嘘日記 4月28日
今日は近所のネパール人がやっているカレー屋に行く。そこでは本格的なカレーと日本人好みに焼き上げられているナンが食べられるので小生のお気に入りであった。しかもナンは一枚無料でおかわりできた。小生うれし涙を人生で初めて流す。
セットでついてくるナンとおかわりのナンの計2枚でカレー一杯をちょうど食べきるチャレンジを毎回しているのだが、これが意外と難しい。いつもナンだけ余ってしまうのであった。
かといって悔しい思いをしている訳ではない。試しにナンだけで食べてみると小麦粉の豊かな香りと、ほんのり甘い感じが後からやってきてナンだけで食べられるほどに美味であった。
丁度昼時で腹も減ってきたので、手短に身支度を済ませ早くカレー屋に行こう。今日もあのネパール人は笑顔で接客しているだろうか。
アルバイトの女の子は日によって愛想がいい時もあれば悪い時もあり、店に行くまではわからない。シュレディンガーの女の子である。
今日は愛想よくしてくれるだろうか?なんて考えてしまうのでわざと対応を毎回変えているのかもしれない。いやはやあっぱれしてやられた。気になってしまったら最後、カレー屋に行くまで女の子の機嫌は分からないので結局カレー屋に行くしかないのである。
カレー屋に向かっている途中、今日のチャレンジのイメージトレーニングをしなければならなかった。いつもナンが少し余るから最初の二口をナンだけで食べてあとは状況を見て調整しよう。
完璧なシュミレーションが頭の中にはっきりと浮かび上がる。今日はなんか冴えてるぞ。
帰りにはコンビニに寄っちゃったりなんかして、ちょっと高級なアイスでも買ってしまおうか。チョコミントのおいしいやつが出てた気がする。
そんなこんなしている内に目的のカレー屋に到着した。
定休日だった。
小生悔し涙を人生で初めて流す。