【フリーゲーム】凪ノ恋 プレイ感想
読むために必要な時間 25分20秒(9000文字)
もはやフリーゲームでボイスありのギャルゲと言ったらここ、Nutrientsの3作目。しかも今回は分岐もあると来た。
印象深いのはハロー、神様Workerの破天荒主人公×それに振り回されるパートナーヒロインだったなぁ。あれは本当に従来のエロゲをやっている気分に浸れた。
本作は和風ってことで普段まったく触らないジャンルではあるんだけど、プレイする前から楽しみで仕方ない!
ではさっそくスタート。
最初から分岐するタイプだった
水連の彼岸花の章で別れていて、どちらのヒロインにするか迷う。
見た目だけだと彼岸花ヒロインのほうが攻略のし甲斐がありそう。
水連は平民、彼岸花は貴族みたいにあからさまに身分に差があるのも注目ポイント。
これしかも主人公が両方とも違うってことはダブル主人公形式なんだろうか?
エロゲでもダブル主人公タイプは珍しくて、基本一部のメーカー(3rdEyeなど)しか取り合っていないが、その二人がシナリオ内で繋がった時のカタルシスはもう絶大。
(一般作品だととあるシリーズとか)
BGMの感じは水連のほうが好みだったので、ノベルゲーム=音楽ゲーだと思っている身としてて右の√は最後に残しておくことにした。
というわけで、彼岸花√開始!
兄妹モノ来るか?
前作がシスターヒロインズだったのでここの作者は確実に妹萌えなはず! 今回はどういったヒロインで来るんだろうか。
和風モノはあまりやらないと言ったけど、ノベルゲームの始祖でもある里見しば先生の送電塔のミメイを彷彿とさせるBGMの良さ。
もうね、BGMが良いだけでノベルゲームは心つかまれるんですよ。
家の中でも帯刀してるもんなの?
サハナちゃん声が凛々しくも幼い感じが可愛すぎるな。
ツンツンしてる感じ最高だぜ
やっぱりヒロインはデレデレより、最初は好感度低いほうが燃えるよなぁ!
これ敬語っていうのがまたポイント高いんだ。全然属性は違うけど、主人公を邪見にしてる後輩ヒロインと似たものを感じる。
こいつがデレると強いですぜ旦那。
スイレン√をメインディッシュにしようかと思っていた矢先にこの破壊力のヒロイン。先にやって大丈夫だったんだろうか。
結構エロゲって攻略順大事だったりするんですよねー。まあ、仕方のないことと言えば仕方のないヒロインのシナリオ格差と言うか。
というか、今更だけどこれ各ヒロインで主人公自体がそもそも違うってことはダブル主人公扱いなんだろうか?
そうなるとヒロインどうしの絡みもなく、ひたすら主人公とヒロインのマンツーマンで話が繰り広げられることになる感じかな。
今のところ「どうやったら話が終わるのか」という着地点も見えないまま進めていっているが、主人公が違うって点でも注目していきたい。
NTRは勘弁してくれよ!?
NTRはエロゲーマーの心を壊す、最大の攻撃だ。
それだけはならん。それだけはならんぞ。
教えてやろうマサヒデ。
それが「NTR」ってヤツだ。
ハルヨシがCV「石田彰」で再生されるせいで、どうも黒幕に思えてならない。
シナリオが面白い!
プレイし始めはどう展開していくものかと思っていたけど、婚約破棄がメインになってくるとはよもや思いもよらなかった。
しかも知識としてはあってもあり触れたジャンルでもないので新鮮で楽しい。
主人公→サハナ→兄上の三角関係。さてはて兄上いい人説で落ち着くか、障害として立ちはだかるか。
どちらにせよ、本心がまったく見えてこないヒロインの心を開く、というシナリオの着地点が見え始めた頃からずっとギャルゲとして面白さを保ってる。
このヒロインめっちゃ可愛いんだが?
