尊敬できる人を見つける
今回は、『尊敬できる人を見つけること』についてです。
私はよく、若手、新卒に、自分がなりたい像を描くことの大切さを話をします。
でも、社会人なりたてで、理想を描くことって、そんなに簡単じゃないんですよね。頭で考えて、悩んでもでてくるもんじゃないんですよ。
やっぱり、人との出会いの中で、見つかるし、感化されて、憧れや尊敬って出てくると思うんですよ。
だから、
見つける → 吸収する → 関係を築く
というプロセスが非常に大切なのかなと思ってます。
姿勢を見て、全てを吸収する人を決める
では、私自身が、どのように、そのような存在の方を最初に見つけたのか?
それは、仕事に対する姿勢でした。
かっこよく言うと、スタンスというやつですね。
大学4年生の春、山口県から、上京(千葉県)し、とにかく社長に会いたくて、当時、流行っていたSNSのGREEで何人もの社長にお時間を頂きました。
なんにもこちらが提供できることなど、一切無いのですが、「学生」というのと、そのように連絡をする人が当時は少なかったので、お会いいただけていました。
その中で、「あ!この人から学ぼう」と感じた方が今、メルカリで執行役員をされている濱田さんです。
当時は学生起業家として、有限会社キャンパスシティいう会社を経営されていました。
そのとき、私がビビっと感じた仕事に対するスタンスは、「とにかく時間を忘れ仕事に没頭している姿」でした。
当時、自分でコードを書き、経営をして、営業もしてみたいなことをしていながらも、オフィスでは自由。でも、どうしたら、お客様が喜ぶかだけに集中してプロダクトを作っていました。(塾講師ナビ)
そんな姿を見て、純粋に「かっこいい!」「俺もこうなりたい!」と直感で感じ、ここでインターンをさせてもらうと決めて働きはじめました。
生まれたてのアヒルみたいなもので、最初に触れるインパクトって結構大きくて、今でもその基本的な価値観は仕事の基準になっています。
その基準がなぜできたのか?
それは、「この人から学ぼう!」と決めたから、自分の中での働く基準、仕事のスタンスが持てたのだと思います。
尊敬出来る人からの誘いは断らない
当然、この人から学ぼう!と決めたら、お近づきにならないといけません。
働きはじめたと書きましたが、面接とかはなく、
「君、おもしろいね。ウチくる?」
というものです。
当然、食べるためにバイトもしていました。
なので、ここで、「いや~バイトが忙しくて。。。。」と断ることも出来たと思いますし、「タイミングが合えば、、、、」と先延ばしにしていたかもしれませんが、当時の自分を褒めてあげたいのは、
即答で、
「明日から来ます」
と言えたことだと思います。
それから、
「ノートパソコン買ってきて。レッツノートね」
「とりあえず、ドメインをムームードメインを個人でとって、サーバ立てて、HTMLくらいかけるようにしとけ。」
「飲み行くぞ!」
とかいろいろとお誘いいただくことがありましたが、そのすべてを断ることは基本的にはしませんでした。
そして、そのアドバイスを聞き、実践し続けました。
今思えば、結構むちゃくちゃですよね。
サッカーしたことなかったサッカー少年には、無理して高いレッツノートでなくてもよかったです。
ドメインだっていらないですし、眠いのに深夜まで飲みに行き、朝帰ることもありました。
それでも、吸収すると決めたからには、断ることをしませんでした。
この時間は決して、長い期間では無かったのですが、本当に濃い時間で、多くのことを吸収でき、その後の社会人生活に大きく影響を与えてくれた時間でした。感謝してます。
ちなみに、なぜ、長い期間では無かったのかというと、キャンパスシティという会社は、シンクマーク社と合併(今はサイブリッジという会社)することになり、会社がなくなりました。
オフィスが渋谷道玄坂になるとのことで、一度オフィスには行ったのですが、他のことに興味を持っていたので、次のチャレンジをすることにしました。(最初に断ったのはこれかもしれませんね。)
行動した結果を報告する
結局、その後は、ドリコムという当時、社内ブログを開発しているところで、インターン生としてお世話になることになったのですが、濱田さんとの関係は続きます。
というのも、尊敬できる方だったので、たまに相談をしたり、アドバイスを貰ったりしていました。
そこで大事なのは、
「最近、こんなことに取り組んでるんですよ!」
という近況報告だったと思います。
(今、思えば、ご飯をご馳走になるだけの学生だったように思いますが)
しかもそれが、キャンパスシティでの学びや、濱田さんから教えて頂いたことで、ちゃんと結果が出ています!ということを伝えていました。
そのことを受けて、更にアドバイスを貰い行動し、結果がでる。
このサイクルを上手につくることが大切です。
もちろん、学生出会っても、基本はギブアンドテイクです。
でも、学生の僕には、ギブできるものはありません。
それは、雑務だったり、ちょっとした調査だったり、新たに出会う人を紹介したりと、学生でもできる限りのことをし続けていました。
お金や知識はないですが、がむしゃらに相手のために、時間を使うことはできますから。
そんなことを繰り返しながら、仕事をしていました。
だからこそ、この報告をするというのは、非常に大切だと当時から実感していました。
依存せず、距離感を上手に保つ
しかし、報告よりも、大切なことがあると、私は考えてます。
それは、依存しないということです。
尊敬はするが、依存しない。
それはなぜか?
僕は、学生時代は、多くの人と出会い、感化され、基礎を創ることが何より大切だと考えていたからです。
本当にありがたいことに、濱田さんは、無理やり、囲うことはしませんでした。
でも、大人になって周りをみると、利害関係の中で、お金をちらつかせ、権力をちらつかせ、囲う大人が多いです。むちゃくちゃいます。
だからこそ、あえて、今の学生や若い人に言いたいのは、
尊敬をする人を見つけることはとても大切。
でも、依存はするな。
ということです。
あなたには、あなたの人生がある。
自分の人生を歩むためにも上手に距離を保つことも、時には大切なのです。
でも、距離を離しすぎたら、関係性は築けません。
可愛がられるくらいの距離で、相手に貢献する。
こんなことが大切なんだと思います。
でも、まずは、
「この人だ!」
と決めることからですよ。
次に、トコトン吸収すること。
がむしゃらに、精一杯の時間を使い、何から何まで真似をし、言われたことを実行する。寝てる時間はもったいない。学生なんだもん。
そして、距離を保つのはそれからです。
順番を間違えないように。
最初から距離を保っていると、何も吸収していない、スキルのない、ただの意識高い系の学生になりますからご注意を。