![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85698594/rectangle_large_type_2_078c42e87cdb46857733b46f5d54c1c5.jpg?width=1200)
NOKTON 35mm F1.2の哲学
『絶対性能』の先にある感覚的魅力。
『NOKTON 35mm F1.2』
現代に生まれた最新のレンズでありながら1958年当時のデザインと8枚玉レンズ構成で『歴史と官能』を追求したVoigtlander究極の一本。
もはや『工業製品』を超えて『工芸品』の域に到達したと言っても何の違和感も無い仕上がり。
NOKTONは『解放f値1.5以下』の選ばれし者だけに与えられる究極の称号。
この美しいデザインは1958年、ドイツで生まれた伝説の銘玉
『LEICA Summicron』
のオマージュとして誕生した。
しかもX-Mount専用にチューニングされて...。
と言われればXユーザーの脳から汁が噴出する事はもはや必至。
シャッターを切って画像を確認した時点でNOKTONの凄さの片鱗を味わう事が出来る。
撮影後に小さな背面液晶からでさえもNOKTONの凄さが分かる。
冷静にMacの大画面で見直してみるとNOKTONの真の魅力を見せ付けられる事となる。
一言で表現するなら
『柔らかなヴェールを纏った写り』
と言う以外に表現不可。
『拡大ピーキング』というチート技を使ってピントを完全に合わせた状態で綺麗に解像してるのに何故が『ふわり』としたような。
『ボンヤリ』ではなく『ふわり』。
ボンヤリと言うとボケて解像していないだけになってしまうが、そうではない。
官能的な事を言語化するのは非常に難しい。
実際に1958年式Leica Sumnicronの作品を見てみるとNOKTON 35mm F1.2と同様にヴェールを纏った様な写りをしていた。
最新の超高解像レンズとは違い
『見る者を構えさせない美しい写り』
はLeica、Voigtlanderと共通する
『写真の究極哲学』
なのかも知れない。
あなたにとって最高のレンズとは?
ありがとうございました。