレントゲンよりも詳細な情報が得られます。特に、顎の骨が少ない場合や複雑なケースには必要です。
血液検査:インプラント治療に影響する全身的な疾患や薬物アレルギーなどがないかを調べるために行います。例えば、糖尿病や高血圧、血液凝固異常などがある場合は、インプラント治療のリスクが高まります。
咬合型採得:歯型を取ることで、インプラントに装着する人工歯の形や大きさ、色などを決めるために行います。また、咬み合わせや噛み心地も調整します。
これらの検査は、インプラント治療の計画や設計に必要なデータを提供します。
また、インプラント治療に適した候補者かどうかを判断するためにも重要です。
インプラント治療は個々の症例に応じてカスタマイズされるため、検査の内容や回数は異なります。
一般的には、インプラント治療の前に2回~3回程度の検査を行うことが多いです。検査にかかる時間は約1時間~2時間程度です。
検査にかかる費用はクリニックによって異なりますが、平均して約3万円~5万円程度です。
インプラント治療の流れの2以降の工程について、以下のように説明できます。
2. 事前治療(必要な場合)
インプラント治療を行う前に、他の歯や歯茎の病気がある場合は、それらを治療する必要があります。
例えば、虫歯や歯周病、顎関節症などがある場合は、インプラント治療に影響を与える可能性がありますので、先に治療しておきます。
また、インプラントを埋め込むためには、十分な骨の量と質が必要ですが、骨が不足している場合は、骨造成という手術を行って、骨を増やすこともあります。
3. 人工歯根埋入手術
インプラント治療の中核となるのが、人工歯根であるインプラント体を顎の骨に埋め込む手術です。
この手術は、局所麻酔や静脈内鎮静法などを用いて、痛みを感じないように行われます。手術の流れは、まず歯茎を切開して、顎の骨を削り、インプラント体を埋め込みます。埋め込んだインプラント体の上に歯茎を被せて縫合し、骨とインプラントが結合するのを待ちます。
この手術は、1回法と2回法の2つの方法がありますが、一般的には2回法が多く行われています。
4. インプラント定着期間
人工歯根埋入手術の後、通常は約3から6ヶ月の治癒期間をおきます。
インプラントに使用されているチタンは、骨とインプラントが結合する性質を持っています。
この期間では、仮の歯を使用できることもありますので、仮歯を希望される方は歯科医院に相談しましょう。この期間を終えると、人工の歯を装着する二次手術へと入ります。
5. 連結部分装着手術
骨とインプラントが結合して安定した後にインプラント体の頭の部分を露出し、そこに人工の歯との連結部分(アバットメント)を装着する処置を二次手術といいます。この状態で歯茎が治るまで、通常約2ヶ月おきます。アバットメントは、審美性を考慮してジルコニアを採用しているケースもあります。
6. 人工歯装着
歯茎が治った時点で型を取り、上部構造(人工の歯)を作ります。
色や形は人それぞれ違いますので、各々に合わせて製作してインプラントに取り付けます。この上部構造は、様々な素材のものがありますので、先生とよく相談して決めましょう。
このようにして、インプラント治療は完了します。
7. メンテナンスと定期検診
インプラントを長持ちさせるためにも定期的に歯科医院でメンテナンスを受けましょう。通院の頻度は歯科医院によって異なるため、しっかりと確認して通院しましょう。
また、少しでも使い心地が悪かったり、不安が生じたら歯科医院に相談に行きましょう。
⭐️インプラント無料相談を行っている歯科医院(インプラント認定医在中)。noteを見たと言っていただき、お電話にてご予約可能です。
鎌倉御成歯科
0467-73-8084
そめい歯科
03-5394-3718
ルナデンタルクリニック
03-5933-9926
エールデンタルクリニック
03-6904-6818
にじいろ歯科
03-3922-2416
やまとむら歯科
03-3947-0432