嘘日記 5月13日
受動的にしか知識が手に入らない読書はクソだとショウペンハウエルは言った。確かに自らが考え体験しその末に手に入れた知識のほうがより優れているのかもしれない。
それでも、我々が読書をやめることはない。
なぜなら、私たちは本の表紙を開いたそこに、これから死ぬまでに決して交わらない世界線が広がっていることを知っているからだ。もちろん本だけに限らず映画や絵画などの表現物にも言えることである。
今日小生が紹介するのは「パンティストッキングのような空の下(うめざわしゅん著)」という漫画だ。
小生はこの漫画を一読し終えて、すぐさまもう一度初めから読み直すことにした。
ぶっちゃけ鳥肌が止まらなかった。なんなんだこの不思議な「リアリティ」は・・・。
彼の描いたこの作品には、なんとも表現し難い「リアリティ」が散りばめられていて、、、笑えるような、はっと気づかされるような、エロティックで醜い欲望のような漫画表現を明らかに超えている作品が戦烈に詰まっていた。
この漫画には9本の短編が収録されている。ちなみに小生のお気に入りは、朝まだきという作品だ。一度読んでみてほしい。そしてあなたがどう思ったか感想を聞かせてほしい。
これはそんな作品が詰まった本である。