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ぼるレポ! #5 (10/25~10/31)

☆前回



入賞デッキ一覧

☆優勝デッキ

・シータRX 4

・ダークネスコントロール

・ジョー星ゼロルピア

・赤黒邪王門


☆ベスト4以上

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圧巻の入賞数10、【シータRX】暴走。

前回紹介した【シータRX】が勢いそのままに大暴れ。【ダークネスコントロール】とそれに立ち向かう【ジョー星ゼロルピア】やアグロ系のみが残った環境、【シータRX】にとって不利と言える相手が存在しないとあらば、この結果も妥当と言えるだろう。




連勝街道を突き進む【シータRX】だが、しかし。土曜日に暗雲が立ち込めることとなる。

結果的にはベスト4に2人を送り込む好成績を収めたものの、母数を大きく伸ばした【5C】が躍進。【シータRX】にとってはどうにも分の悪い相手であり、ここにきて環境が動く。

素直に環境に通りの良い【シータRX】か、そこを読んだ【5Cコントロール】か。プレイヤーは2択を迫られることとなっていた。




そして、運命の日曜日。【5C】VS【シータRX】の決戦が行われると思いきや。

リース 5、シータ 3
ドラサイ5C 9

狐と狸の化かし合い

奇しくもハロウィンの10/31、DMvault環境でも壮絶な化かし合いが勃発。昨日まで【シータRX】を使用していたプレイヤーが、他者を出し抜くため次々と【5Cコントロール】や【リースRX】に乗り換えていく。

残った数少ない【シータRX】もこの包囲網の前に早々に脱落。環境はビマナ組が支配…


一瞬の隙をついて、王者ここに復活。

不利対面の消滅した【ダークネスコントロール】が悠々とウイニングランを決めて邪なる夜は幕を閉じることとなった。使い手の方々が読みを当てたのか、はたまた単に丸いデッキを選んだのか定かではないが、結果的に全員が【ダークネスコントロール】の手のひらの上で踊らされてしまったのだ。


ここまで、僅か一夜の出来事である。

毎日開催かつ入賞リストを直ぐに解析出来る、情報伝達の早いvault大会ならではなメタゲーム回転速度と言えるだろう。こういうことがあるから観戦業はやめられない。


上記の読み合いが物語っている通り、現vault環境は

①ダークネスに滅法強く、地力もそこそこある【シータRX】

②総合力が抜けており、【シータRX】以外に不利の存在しない【ダークネスコントロール】

③【シータRX】を狩れるその他ビッグマナ系


の三竦みで成り立っていると言って差し支えない。特に【ダークネスコントロール】の牙城が高く、【シータRX】以外でここを崩さない限りそうそう環境が変動することはないだろう。



注目デッキ

今回は先程解説した三竦みの内、所謂その他に分類される存在を紹介していく。


☆4C刃鬼 (入賞数2)

☆4Cガイアッシュ覇道 (入賞数1)

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別のデッキではあるが、【ガイアッシュ覇道】が所謂刃鬼抜き刃鬼とも言えるほどパーツが共通しているため、まとめて紹介する。

基本は《メンデルスゾーン》や《栄光ルピア》等のドラゴンデッキに許されたインフラカード達で爆発的にマナを伸ばし、素早くフィニッシャーを叩きつけるシンプルなデッキ。速度で上回ろうとする相手には10枚以上の分厚いトリガーで耐えしのぎつつ《ガイアッシュ・カイザー》によるカウンターを狙う。

どちらにも共通して搭載されている強力なカードが《メヂカラ・コバルト・カイザー》。《レッゾ.Star》への返しとして完璧にも近い蓋性能を持つこのカードを上手く使えるというのが、環境上の大きな強みとなっている。


【4C刃鬼】の方はフィニッシュが明瞭である分プレイがぶれづらく安定感があるが、《刃鬼》本人がメタに弱いのは難点。特に役割対象である【赤単我我我】の《テスタ・ロッサ》や【シータRX】の《レッゾ.Star》に引っ掛かってしまうのは見過ごせないデメリットと言えるだろう。

反面、多少フィニッシュを甘くした代わりに小回りを得たのが【4Cガイアッシュ覇道】。《ガイアッシュ・カイザー》下だと僅か4コストで出てくる《クラッシュ“覇道”》であらゆる体勢からカウンターを叩き込める。《カツキング》で回収した《クラッシュ“覇道”》をそのまま投げるといった動きを取ることもでき、見た目以上にごり押し性能は高い。


どちらのデッキも黒を抜いている関係上、ビマナミラーでは先に《ロスト・ソウル》を叩き込まれるのがオチなのは少し悲しいポイント。今週はまずまずの結果を残せたが、環境を選ぶデッキであるというのは間違いないだろう。


→4Cガイアッシュ覇道について詳しくはこちら



☆5Cグレンモルト (入賞数2)

