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生活の楽しみ展で出会ったひとびと その1

結局、ピッグの友達のフォックスは家に連れて帰ることはできず、また8月くらいに増産するそうなので、そのチャンスを待つことにして帰ってきた。

ENOMONOのブースで、同じくフォックスは手に入らず、そして、ピッグを手にして悩むめがねの女子とピッグの前で出会った。聞くと、”ダム・キーパーに出会ったのは今年のはじめなんです!”そして、この物語性とキャラクターの魅力とにやられてしまったとのこと。この物語を好きな人に悪い人は居ないとおもうので、ピッグもフォックスも、欲しい人の手元にみんなに届くと良い、と彼女は言っていた。ダム・キーパーの物語もみんなに届くと良いな、と私も思う。

TOBICHIの上映会の体験をお返しに彼女にシェアさせていただいた。TOBICHIでのあの短い上映の体験はとても衝撃的だった。あの狭い(失礼ww)会場の中へ入ると、入り口でスタッフの人が手に木炭をつけてくれる。つけられるwほうが正しいかも。 なんだろ?特に説明はない。なんだかわからないまま、上映は始まり、物語は進んでいく。

そして、18分の短い上映が終わると、その木炭が、ピッグの汚れ、であることに気がつく。私達もこの小さな主人公の仲間で、一緒に恐れと戦う運命を共有する。”汚れ”は、彼が汚れゆえに残酷な扱いを受け、でも友情を確認することになる、”仲間の印”だ。私達もその汚れを一緒に背負い、仲間になって物語を生きる。そして、上映が終わり会場を出るのだけど、この仲間の印が消えないように、手がどこかにぶつからないように、街の中に帰っていく。平凡な日常の中に戻っていく。

フォックスは手に入らなかったのだけど、こうやって物語が続いていくことも、だれかに出会えることも、きっとほぼ日の生活の楽しみ展の仕掛けのひとつなんだと思う。その仕掛けに、まんまと引っかかったし、まんまと楽しんだ。雨は明日のお昼までは降り続くみたいだけど、きっと傘の下でいろんな仕掛けがあるに違いないと思う。

まんまと引っかかって楽しんできて!あと1日あるので、まだ未体験の方はぜひ行ってみて。


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