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嘘日記 5月4日

5月上旬だと思えないような暑い日が続いてる。この調子で気温が上がっていくと8月頃には35℃を平気で超えてくるような猛暑日が来るので今から身体を暑さに慣らしておく必要がありそうだった。

太陽の光を浴びるとビタミンDという物質が生産されると耳にしたことがあったので、小生庭で日光浴をすることにした。太陽も燦燦に輝いてた。

庭にでてみると、小さな先客がいる。トカゲであった。目と目があったのだが全く逃げようとしない。はて、誰かの飼いトカゲであろうか。

試しに生えていた雑草を抜いてつついてみるが、それでも一向に逃げる気配はない。どうやら日光浴によるビタミンDの効果が出始めているようだった。

日光浴を始めてからほどなくして、トカゲと会話ができるようになった。もちろんビタミンDの効果であった。

トカゲが言う。「なあ人間、どうして太陽の光はあたたかいんだ?」

人生で一度も疑問に思ったことのない質問が飛んできた。この質問に答えられるのは物理を学んだ人くらいであろう。生憎小生は生物学を生業にしているので答えられるはずもなかった。

小生「簡単に言うと光というのは波の形をしたエネルギーなんだ。太陽から届いた光は何かしらの物質に当たるとそれまで移動に使っていたエネルギーを熱という形で放出する。だから暖かいんだよ。」

知らない知識が口から流暢に飛び出していた。

トカゲとも話せたし、なんだか気分がいい。

これもまたビタミンDの効果であった。

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