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100日後にスタートアップ起業日記その7

【保存版】デザイン思考で起業を成功に導く|3つの質問で人を動かすイノベーションの作り方


こんにちは。しまゆずです。
今日も起業日記を訪問していただきありがとうございます。

前回記事はこちら。

なぜこの連載記事を書くのか?

「始動」の目的は、Thinker to Doer - つまり、考えるだけの人から、実際に行動を起こす人を育てること。

私自身、これまで「いつか起業したい」と思いながらも、結局行動に移せなかった経験があります。きっと、この記事を読んでいるあなたも同じような経験をお持ちではないでしょうか?

  • 「どの分野で起業すべきか分からない」

  • 「失敗が怖くて一歩を踏み出せない」

  • 「アイデアはあるけど、実現可能性に自信が持てない」

今回は、今日受けたIDEOの野々村先生の授業の内容をもとに、備忘録も兼ねてAIとともに書いていきます。

テーマは「デザイン思考」です。

デザイン思考、という言葉、聞いたことはありますか?

デザインと聞くと、ついデザイナー・クリエイター、などの職種が頭に浮かぶ人も多いかと思いますが、必ずしもそうとは限りません。

なぜ今、デザイン思考なのか

「顧客のことを考えろ」

誰もが知っているこの言葉。でも、実際にどうやって"考える"のか、具体的な方法を知っている人は少ないのではないでしょうか。

デザイン思考は、その「どうやって」に対する明確な答えを提供します。しかも、デザイナーでなくても実践できる、体系的な方法論として確立されているのです。

デザイン思考の本質:DVFフレームワーク

デザイン思考の核心は、以下の3つのバランスを取ることにあります:

  • Desirability(好ましさ):人々が本当に望んでいるものか

  • Viability(事業性):ビジネスとして成立するか

  • Feasibility(実現可能性):技術的に実現できるか

特に重要なのは、必ず「人」から始めるということ。でも、ここで誤解してほしくないのが、「顧客の言うことを鵜呑みにする」ということではないということです。

リサーチの新しいアプローチ

従来のマーケットリサーチと、デザインリサーチには決定的な違いがあります。

マーケットリサーチが「検証」を目的とした多数派の意見集めなら、デザインリサーチは「探索」を目的とした深い理解を目指します。

実際の成功事例を見てみましょう。

Bank of Americaは、「Keep the Change」というプログラムを開発する際、通常の市場調査ではなく、実際の家庭を訪問して観察を行いました。

すると、「財布の中の小銭を貯金箱に入れる」という何気ない行動から、画期的なサービスのアイデアが生まれたのです。

インサイトを見つけるコツ

では具体的に、どうやってユーザーの深い理解に到達すればよいのでしょうか。

ここで重要なのが「エッジケース」という考え方です。例えば、車椅子のデザインを考える際、Whiillは一般的な使用者だけでなく、パラアスリートにもインタビューを行いました。

その結果、「車椅子は移動の道具である以前に、自己表現の手段である」という重要なインサイトを得ることができたのです。

デザイン思考における3つの質問の力

この、インサイト

特に重要なのが以下の3つです:

  1. Why?(なぜ?):本質的な課題を発見する

  2. How Might We...?(どうすれば?):具体的な解決策を模索する

  3. What if...?(もし〜だったら?):新しい可能性を探る

この3つの質問を適切に使いこなすことで、イノベーションへの扉が開かれるのです。

なぜを問い続ける(Why?)

「なぜ?」という問いは、表面的な現象から本質的な課題を見つけ出すための強力なツールです。

例えば、こんな場面を想像してみてください。

カフェで若い女性が1人でスマートフォンを見ながら過ごしている。この何気ない光景に、5つの「なぜ?」を重ねていきましょう。

なぜ1人でいるのか?
→「誰かと会う時間が合わないから」

なぜ時間が合わないのか?
→「みんな忙しくて、予定を合わせるのが難しいから」

なぜカフェを選んだのか?
→「家だと集中できないから」

なぜ家では集中できないのか?
→「1人の時間を作りにくい環境だから」

なぜ1人の時間が必要なのか?
→「日々のストレスをリセットする時間が欲しいから」

このように「なぜ?」を重ねることで、表面的な観察(カフェで1人で過ごす)から、本質的なニーズ(ストレスリセットの時間と場所が欲しい)にたどり着くことができます。

可能性を探る(How Might We...?)