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信じられないかもしれないが、《とこしえ》を抜いた【5Cグレンモルト】が一定数存在している。

何をしようが【ダークネスコントロール】は厳しいため、ならばハナから割り切ってしまおうという考え方だろう。


そして、《とこしえ》を抜いてまで投入された新戦力が《ラフルル・ラブ》。

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このデッキではどちらかと言えば下面の《未来から来る》がメインであり、シンプルに3ドローからの《ドラゴンズ・サイン》が強力。夢物語と言われがちな《ザーディクリカ》+《ロストソウル》のパッケージも3ドローから入ればそこそこ決まってくれる。

似たような動きを取れるカードに《チェンジザ》が存在するが、現環境では呪文であるメリットが大きく

①《レッゾ.Star》のカウントを稼がない。

②《ザーディクリカ》で逐一使い回して一気に手札を伸ばせる。(《未来から来る》→《ドラサイ》→《ザーディクリカ》→《未来から来る》等)

③《サイバーダイス・ベガス》から発射出来る

等、《チェンジザ》には取れない動きが多数存在する。


また、忘れがちだが上面もそこそこ強力。呪文ロック自体はお世辞にも現環境に通りが良いとは言えないが、純粋に《ドラゴンズ・サイン》から出すことで受け札として運用出来るのが大きい。折角《ドラサイ》を踏ませたのに上手く踏み倒せずに押しきられるという負け筋を減らせるだろう。また、《とこしえ》が採用されていないこのデッキにおいて《生命と大地と轟破の決断》を止める唯一の手段であるということは頭に入れておきたい。


以上からもわかる通りどちらかと言えばパワー寄せのチューンであり、同じ【5Cグレンモルト】内でもそこそこ動きに差が出てくる。従来の《とこしえ》入りも健在であり、結論と言える構築にはまだまだたどり着いていない様子。《未来から来る》が連鎖した際の爆発的なドローには中々可能性を感じるものがあり、もしかすると【ダークネスコントロール】のハンデスを振り切れる未来も来る…のかも。



☆リースRX

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入賞こそしていないが、今週を語る上で個人的にどうしても外せないと思ったデッキ。実は《ガイアッシュ・カイザー》入りのこのデッキは【シータRX】に有利がついている。(当社比)


対面有利の原理に関しては、めちゃくちゃ大雑把に言えば「どちらも4t目に《RX》からのロックを決めれば勝利に近づくが、片方だけ《メンデルスゾーン》を使える」というイメージ。そこに《ガイアッシュ・カイザー》や《ロージア》も含め、【リースRX】側の方が何かとセーフティネットが多いという構図。


このデッキ最大の魅力は、【シータRX】に加え上記のビマナ組全てに有利がついていること。この性質上、その他に分類されるデッキの中ではカースト上位であると評価している。(ただし【赤単我我我】等のアグロ系が怪しいため一概には言えない)


ちなみに、《ガイアッシュ・カイザー》を積もうが【ダークネスコントロール】対面は結局厳しいまま。




メタゲーム予想

・三竦みが崩れる姿はあまり想像出来ないのが正直なところなのだが、その他に分類されるデッキタイプがとにかく広い点には注目。最早毎週口にしているが《ガイアッシュ・カイザー》の環境への通りは異常であり、【ダークネスコントロール】相手に善戦出来るデッキが他にも生まれれば均衡は崩れることとなるだろう。


・実は【ジョー星ゼロルピア】が三竦み全てに大きな不利を取っていない。【シータRX】はミラーを意識すると《超英雄タイム》を切る傾向にあるため、そこを狙い打てれば勝ち星を稼げるかもしれない。(地味にアグロ系がめっきり数を減らしてしまったのも追い風)





☆オマケ

シータとダークネスだけ、勝敗を一通りまとめておきます。(3試合以上行ったものに限る)

流石に有利不利を測るサンプルとしては些か情報不足ですが、何かの参考くらいにはなるかもしれません。

手動計測なのでもしかしたらズレあるかもしれません、予めご容赦ください。


・シータRX

VS5Cグレンモルト 8勝6敗(不利…なはず)

VSジョー星ゼロルピア 5勝5敗

VS4C刃鬼 4勝5敗

VSダークネスコントロール 7勝1敗

VSリースRX 3勝3敗

VS赤緑RX 4勝0敗

VSラッカスコーラー 3勝1敗

VS赤単我我我 3勝1敗

VS赤緑レッゾ.Star 2勝2敗

VS5Cヒャクメベン 3勝0敗


・ダークネスコントロール

VS5Cグレンモルト 7勝5敗

VSシータRX 1勝7敗

VSジョー星ゼロルピア 3勝3敗

VSリースRX 4勝1敗

VS赤緑レッゾ.Star 3勝0敗

VS赤単我我我 2勝1敗

VS赤白閃 2勝1敗



☆次回









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