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明日からの投資に役立つ銘柄プレゼン 5702 大紀アルミニウム工業所

こんにちは。兼業投資家YusKeyです。
今回、取り上げた銘柄はこちら!

5702 大紀アルミニウム工業所

です。

さて、この地合ですので、基本は様子見姿勢を崩さないことがセオリーかと思います。しかし、次の反転のポイントを逃さないように分析は重要ですね。そのためこの地合でも比較的底堅い業種を確認しましょう。この1ヶ月で上昇幅トップは保険業ですが、第2位には非鉄金属業がきます。
比較的ゆるい条件でスクリーニングしています。
四季報スクリーニングから今期上昇、来期同等以上 の予想企業22銘柄をリストアップしその中で来期予想の上昇幅が強く、出来高も比較的大きい銘柄のなかで大紀アルミニウム工業所をチョイスしました。まずはスコア化したレーダーチャートで概要評価してみましょう. ご覧の通り、成長性と割安性が飛び抜けた5角形ですね。 それぞれ分析をしていきたいと思います。

まずはスコア化したレーダーチャートで概要評価してみましょう. ご覧の通り、成長性と割安性が飛び抜けた5角形ですね。 それぞれ分析をしていきたいと思います。
まずは客観的にテクニカル分析。

チャートでは現在調整局面にありますが、長期線はまだ崩れておらず、この先の反発の可能性も十分にあると思っています。

興味深いのがベースラインからのカップを形成し、現在handle形成までしていること。
もしこの先直近で反発かつ出来高を伴えば、典型的なCup with hundleを形成することになり強い上昇トレンドになる可能性もあります。
200日線、10ヶ月線などサポートになりそうなラインが1400円あたりにありますし、リスクリワードレシオも1;4と比較的エントリータイミングとしてはやりやすい価格帯ではないでしょうか。

さて、それでは企業分析を行っていきますね。

https://www.dik-net.com

会社ホームページもぜひ参照ください。
アルミニウム二次合金って何?という方。簡単にですが一緒に確認していきましょう。

「アルミ2次合金」というのがちょっとわかりにくいですが、アルミ缶やアルミホイールなどのアルミ製品から発生したスクラップを主原料に、溶解・精錬・鋳造などの過程を経て、アルミニウム製品を再生するビジネスのことです。
なので、発掘したアルミニウムそのものではないため『2次』なんですね。
ちなみにボーキサイトからアルミナを取り出して電気分解するアルミ1次精錬産業はすでに日本から消失しほとんどが中国になっています。
日本アルミニウム合金協会のHPによれば、平成22年とやや古いデータですが日本のアルミ2次合金地金の年間需要量は149万トン。そのうち70%が鋳物・ダイカスト用。さらに、そのうち80%が自動車・ニ輪自動車向け。年間のアルミ総需要量400万トンに対し、合金地金が40%を賄っていることになります。
大紀アルミニウム工業所も自動車、バイク製造メーカーを中心に販売を行っています。
 現代機械工学の枠を集めた自動車やバイクのエンジン回りは、そのほとんどが合金地金による鋳造品で造られています。アルミニウム製品にはもともと大きな省エネの特性があり、とくに自動車のボディー、ミッション、ホイールにいたるまでアルミニウムにより軽量化が図られ、燃料消費率を大幅に低減させています。燃費効率の向上は、地球の温暖化や大気汚染の原因とされる排気ガスの抑制を可能にします。  従って、自動車産業全般にわたってアルミニウムの使用率は、年々増加の一途をたどっています。(同HP)
アルミ2次合金産業こそ、資源循環型産業として、脱炭素時代に注目される産業といって差し支えないかと思います。特に、合金地金製造は新地金製造に比べ、わずか3%のエネルギーで済むとのこと。

そして、大紀アルミニウム工業所は今年2022年が創業100周年!100年主力事業を続けていくことは並大抵のことではないでしょう。それだけ必須な事業でありまだまだ伸び代があるといえます。

さて、アルミ合金の重要性はなんとなく認識できたかと思いますが、ではなぜいまアルミニウムなんでしょうか?

これには、今のテーマに大きく関係がありました。

それは、、、

EV(電気自動車)!!

アルミニウム・亜鉛・マグネシウム・銅などの合金を金型内に圧入し、瞬時に成形する特殊な鋳造品がダイカスト(ダイキャスト)です。


ぜひ下記のHPを参照いただきたいのですが、アルミダイカストについてわかりやすくまとめています。HPにあるEV必要条件として、1.軽くて、2.耐候性がよくて、3.ひとまとめで作れて、しかも4.安定的に量産できる。
とありました。古くはホンダのNSX(かっこよかったなぁ)、今ではテスラもアルミシャーシを用いて車体を作っていますが外装だけでなく様々な部品に必要なんですね。

ちなみに、こちらは1次のアルミニウム先物の価格ですが、コロナ後どんどん上昇し、コロナ禍からダブルバガーとなっています。いったん調整がありましたら直近は再上昇していますね。参考までに。
さて、過去の四季報の紹介記事を供覧します。縦書きのため右読みで見にくいですが、注目してほしいのは【】のタイトル。今回の新春号含めて4期連続でポジティブな内容です。期待を裏切らない成長をしていると言えるのではないでしょうか。これらを踏まえて、先程のレーダーチャートを一つずつ分析していきたいと思います。

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