エンタメからの擦り寄り
室井慎次前後編、みてきました。
なんなら後編は舞台挨拶付きで。
私は小学6年の頃からの踊る大捜査線経由での、20年来の柳葉敏郎ファンなので、
こんな風に主演としてぎばさんがフューチャーされて、
しかもこんなにもてはやされて、
舞台挨拶が連発して、っていうのはもう、
最初で最後かもしれないと思い、
初日舞台挨拶は外れたんですが、
金に物を言わせて名古屋にて舞台挨拶付きの上映会を見てきました。
前編、後編ともに、
ウルトラスーパーバカほどにネタバレ致しますので、
気になる方は回れ右して、
映画観てからまた戻ってきて、私と一緒に肩を叩き合い、「おつかれさま、ありがとう。」と言い合いましょう。
それでは、ありがとうございました。
ネタバレありで。
書き散らかします。
さあ前編から。
「よかった〜心配してたほど、クソ映画じゃなかった〜。え?むしろちょっと面白かったよね?ねぇ?」
というのが前編に関する最もプリミティブでフィジカルでフェティッシュな感想です。
ごめんなさい、わたし、
容疑者室井慎次は大失敗の公式による踊る陵辱最低映画だと思ってるので、
本当に心配してました。
とくになんか広告で
犬にフィーチャーしてて、え?ヤバそう?これも陵辱しちゃう?レイプする?警察呼ぶ?ってなったけど、
シンペイ、かわいかったね〜🐕
え、びっくりしたもん。
なんか犬のぬいぐるみとかグッズ販売されてて、
は?と思ってたんだけど、
こりゃー可愛かったですよ。
とんでもなかったね。しかもメスなんだって。
かわかわかわかわかーわい。
踊る古参をくすぐる箇所については、
なかなか、升毅〜、
あと筧利夫〜え〜水あげて?水分足りてなくない?大丈夫?室井さんと会えないからかい?平気?ってなりました。
あと緒方&森下の対比が良かった。
なんとなくだけど、室井さんの現在の状況(左遷された上に定年を待たずに警察を退職した)というのが、際立つというか、
キャリアは一人一人にあって、違う、というような感じでしたね。
室井さんの退職後っていうのは、
考えたこともなかったし、
むしろifの未来で青島くんと一緒にいるもんだと思ってた。
でも夢破れてのエピソードが、
すごく頷けるというか、
ちゃんと特別な委員会を立ち上げたのに、
5年で成果を出せなかった室井さんを左遷して、
交通局に行かせる→そして退職、
ってのがまあ妥当な考えだし、
そうよね、できないよね、もう無理だね、ってなった。
以上は、
「踊るファン」として映画を観に行ってキャッキャしたかつ面白みを感じた部分だったんだけど、
映画としての面白い部分、よくなかったと思った部分も書きます。
まあとにかく齋藤潤くんが、ほんとうにとても良い俳優さんでしたね。
彼の演技がピカイチでとても良かったです。
あと良かったところは、うーん、
とにかくロケ地に恵まれたんじゃないでしょうか。
よくなかったとわたしが思ったところは、
田舎村八分ディスりが酷かったのでは。
室井さんも当番に入らないとか、なんとか、
そういうのはやめーや、と思った。
そして後編にも言えるんだけど、
レコードの音綺麗すぎ問題、やめてほしい。
ぶっちゃけ萎えた。あの過去を振り返る場面なら、絶対にぶつぶつしてる音で流した方が効果的では?
もしかしてなんか案件ある???
あといちいち物語が飛ぶのがほんと微妙だったなぁ〜と。
三丁目の夕日みたいな感じで、
上手に小物語を紡いでそして、大きな物語へウルトラソウルしてくれれば良かったけど、
そうではなかったかな。
他の人も言っていたように、杏の物語が急にブチられて、解決してないのに平気?なに?ってとこあった。
なので、
全体的にはかなり「楽しかった」けど、
この楽しかったは、
「室井さんのフィーチャーした映画がそんなにゴミカスみたいじゃなく安心ができた、かつ、
ちゃんと納得できる理由でこの状況になっている、かつ良い共演俳優、良いロケ地に恵まれており、ちゃんと踊る古参をキャッキャさせる内容も散りばめている」という理由からの「楽しさ」であって、
物語がよい、とか、新たに踊るの一つの独立した映画として考えられるぐらいよい、とか
そういう『映画』として評価できることではない。
だからやっぱり、
改めて新しい人を本当に取り込もうと思って作った映画ではなく、
次のお話、未来への足掛けとして、
作った(もちろん適当とか手前味噌ではないにしろ)映画なんだなぁーと痛感してしまった。
もちろん踊るってそういうコンテンツとして確立してるから良いんだけど、
モロに稼ぎの匂いがしてしまった。
仕事はそういうエンタメ系だからこそ、
とにかく『古参』や『ワカッテクレル人』というような金を確実に出してくれる人に、
まあ擦り寄ってる内容ではあるな、と思った。
ただ!その中でもちゃんと健闘したし、
どうにか誠意で応えようとしてくれた思いも、
ヒシヒシと感じたきもした。
そんな感じで、
レイトショーを見終えて、
エンタメ的な面白さへの満足感よりも、
悪くなってはないという安心感が先行する想いを抱いておりました。
長くなってしまったので前編で切ります。
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