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未来設計図採用型JO退化【アドバンス】

デッキ方針

立ち位置としては「環境最高火力」という言葉が妥当でしょう。

はっきり言ってそれなりに事故ります。多色枚数もそうですし、コンボデッキですし、ある程度素引き前提ですし、まあ当然です。

しかもその事故を誤魔化すカードも特にありません。受けは一応入っていますが「相手のガチガチの攻撃を受け止める」というものではありませんし、相手の動きを遅らせるメタカードも特にありません。

出遅れたが最後、本当にそのままコロッと負けてしまいます。

これだけ聞けばこういったセーフティネットの厚い他のアドバンスデッキに見劣りするように思えますが、その分突破力は折り紙付き。事故るとは言いましたが、逆に70点以上を叩き出した瞬間他のデッキではついていけなくなります。【赤単我我我】も【4Cドラグナー】も【ガイアッシュ覇道】も、回ってしまった【JO退化】相手では勝負になりません。

一応コンセプトレベルで有利をつけられるデッキ自体は存在するのですが、それらは環境に致命的なメタカードが存在したり(e.g.青魔導具)、そもそもデッキパワーが低すぎてお話にならなかったり(e.g.デイガライオネル.Star)と、少なくともアドバンス環境で戦えるデッキとは言えません。現実的に【JO退化】に食らいつけるデッキは精々【5Cドラサイ】程度でしょう。

故にこのデッキの使用方針としては無理に事故を矯正するのではなく、「ある程度事故ってくれても構わないから事故らなかった試合を全力で勝つ」が適切であると考えています。
色やらなんやらの問題でなんとなく3にされがちな《アルカディアス・モモキング》をフルで採用しているのもそういった理由ですね。




《未来設計図》の採用

個人的に《モモキングダムX》設置&自壊のコンボを狙うだけであれば、体感ではありますが初動(ダムX+サーチ札の総称)9:自壊11の配分が一番手に馴染みました。(20枠でという話であって、当然採れば採るだけ確率は上がります)

ただこのデッキは自壊コンボを決めればそれで勝利という訳でもなく、寧ろそこからが勝負になります。対面に合わせて必要な進化先を「連続で」「確実に」叩き付けて初めて真価を発揮するデッキと考えており、これが出来なければただの事故りやすくなった【赤単我我我】です。

そして、それを実現するにはもう少しサーチをゲームに絡ませたいと考えました。とはいえサーチのために進化先を削るのは本末転倒であり、減らせるカードとしては自壊札しかありません。

そこで、「第二サーチ札を《ブラック・フェザー》や《堕牛の一撃》に触れる《未来設計図》にすることで、自壊札のバランスを極力保ちながら自然にサーチ札を増やせるのではないか」と考え本構築へと至りました。

《エボリューション・エッグ》の様に確定サーチではありませんし、自壊札を確実に拾える訳でもないので正しく「折衷案」と言った具合ですが、実際コンボが決まった際に欲しい進化先が手札に引っ付いてくれているゲームは増えていると感じています。あくまで個人的には、なのでこればっかりはもう好みです。




《無双龍騎 ボルバル・モモキング》の不採用

多くの構築でなんとなく1~2枚採用されているカード。

そもそもこのカードは他の進化先と性質が異なり、基本的に先発は任せられないため進化先としてカウントすべきかどうか難しかったりします。

一方で突破力は魅力的であり、《ドラサイ》を踏んだとしても後出しじゃんけんでゴリ押しを狙えてしまいます。

よって、《ドラサイ》入りのデッキが幅を効かせている現状では寧ろ複数枚の投入を視野に入れたいカードに見えます。ここが罠です。

《ドラサイ》が単なる展開札に過ぎなかったデッキであればいざ知らず、【5C】の《ドラサイ》は踏んだが最後《ロスト・Re:ソウル》が跳ね返ってきてもうどうしようもありません。

当然それを防ぐ《アルモモ》であるのですが、要するに《ボルバル》をぶつけるには

1,《アルモモ》の攻撃で《ドラサイ》を踏み
2,かつその攻撃で同時にGSを踏まず
3,そしてその場面で都合よく手札に《ボルバル》を抱えている

という3つのステップを経て初めて使用機会が訪れます。
(勿論ドラサイを踏んだらロストまで確定している訳でもないのでかなり大袈裟な表現ではありますが、本来使用したいタイミング・対面ですら活躍するかが不安定というのがポイントです)

であれば。そもそも《ドラサイ》をケアしようとするよりも、「《ドラサイ》さえ踏まなければ勝ち」というゲームの試行回数を増やした方がよっぽど勝ちに繋がるという仮説を立て、5枚目のキングセルである《破壊》と差し替えています。毎度毎度《ドラサイ》を踏むわけではありませんし、何より《ボルバル》を使わない他対面へのスコアにも貢献してくれますしね。

《エボリューション・エッグ》を採用する場合は山札に選択肢として1枚眠っているだけですぐに引っ張れるため、また話は変わってくると思います。あくまで《未来設計図》採用故の考え方、と思って頂ければ。


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