誰もプレイしないかもしれない長編作品を何年もかけて作る理由
おはようございます。
朝からとある記事に感化され、自分もなんでゲームを作っているんだろう? みたいな根底のことを振り返りたいと思い、ちょっとした自己紹介がてら記事にしてみます。
長編についてはこの記事で語っていますが、今回はその長編を作る理由についです。
※注意 かなりの自分語り記事です。ご注意ください。
この前こんなツイートを見かけました(またTwitterネタですみません)
目に止まる所でふるいにかかり、開始5分で見切られ、エンディングまでに一体どれ程残るんだろう。
まさに長編を作る意味というのはそこでした。
一言で言えば「挑戦」
ちょっとこういう言い方はあれですけど、せっかくゲームを作るんだったら誰もやってないことをやろう! みたいな意識の高さが最初にありました。
バカだったんだと思います。
バカなので、絵とシナリオとスクリプトを一人でやって、挙句ひいひい言いながら今も日々作業に追われています。
でもバカなりに理由はありました。
承認欲求は際限なく湧き出てくるもの
数年前の話になりますが、絵の練習をするついでに、どうせなら皆の需要を満たすような絵を描きたい。
そう思って流行っていたVtuberの絵を描いていたんですよね。
いいねの数もまずまずもらえて、最初は楽しかったです。
ただ日を追うごとにTwitterに載せる絵はどんどん減っていきました。どうやら流行の絵を漠然と描いて「いいね」をどれだけもらっても、承認欲求に際限はなく、満たされないことに気づいたんです。
むしろ数字というのはちくちくしたプレッシャーになりました。
元々ゲームのために20歳から独学で描き始めたなんちゃってなので、絵に対するモチベーションがそこで尽きたんですよね。
あ、自分は人のために絵を描けない人間だ、と気づいた時です。
23歳、初めての合同作品
今から2年前。実は今制作中のダブルカタルシスの前に、ネットで知り合った人とゲームを作り、ふりーむの方にあげているという経歴があります。(今も一応公開されてる)
これは多分、フォロワーさんで知ってるのは片手で数えるぐらいしかいないんじゃないかな。
ただなぜそれを公表していないかを考えると、お察しいただけるかと思います。
はい……。未完で終わりました。
厳密に言えば、1√しか完成しなかったんですね。その理由は様々ありますが、俗にいう「音楽性の違い」みたいなものとでも言っておきましょう。
ここでさらに自覚したんです。
あ……自分は明らかに合同制作には向いていない、……って。
創作に対してどう向き合うべきなのか
これらの経験から、自分に向いている作品の作り方、どうすれば楽しく作れるのかについて考えた時に、自分の長所を生かそうと思い、
それが「一つの作品にならいくらでも時間をかけられる」でした。
理想の絵を描くために何日、何週間かけることが苦ではありません。ちょっとずつ良い方向に進んでいっている感じが、むしろ快感というか。そこからさらに完成させた時の達成感とかが癖になるんですよね。
よし! なら誰も作らないぐらいボリューミーな長編ギャルゲを作ろう! というのが今のモチベーションです。
キャラの数、背景の数、シナリオの分量。
誰にも負けないぐらいのものを作ろう! です。
評価は一時のものでしかない
Twitterで「この絵」はいいねされる。「この絵はいいね」されなかった。みたいに数字を気にしていた時期。そこから絵を描かなくなる状態。
心理学でアンダーマイニング効果と呼ばれるものです。
これは作る作品にも同じことが言えます。
そんな性格の人間が短編作品を作ると、最初は自分の作りたいゲームを作ってたのに、だんだん「みんなに評価されたいだけの作品」を作ろうとしちゃう可能性がある。数字を取ろうとするような作品というか。
それって絶対に続けていくには苦しい方法というか、承認欲求を満たすために作品を作っている危険な状態。しかもそれが永遠と続きます。
コンスタントに評価されることは、自分にとって毒なのかもしれなかった。
無性で出来るのは好きなことだけ
短編なら今頃何作品も投稿出来ているのに、そう思うこともありますが、どうせなら自分の好きなもの100%を作って評価されたい。
しかも多分短編5作品作って評価される満足感と、長編1作品作って評価される満足感って大して変わらない気がするんですよね。
先述の通り、評価は一時のものなので。
制作を本気でやり始めたのが2018年の8月ごろです。
本気で、なので実際にシナリオ書き始めたのは2017年ぐらいからかな。
ということは、構想を初めてもう3年近く経っているわけです。
3年同じ作品をずーーーーっと一人で作り続けています。
やはりバカです。
なかなかリリース出来ない不安や、ここまで時間をかけて完成した作品がウケなかったら? みたいな不安もありますが。
正直ここまで長い年月かけると評価よりも、自分のためにってところが大きくなってくるので不安も些細なものです。
多分これが(自分にとっては)理想的な創作の在り方で、本当に好きなことだったんだなーって言う心境ですね。
毎度長い記事ばかりで申し訳ないんですが、以上が長編作品を作る理由でした!
長編ギャルゲーを完成させるのが夢! それをかなえたい!
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