そしてやっぱり話が面白い。めっちゃよく出来てる。
主人公が良かれと思ってやったことが、それに対するサハナのリアクションが、さらに予想に反して悪い方向へ進んでいく感じ。
この主人公の空回り感と、サハナといっしょに「そうじゃないんだよ!」とツッコみたくなる感情移入度がすんばらしい。
序章はサハナがデレるまでのお話
本来のフリーゲームの感覚だと、これでストーリー終わりかと思ってしまったぐらい濃密な序章だった。
あまりにも面白かったので、正直ここがピークなのではないかという不安もある。ヒロインと主人公の結びつきが序章ですでにマックスレベルまで行ってしまうと、あとはデレデレするだけになるのではないだろうか……。
恋愛はやっぱり付き合うまでがピークなことが大半なのでね。
あるいはまだお互いに婚約者として合意を得ただけで、恋愛対象としては見ていない感じなんだろうか。
それとサハナが心を開いたことで、プレイヤーとしては次の着地点が見えなくなったというのもある。
情勢的なことは口で語られるだけで、あんまり表に出てこないし、正直主人公たちがどう歩んでいきたいのかよくわかっていない。
ロリ妹ktkr!
これねー。ヒロインに妹がいるっていう設定って結構ブヒれるシナリオとして活きるんですよね。
それが「妹が主人公のこと気にいってイチャイチャし始め、それを姉であるヒロインが「こらー離れなさーい!」展開である。
読み通り、そんな展開を思う存分描写してくれたこの作品に感謝の言葉を送りたい。
ありがとう。
わたくし妹尾まいは、ギャルゲージャンルが狭き門のフリーゲームで、ここまでギャルゲ成分を味わうことが出来て、大変満足である。
そしてやはり第二着地点は「形だけの夫婦から本当にお互いがお互いを恋愛的に意識する」にスポットライトを当てていく感じなのだろう。
ギャルゲあるある、妹のほうが性関係にドライ
この時代ならアオイちゃんの年齢でもしっかり教えられてそうだけども、ウブ度で言えば絶対サハナは処女丸出しでしょうなぁ!
かと思えば……
したいに決まってるのか……、
じゃあもう好感度マックスで、あとはマサヒデ次第ということなのか?
マサヒデもマサヒデでどれぐらい惚れてるかとプレイヤー目線から聞かれたら、あんまり惚れてはいなさそうなんだよね。どちらかというと恩人とか、憧れとか。
でもすんごいしょっぱなハルヨシに嫉妬してたのは、劣等感のほうが強かったか。
アオイちゃんのキャラが良い
序章ではほぼマンツーマンだったので、なおさらアオイちゃんの存在はシナリオのスパイスになっている。
作者がマジでわかってる人でこのキャラ基本的にはお転婆なんだけど、姉のために立ち回ってくれたり、真剣な時のギャップが年齢を感じさせない。
この「子供なんだけど、姉よりも大人っぽいところがある」ってロリキャラは妹尾まいキャラクターランキング上位に入るぐらいの良設定。
と、エロゲオタクが発動してしまって話聞いてなかったけど、ここで彼岸花の伏線回収が来ていた。
あとねぇ!
このサハナ本人ではなく、妹を通して「姉の本心」を知るっていうのもシナリオをわかりしものがやる所業なんだよね……。
このシーンエモすぎてすんごいまったりプレイしてしまった。
そろそろ来るだろうなと思っていたシリアス
胸のあたりが重いはヤバイ。
ちょっと待って。マサヒデさん? 死んじゃうの? 胸は洒落にならんて。
と、ここで映画特有「胸の仕込んでおいた銃弾防ぐ何か」どんでん返しが頭に浮かぶ。
もしや……さっき買ったヤツが伏線に!?
なっていたーーーーーー!!!!
そしてやってくる終章
ここまで序破急の運びがキレイすぎる。
どう終わりを〆てくれるのか、期待せざるを得ない。
そしてやってくる半アオイ
ことの他、主人公&サハナの絆がランクアップしたことにすねていることが1発でわかるとても良いシーン。
ボイスありでしか表現できないヤツ
このシーン。本当にプレイした人ならわかると思うんだけど、サハナのイチャラブ声から、アオイへのあたりの強い声色の変化、マジで最高。
もうね、これはボイスありでしか表現できないギャグなんだよ……。
ボイスありの良さって、こういうところなのだよ……。
表情とこの地の文だけで、このギャグ表現は100パーセント出し切れないのよ……。
良いゲームだ(しみじみ)
と、シーンの良さに気を取られていたが、ここからサハナの頭にちゃんと彼岸花の髪飾りがついてるの芸細。
エロゲならここでS〇X
そう言わんばかりの雰囲気。
しかしまだキスすらしていないこの状況、来るのはやはり……、
さりげなく好きな言い回し。
プレイヤーを殺しにきている!! 間違いなく!!
NTRの再来
あああああああっっつ! アオイちゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああんn。
アオイちゃん√はどこ……? ここ……?
