【フリーゲーム】蒼白のマジックシールエメラルド プレイ感想
(2847文字) 読むために必要な時間 8分10秒
今回はこのゲーム!
タイトルを読んだ時、「うん……? ど、どれ? どういうこと? どの色?」と混乱しました。
蒼白なのかマジックなのか、シールなのか、エメラルドなのか……。
ファンタジー系はあんまり手を出さないタイプなんですが、アイコンの可愛い女の子(やはりそれか)に釣られてついついダウンロード。
本当に蒼白のマジックシールって何なんだろう……。
そこらへんの謎も注目しつつ、プレイ開始です。
いきなり演出SUGEEEEEEE
この子がお目当ての子!
エロゲでは古来から緑髪とメガネは不人気の象徴でしたが、アニメ「コードギアス」のC.Cから一気にそのイメージが払拭された感じはしますね。
緑髪、全然イケる! むしろ可愛い!
このへんはタイトルのエメラルドと何か関係があるのかな?
ファンタジーモノの難関
冒頭でもファンタジーモノはあまりやらない、と言った理由としてはここなんです。
ファンタジーって、その世界観独特の「単語」がめちゃくちゃ出てくるんですよね。地名から何からなにまで現代ベースではなく、まったく新しい世界観かつ横文字なので覚えることが多い……。
こちらチンパンジー並みの知能しか持ち合わせていないので、覚えられるかどうかいきなり不安に。
珍しいデザインの主人公
結構見た目はぼんやり系ですね。隣のメイドさんとの対比もあいまって、よけい冴えない感が出ています。
ファンタジーにしては服もパーカーで、見るからに日本人。ここへん伏線だったりするんだろうか。
あなた、職業は?
旅人です。
ええ、ファンタジー世界ではこれでOKです。
それにしても凄いルビ振ってくれる。これだけでチンパンジー並みの国語力の自分にはありがたい;-;
かたくなにココアをカカオと表記するのはちょっと面白かったポイントです(笑)
ヒロインが絡まれる展開は鉄板
エロゲーマーなのでこのシチュだけでご飯3杯いけます。
エロゲーマーなのでこのシチュだけでご飯3杯いけます。
(大事なことなのでry)
「緑人」という初めて聞く人種の登場。
こういう横文字じゃないオリジナルワードは純粋にワクワクしますね。
あーなるほど! もしかしてこの世界は肌の色じゃなくて髪の色で人種差別が行われているんですかね? その発想、面白い!
だとすると黒髪の主人公は黒人になるの……?
主人公強すぎワロタ
蹴飛ばしただけで剣がこなごなに。
物語序盤で出てくるかませ犬ポジションを蹴散らした感じですね。
緑髪のヒロインにお礼を言われるかと思いきや、ペコリと頭だけ下げて退場。
良い! 期待は後にお預けする感じ、そして主人公が無双した場面で、ヒロインが簡単になびかない展開も実に好みです。なんとなくこの一連のシーンから「一人でもなんとかできた」というヒロインの気丈さが見えました。
一切セリフをしゃべっていないのにヒロインの好感度が上がるという脚本の手腕が光っていますね。
はい、エロゲーマー的読みをかまします!
確実に、ヒロインと! 遭遇します!
この読みが通らなかったらエロゲーマー引退します。
読み、通った
…………。
しかし。
CGがなーーーーーーーーーーーーい!!!
SEで、チャンチャン♪ じゃなーーーーーい!!!
CGを出すためのイベントじゃないのか!! これは!!
ラッキースケベイベントという恒例のやつじゃないのか!!!
タオルありでもいいんだよ! 立ち絵だけでもいいんだ!!
なんでないんや!!!(怒り)
割とちょろそう
平手うちぐらいしてもいいんですよ?
ラッキースケベイベントは全然あってもいい派なんですが、「感情移入していない主人公が得をする」というラッキースケベはただNTRに近い感覚を味わうだけなので、フェミニスト的にはヒロインの裸を見た主人公は地獄に落ちてもオッケーです。
ラッキースケベって本来、物語の中盤ぐらいに入れるべきイベントだと個人的には思う訳でして(長くなるので割愛)
このへんの独白リアルで草。確かにその時はとっさのことで、ってあるかもしれない……。
なんか「脚本の手腕が光っていますね。キリッ」みたいに解説しましたけど、この作品の文体は結構リアル寄りなのかも。
イベント来るか!?
え!? まさかここからCG来るの?
さっきのは前座? と、思わせておいて……?
来るのか……? 来るのかーーー!!!
KONEEEEEEEEEEEEEEEE!!!
……それにしてもこのヒロイン、やっぱりチョロイン系だったようです。一度助けてもらったぐらいで裸のお付き合い……、こういう時「もし別の人が助けていたらその人ともお風呂入ってたのかな?」みたいに違う角度で見てしまうんですよね。
ヒロインの貞操観念ってエロゲーマーとしては大事なポイントですし、そうなると主人公も「その主人公である必要があったのか?」という見方をしてしまうのは、自分もシナリオを書いている身だからこそなのか。
ところでこの物語は何をしたらゴールなんだろう?
魔王倒すの?
実は主人公強い系
序盤で結構強いイメージだったので「実は」があまりなかったんですが、さらにここから覚醒するという展開。結構ハイペースな配分。
しかもこの後唐突に「魔王」登場!
早すぎない……!?
この世界の魔王そんなひょいひょいお外散歩しちゃうフットワークしてんの!?
本来の魔王に必要な素質じゃん。
やっぱり散歩感覚だった。
なんだか世にも珍しい意欲的な魔王をこのまま応援したくなってしまう自分もいる……。
無事、一件落着
日常的に旅をしていた主人公の元にヒロインが現れ、次に魔王という強大なアクシデントによって非日常を体験する、というシナリオ構成。
スライムが出る付近で魔王が出てきたというシナリオ構成の斬新さがありました。
あとがきで書かれていたんですがラスボスの後の隠しボス。という表現で凄くシックリ来ましたね。 あーっ! 確かに2週目からはめちゃくちゃ強い敵がぽっと出てくるわ、と……。
総評
人間ドラマは少なめで、アクションシーンに重きを置いた作品になっています。プレイ時間は1時間ほどとありましたが、感覚的には「5分」ぐらいでした。 とにかく展開が早い! せっかちさんにオススメ!
あとがきについて触れたい
ちょっと作品の感想からは逸れちゃうんですが、ゲームの中にある要素なので、この記事で書かせていただきます。
この作者さん。なんとこのゲームを3年かけて作ったらしいんですが、それがちょうど今自分が制作しているゲームと同じ月日なんですよね。おー、偶然にもといった感じです。
そしてスプラツゥーンにハマってゲーム制作がストップした、なんて事も書かれていて、うんうんわかるわかると頷きました。(自分はスマブラとあつ森に数ヶ月溶かしました……)
そしてなんと、この先1年はゲームを作るのを辞めちゃうのだとか……。
仕事の兼ね合いなどもあり仕方ないことではありますが、せっかくプレイした作者さんがゲーム作りを休止されるのは残念ですね。
こんな人にオススメ
ファンタジー好き+戦闘+ちょっとしたラブコメ好きにも対応したバランス型。
どれか気になる項目あればぜひDLしてみてください!
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