「なぜ?」で本質的なニーズを見つけたら、次は「How Might We...?(どうすれば...できるだろうか?)」という問いかけを使います。

これは、課題を機会に変換する魔法の質問です。

先ほどの例を使って考えてみましょう。

「どうすれば、忙しい人でも気軽にストレスをリセットできるだろうか?」

この問いかけから、様々なアイデアが生まれます:

  • 短時間で効果的なリフレッシュ方法の提供

  • オンラインでの癒し空間の創出

  • 隙間時間を活用したマインドフルネス体験

このように、「How Might We...?」は、課題を具体的なアクションにつなげる橋渡しの役割を果たします。

イマジネーションを広げる(What if...?)

そして最後に登場するのが、「What if...?(もし〜だったら?)」という問いかけです。

これは、既存の制約から一時的に自由になり、大胆な発想を促すための質問です。

例えば:
「もし時間と場所の制約がなかったら?」
「もし完璧な技術があったら?」
「もし無限の予算があったら?」

一見、非現実的に思えるこれらの問いかけですが、実は革新的なアイデアの源泉となります。

制約を一旦取り払うことで、私たちの思考は解放され、新しい可能性が見えてくるのです。

3つの質問を組み合わせる

これら3つの質問は、単独でも強力ですが、組み合わせることでさらに効果を発揮します。

  1. まず「なぜ?」で本質的なニーズを探る

  2. 次に「どうすれば?」で具体的な解決の方向性を見つける

  3. そして「もし〜だったら?」で発想を広げる

このサイクルを繰り返すことで、より革新的で実現可能な解決策に近づいていくことができます。

実践のために:明日からできること

これら3つの質問を、すぐに実践に移すためのヒントをお伝えします。

まずは、日常的な観察から始めましょう。
気になる現象を見つけたら、「なぜ?」を5回重ねてみる。

次に、そこから見つかった課題に対して「どうすれば?」という問いを立ててみる。
できるだけ具体的な、でも制限的すぎない問いを心がけましょう。

そして、思いついたアイデアをさらに発展させるために「もし〜だったら?」と想像を広げてみる。
この段階では、現実的な制約は一旦忘れましょう。

プロトタイプの威力

そして、最後にアイデアが固まったら、すぐにプロトタイプを作ります。ここで大切なのは、完璧を求めないこと。

「Rough, Rapid, Right(ラフに、素早く、的確に)」が基本原則です。2024年なら、ChatGPTやMidjourney等のAIツールも積極的に活用していきましょう。

実は、本日参加中のグループワークの10分間の間に、AIを使って5分でプロトタイプを完成させることができました。
それくらい、AIを組み込むことでスピード感を出すことができます。

まとめ:行動できる4つのステップ

明日から実践できる具体的なステップをお伝えします:

  1. 観察日記をつける:毎日15分、ターゲットとなる顧客の行動を観察しメモを取る。

  2. エッジケースを探す:極端な使用事例や、普通ではない使い方を意識的に集める。

  3. How might we…?とWhat if...?を繰り返す:短い時間でブレストを行いながら、質問をし続ける。

  4. 素早くプロトタイプを作る:アイデアを思いついたら、その日のうちに簡単な形にする。

デザイン思考は、難しくないように見えて、いざやってみると場数が必要なことがわかります。ですので、大切なのは、「まずやってみる」という一歩を踏み出すこと。繰り返すことで見えてくるものがあります。

この記事を読んでくださったあなたも、ぜひ明日から実践してみてください。きっと、新しい発見があるはずです。


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というわけで、7回目、いかがでしたでしょうか?

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それではまた!

過去回

https://note.com/imp0820/n/nea5aaf4e85b0

https://note.com/imp0820/n/n8f5e8b90b2ca

https://note.com/imp0820/n/nfda8f150b399

https://note.com/imp0820/n/n093e03b21b76

https://note.com/imp0820/n/nf4cc597a3610


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