マサヒデの年齢いくつか知らないけど、少なくとも5歳以上は離れていそう。……良い時代だな(なにが?)
いや、ちょっと待て。まさかこのまま嫁ぐ展開はないよな?
わかってるはずだ。ギャルゲを作るライターの本能が、絶対にそんな展開にはしたくないと雄たけびを上げるはずなんだ!!
いや、それよりもじゃないが!?
アオイちゃんの貞操が他の男に奪われやもしれないわきで、うかうかサハナとイチャラブできるはずがないだろう!
そんなエロゲーマーの心を知らず、ゲームは進んでいく。
オーマイガー……
owatilyatayo……。
オワチャタヨ……、
終わっちゃったよ……。
まじか……!!!
そう思っていたのもつかの間。
だよなぁ!?
さすがにもう一波乱あるとは思ってた。わざわざ序破急の形式とって、こんな何ごともなく終わるわけない!
…………。
( ゚д゚)
…………(考察中)
これは、やはりあれか。
二つの√やって、ダブル主人公がかちあう感じのシナリオなのか。
でもエンド数2って書いてあるし……。
まあいいわ、進めよう!(文字数現時点で4700、大丈夫かこれ)
――――――――――――――――――――――――ここからスイリン√
――――――――――――――――――――――――――――――――――
前ヒロインに寂しさを覚えるエロゲーマー26歳
これがなぁ、ギャルゲに分岐ありが欲しい最大の理由なんだよ……。
他のヒロイン攻略したくねええええ、でもしてええええ。そういう思いにさせてくれる時点で、この作品はギャルゲとしてのレベルが相当高いことを証明している。
分岐あり万歳、分岐ありに感謝。
にしても、スイリンちゃん側のBGM好きすぎてずっと聴いてられる。
しょっぱなから伏線きました。
もはやノベルゲームの代名詞ともいえる「記憶喪失」設定。これがこの√単体のものなのか、もしくはサハナ√に繋がってくるのか。
いやー、本当にさ。
サハナ√は、アオイちゃんというサブキャラの存在が大きすぎた。あの子がちょっとまんねり化していた部分を全て解決してくれた。
おそらく今回もサブキャラは出てくるとは思うんだけど、これだけ十分に役割を果たしたアオイちゃんに勝てるサブキャラって相当ハードルが上がる。
サハナの魅力って100パーセント出したいならアオイちゃんがいないとダメだったんだよ。アオイちゃんという引き立て役がいてこそ、サハナは輝いた。
つまり、サハナというヒロインを超えるには、圧倒的にヒロインが可愛いか、アオイちゃんを超えるぐらいサブキャラとしてヒロインを引き立たせらえられるかの二択になる。
つまり、ハードルがとてつもなく上がっている、ということであります。
実は褐色性癖だけはピンとこない
スイリンちゃんは目に見えて褐色だけど、意外とサハナも褐色っぽい肌色なんだよね。アオイちゃんと比べるとよくわかる。
このあたりは作者の趣味なんだろうか。
よく知る褐色キャラはだいたい茶色い肌に対して白髪だったり金髪だったり尖った色にデザインすることも多いのだが、スイリンちゃんは髪も茶なので、アブノーマルさで言えば結構攻めたキャラだ。
とは言え前作からのイラストレーターさんなので、このサークルと言えばこのイラストだよね、という実家のような安心感がある。
そういえばわたくし妹尾まいはエロゲとかで原画家二人があんまり好きじゃないんだけど、この作品はすっと入ってきた。
二つの分岐でそれぞれ違う世界感として見ているのが大きいかもしれない。
それが果たしてつながることがあるのか……?
見逃しません、こういうの。
タイトルにもなっている凪ノ恋。後々回収されることを期待したいんだけど、サハナ√ではなかった要素ということは、こっちがメインなのか?
しかし何回見ても、エンド数は2だ……。
(もうそこが気になって仕方なくなってきている)
このへんのやり取りから主人公の正体の伏線が張ってあったりしそう。
ただ身分に関しては服装とかでわかったりするはずで、その描写がないあたり主人公も特に偉い立場ではないんだろうか。
褐色の意味がここで出てくるのか。
やっぱり主人公の身分は高いと。
彼岸花√と繋がっていると考えると、ラストシーンでハルヨシが事故にあってたんだよな。で、この世界が二つの√で繋がってるとすると……。
こいつ……、もしかしてハルヨシなのか……?
そんなことある……?
