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会社設立に向けて登記手続きで準備すべきこととは?

【100日後にスタートアップ起業日記その28】


こんにちは。しまゆずです。
現在、医療×AIテクノロジーのスタートアップを目指しています。
今日も起業日記を訪問していただきありがとうございます。

前回記事はこちら。

なぜこの連載記事を書くのか?

「始動」の目的は、Thinker to Doer - つまり、考えるだけの人から、実際に行動を起こす人を育てること。

私自身、これまで「いつか起業したい」と思いながらも、結局行動に移せなかった経験があります。きっと、この記事を読んでいるあなたも同じような経験をお持ちではないでしょうか?

  • 「どの分野で起業すべきか分からない」

  • 「失敗が怖くて一歩を踏み出せない」

  • 「アイデアはあるけど、実現可能性に自信が持てない」

起業や独立の意思に関わらず、行動してみたい人向けの連載記事です。


はじめに

前回、AIを活用して定款の作成、特に事業目的の設定を行いました。いよいよ次は実際の登記手続きです。

「登記って具体的に何を準備すればいいの?」
「どんな手順で進めていけばいいの?」

私も同じ疑問を持っていたので、今回は登記手続きに向けて準備すべきことを一緒に確認していきましょう。

そして、意外と悩ましい会計処理についてについても触れます。一緒に確認していきましょう。

資本金の移動:会社設立前から設立後まで

会社設立の手続きで、最初に戸惑ったのが資本金の流れです。「会社のお金なんだから、法人口座に入れればいいんでしょ?」と思いきや、そう単純ではありませんでした。

なぜなら、会社設立前は法人口座を開設することができないのです。そのため、以下のような段階を踏む必要があります:

Step1:設立前の資本金準備

まず、資本金を私(発起人)の個人口座で受け入れます。この時点で必要なのは:

  • 残高証明書の取得(登記申請に必要)

  • 通帳のコピーまたは取引画面の保存

  • 払込証明書の作成

実は、この「一時的に個人口座で預かる」というのは、ごく一般的な手順なんです。新しく口座を作る必要もありません。

Step2:会社設立後の法人口座開設

会社の登記が完了したら、いよいよ法人口座の開設です。必要な書類は:

  • 登記簿謄本(会社設立から1週間程度で取得可能)

  • 定款

  • 代表取締役の印鑑証明書

ただし、銀行によって要求される書類が異なることもあるので、事前に確認が必要です。また、口座開設には1〜2週間ほどかかるとのこと。余裕を持って進めていきたいと思います。

ただ、最近はメガバンクでの口座開設のハードルはマネーロンダリング防止などの影響からめちゃくちゃ高くなっています。

おすすめは、やはりネット銀行。
前回私が合同会社を立ち上げた時は住信SBIネット銀行にお世話になりました(今もお世話になっています)。

さらに、Freeeでは、SBIのほか、GMOあおぞらネット銀行など連携も可能になっています。

売り上げなどの実績が出てからメガバンクの開設も可能ですので、審査や手続きの手間などからこのようなネット銀行の開設からスタートがおすすめです。

ただし一点注意点が。
少し先の話ですが、税金(法人税など)の支払いで利用可能なPay-easyなどはメガバンクがメインになります。一部のネット銀行では利用不可ですので、支払いの手間などを考えると、設立後は早めにメガバンクまたは地方バンクの開設をすべきでしょう。

Step3:資本金の移動

さて、法人口座が開設できたら、個人口座から資本金を移動します。この際の手数料は会社の経費として処理できます。ここで重要なのが会計処理です。

意外と重要!会計処理のポイント

設立後の会計処理で、特に気をつけたいのが資本金の移動に関する仕訳です。

例えば、私の場合は資本金を100万円に設定する予定なので、

借方:普通預金  1,000,000円
貸方:預け金   1,000,000円

この仕訳の意味は「発起人(私)に一時的に預けていた100万円が、会社に戻ってきた」というものです。シンプルですが、重要な処理ですね。

創立費の処理:意外な盲点

もう一つ重要なのが「創立費」の処理です。創立費とは、会社設立に必要な費用のことを指します。具体的には:

  • 登記に必要な収入印紙代

  • 登録免許税

  • 定款作成費用

  • 司法書士への報酬(依頼する場合)

  • 設立時の事務所賃借料

  • 金融機関への手数料

ただし、注意点があります。人件費や水道光熱費など、毎月発生する費用は創立費には含まれません。

創立費の会計処理

例えば、私が個人で立て替えて支払った場合、

借方:創立費   XXX,XXX円
貸方:短期借入金 XXX,XXX円

という形になります(実際にいくらかかるかまだ不明なので金額はいれませんでした)。この創立費は、全額を損金処理するか、5年間で均等に償却するかを選択できます。一般的には、青色申告法人の場合、赤字を9年間繰り越せるため、高額でなければ全額損金処理するケースが多いようです。

これからのスケジュール

これらを踏まえて、以下のようなスケジュールで進めていこうと思います:

Week 1-2:

  • 資本金の準備

  • 残高証明書の取得

  • 登記申請書類の準備

Week 3-4:

  • 登記申請と完了

  • 登記簿謄本の取得

  • 法人口座開設の準備

Week 5-6:

  • 法人口座の開設

  • 資本金の移動

  • 会計処理の確認

特に会計処理については、設立後の経理業務の基礎となるので、しっかりと理解を深めておきたいと思います。

次のステップ:実務的な準備へ

次回は、Freeeの担当者との面談を経て、どんな話をしたのか、をお伝えできればと思います!

会社設立という大きな一歩、着実に進めていきましょう!


フォローとフィードバックのお願い

というわけで、28回目、いかがでしたでしょうか?

このペースではおそらく最後はシリコンバレーで更新することになりそうです。お楽しみに。

連載となりますので、ぜひフォローいただき、通知をONにしていただけると嬉しいです。

そして、コメント欄やX(旧Twitter)などでご意見ご感想もいただけると飛び上がって喜びます。

それではまた!

過去回(数がかさんできたのでまとめました。)

https://shine-arrow-e51.notion.site/note-151b2209c729800db0eaf49c3627b7ff

著者プロフィール

医療×テクノロジーのスタートアップを目指すDoer。2023年3月からChatGPTに出会い、AIにのめり込み、そのAIを活かした事業アイデアが採択され、経産省主催「始動」10期生として活動、100名の起業家の中から選抜された20名のシリコンバレー派遣メンバーの一人。この記事は、実際に起業を目指す中で学んだ知見を、同じ志を持つ仲間と共有したいという思いで書いています。

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