20代後半の迷宮
最近、自分の年齢を忘れることがある。27歳だったか28歳だったかわからなくなるのだ。そして、28歳だということを思い出すと、少し焦るような感情が心に生まれる。
おそらくほぼ同い年であろう2人の女子が配信しているポッドキャスト「ゆとりっ子たちのたわごと」が好きで、たまに聞いている。この間の話題に、「クオーターライフクライシス」があがっていた。人生を100年だとするとその四分の一が終わったと言える20代後半の、仕事や生活に対して覚える不安や焦りのことを言うらしい。
引用されていた長井短さんの記事はこちら。
https://www.gentosha.jp/article/19021/
ふと、自分の人生は、このまま進み続けるんだろうかって疑問が湧く。大好きな友達やパートナー、悪くない仕事。それらが周りにあることってものすごく幸せなことだってわかってるけど、でも。この先の人生、もう想像以上のことは起きないんじゃないかって不安が忍び寄る。自分でも驚いて吹き出しちゃうような衝撃展開は、もう待っていないのでは?
この部分とか、もうめちゃくちゃ「わかる!!!」って感じ。23~25の時と、前に進んでいくときの感覚が違う。すべてを変えたいほど自分のこれまでや今が嫌いなわけじゃない(むしろ好き)だけど、「これから先想像以上のことが起きないんじゃないか」という不安がすごくある。
仕事に慣れて、小さな変化はあれど「新鮮さ」を覚えなくなって、結局自分の直感や感性が鈍くなってきただけなんじゃないか?と思ってしまう。純粋に気持ちや衝動だけで考えたり話したり動いたりしていた自分はどこへいったんだろう。関わる人達や組織の事情や意図をくみとってばかりいたら、自分の中のとがった部分が削られてしまったような気がする。
そして、急にまわりの「人生の進み具合」が気になってくる。年収とか会社とか結婚とか、わかりやすい評価軸だけじゃ見えないものがあることくらいわかっているけど、だからこそ楽しそうに人生が変化している人が羨ましく見える。
税金とか保険のことって、みんないつの間にどこで習ったわけ? 投資の授業なんて、公文になかったよね?
ここには笑ってしまった。ほんとそう!笑
同い年の同期がいなかったり移住したせいで学生時代の地元の友達と関わる機会が少ない分、ロールモデルとなるような年上の人達とも比較的たくさん会っているし、自分がやりそうなこと・歩みそうな道はいくつも思いつく。むしろ、思いつく選択肢がめちゃくちゃあるからこそ、そろそろひとつを選んだら他の選択肢がなくなってくる段階なのかも、と思うと全然決められない。昨日、お気に入りの喫茶店の店主さんとこの話をしたら、「もっと年取ってから新しい選択肢を選びなおしてもいいと思うけどね」と言われて、それもそうだなと思いつつ。
ここ1~2年ずっとこんな感じでぐるぐるしているから、そろそろえいやと踏み出したい。まあ、ぐるぐるまわってるルーレットがどこかに止まるには、なにかのきっかけが私の意識の外で起こる・やってくることが必要だとは思うけれど。(本音を言うと、強引に変わるきっかけがやってきてほしい。究極は「子どもができる」とかっていうのもそうなのかもな。)
最近は、「自分のお客さんは誰だろう」ということに立ち返っている。お客さんに矢印が向いているときは、変な判断をしていないという根拠のない確信があるのだ。あと、「自分が届けたい(届けられる)価値」が何なのかということ。大学4年~社会人1,2年目まではけっこうこのことを考える機会が多かったけど、最近はなかったから。
こういう話をする相手に飢えている感じもある。田舎での暮らしは楽しいけれど、すぐ近くにこういう話ができる人が多いわけではない。コロナで仕事が忙しくなくなったこともあるし、いろんな人と話してみようかな。
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