ノベルゲームってメタ読みがすんごい簡単で「立ち絵がある」=のちの重要人物っていうのがわかってしまうんだよなぁ。だからこそ黒幕だと最初は予想してたんだけど、いや、まさかね?
確定や……、確定やぁ……
「ほら気づけよ……、話繋がってんだぜ……?」と言わんばかりに露骨なヒントをぽんぽん出してくれる。
それともミスリード……? ハルヨシにしてはなんでも出来るような感じでもなく、貧弱さがあるんだよね。これで泳げない設定が描写されてたら本当に確定だったんだけど伏線がないんだよなぁ。
ハルヨシを主人公として置くか? と考えた時に自分なら絶対やらない、という違和感もある。あいつはぜってー黒幕ポジションや。
というかスイリン√先にやってたら、なんかすごいモヤモヤした感じでサハナ√終わることになる気がするんだけど、どうなるんだろう?
行商人を公開処刑するシーン
思っていた以上に大ごとにするやん……。
ここは元の性格的にプライドが許さなかった的描写なんだろうか。結構踏み込んだ展開のように思える。
この演説はカイじゃなくて、スイリンの親父さんあたりにやって欲しかったなぁ。今まで謙虚にやってきたはずのカイの行動理念が少しここでブレているように思ってしまう。
ここぞとばかりに「自分の手柄だ!」みたいな誇示に感じてしまうんよな。
多分これは行商人がやっていることを詐欺だと感じていないことも大きい。
個人的にリクの存在は村にとって利益があり、リクの代わりがいないからこそ成り立っている商売だと思うのよ。
そもそもリクがいなかったら麦すら輸入できないってことなら、詐欺ではない気がする。
リクゥウウゥウウウウウ!!!
こんなぼろい商売あったらリク以外も絶対やってるはずなのになぁ!
もうこのへんはカイが全て計算でやってる狡猾なやつにしか見えん(笑)
やっぱり演説は親父さんで、カイが途中でリクをかばって演説交代って感じの流れのほうが臭さが無かった気がする。
すっかり忘れた!! こっちのサブキャラの存在を!!
まったく同じ格好に見えるし、目の色と言い姉妹にしか見えないが果たして。
風土病って感染拡大していくイメージがあるんだけど、隠してていいもんなのかね。
まじか……、このゲーム人死ぬのか……。
しかも1年の月日経っちゃってるー!
カイ=ハルヨシ説も薄れてきた気がする。
ガチシリアスや……。
ギャグで甘々だったサハナ√と一変して、こっちは結構プレイヤーへのダメージがぐさぐさ来る。
やめてくれええええええ
アオイちゃん助けてーーーー!!!
サハナーーーーー!!!!
そう思わざるを得ない空気。
今のカイ、スイリン、シェンファへの感情移入度がだだ下がりしている状態から、いやっほーい! 状態まで持って行けるのか……これ……。
ダブル主人公のエロゲは何作かやったことあるんだけど、やっぱり「比べてしまう」っていう弊害がどうしても付きまとうのよね。
加えて序破まで来てまだスイリンちゃんが惚れるほどのエピソードがカイに無いこともあってプレイヤーとしても誰にどう感情移入すべきものか困惑してしまう。
やっぱりサハナ√の最大の長所って「アオイちゃん」というヒロインと主人公がこじれてもそれを上手いこと修正してくれる「プレイヤー側」のキャラがいてくれたことが大きんだけど、あろうことかシェンファが主人公を突き放すやり方で来るから誰にも感情移入できないというのが難点。
プレイヤーに寄り添ってくれるキャラが欲しい……!
いやそうなんだよ!!
このさ、スイリンの本当の気持ちを代弁するキャラクターがシェンファであって欲しかったんだ。こっそり裏で教えてくれてたら、ああ、スイリンは今こんなことを抱えているんだ、だからこういう態度をとっているのかと共感できたんだよ!!!
シリアスにはなぁ! それを調和してくれるキャラが必要なんだよぉ!
シェンファぁ! お前はなにをしている……! 結局親父さんも死んでしまわれたし、主人公とプレイヤーに毒はいただけで終わっちゃったゾ。
病気をテーマにした作品は難しい
結構ね、エロゲでも不治の病をテーマにした作品ってあるんだけど、シリアス分の幸福度や達成感みたいなものをプレイで感じることは難しくて、どちらかと言えば「こういう現実があります」という突き付けに近いものがあるんよな……。
それって病気という普遍的なものからギャグで茶化すのが難しいジャンルだからでもある。
重いなぁこの√……。
出た! リク! ピンチに現れる救世主ktkr
うわぁ! 急に終わるなぁ!
ということで、やってまいりました。後日談編
なるほど、こう分けて来たか……。
今のところ二つの√での繋がりはないまま、果たしてどういう結末を迎えるのか。
さすがに今からサハナ√に戻るのもなんなので、凪編からクリアしてしまう。
と思ったけど、凪編は今までのヤツでした。
時化編で全てを回収する感じか。
気を取り直してリスタート。
実家のような安心感
やっぱこの二人なんだよなぁ……!
なんだこいつ!?
こっからさらに話広がってくの!?
ちょっと待って。これはヤバイ
この展開はヤバイ(語彙力喪失)
おいおいおいおい!!!!
今からOP始まったぞwwwwwwwwwww
…………。
……。
わたくし妹尾まいはゲームに集中し、ここからの感想は放棄したいと思います。ここまで本当にお付き合いありがとうございました。
(別記事で、凪ノ恋を語る記事として分けたいと思います)
総評
BGMが良すぎた。
そしてシナリオが良すぎた。
そしてそして、キャラクター描写が上手すぎる。
エロゲとかだと和風モノを避ける理由として、良家とか分家とか対立争いとかがややこしくて頭に入ってこないことが多いというのが大きい。
(漢字も多いし読めないしで)
が……、今作の恋愛に話を当てたこの感じ、ドストライクだった。
ギャルゲーとして完璧。100点満点の出来。
それを如実に表しているセーブスロット0。
なんというか、一応3作品全てプレイしている身としては、本作はライターさんのやりたいことが噛み合いすぎてて恐ろしかった。
んまじで、キャラの作り方が上手かった。
和風モノ、本当に商業作品だと買わないマンなんだけど、
この和風はワフー!!! って感じに全力で楽しめた。
……は?
と、ここまでは時化編をやる前の感想でした
やばすぎるゲームに出会った時の感覚
時化編に入ってから、どんでん返しを見事にくらい、呆然自失とした妹尾まいは、しばらくの間目の前が真っ白になっていた。
このゲームは頭がおかしい……。フリーで出しちゃいかんやつや……。と……。
この作品知られたくねー! 自分だけが見つけた秘境のように、ひっそりとし埋もれていて欲しい……。
それほどの衝撃を受け、この時初めて気持ちを落ち着かせるためにセーブを利用しました。
ここだけは言及したい
文字フォント
これ気になったのは自分だけかもしれないが、和風な雰囲気に対して文字がゴシック? っぽくて浮いているように見えた。これはシステム関連その他が優秀すぎると起こる弊害の典型だと思う。
他の完成度に対して文字だけが和風に寄り添えてない。制作陣もそのへんわかっててあえてやってる気はするんだけど、なんで雰囲気外してきたんだろう……。
タイトル画面の地味さ
言及するほどの箇所ではないんだけど、このゲームをもっとたくさんの人にプレイしてほしいと考えた時に他の完成度に比べると地味さが目立つかな、とは思ってしまう点。
スクリプトミス
9月28日にプレイした時点では結構「#」入れ忘れミスがあった。せっかくの良作なので早急にアップデートを願いたい。本当にもったいない
こんな人にオススメ
BGMとシナリオの噛み合わせが抜群。ギャルゲとしての完成度もさることながら、シーンに合わせた空気感が感じられるBGMが「その世界にいる」ということを錯覚させる。
和風ギャルゲ好きにはたまらん作品になることでしょう。
そうそう、こういうのでいいんだよこういうので。という王道を味わいたい人には超絶オススメ。
というのが時化編までの感想。
やっぱりこの作品はあるターニングポイント通過までは、普通のギャルゲなんだけど、それを超えてから一線を凌駕する。
制作スタッフさんのnoteにも書かれていましたが、
本当に「すごい作品」に仕上がってます。
個人的な心境としては、こんな神ゲーは広めたくありません。独り占めしたいです
が……、エロゲーマーの諸君。ギャルゲ好きに言いたい。
そこらへんのエロゲなんか目じゃないぐらいに素晴らしい作品だったことを保証しよう。
萌えゲーアワードにエロゲとして当選したらTOP3には確実に入る出来になってる。
悲恋好きにもド刺さりするので、布教していきたい所存。
2021年も残り2ヶ月で終わるという頃にとんでもない神ゲーが現れたぜ……。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?