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[#3]天体望遠鏡・自動架台のジャンクを修理してみる(MEADE DS-2000シリーズ)

破損したギアの再生です。そもそもギアの設計なんて初めてなので、ギアに必要な設計寸法をググり、ヒットしたモノタロウを参考にしました。ギア直径、歯数、中心間距離、モジュール値などが主な設計寸法の様です。

https://www.monotaro.com/s/pages/readingseries/kikaikiso_0103/

破損ギア(A)と対のギア(B)の寸法を確認したところ、下記となりました。

※歯車外径  は歯山も含んだ径です

ノギス測定から計算した破損ギア(A)のモジュール値は0.495ですがおそらく0.5でしょう。モノタロウで歯車の商品を色々見ていると、モジュール値0.5, 1.0, 2.0… 等々ある程度規格化されているようです。当初3Dプリンタによる復元を考えていたのですが、アマゾンで検索したところ使えそうな商品がありました。

厚さ3.6mmで破損ギアより若干厚め、軸穴径も2mmで小さいですが、加工すればまぁ大丈夫でしょう。この精度の歯車を3Dプリンタで作るにはDLP(光造形)を使う必要があるのですが、DLPは後始末が面倒なので、値段も安価な事からポチりました。届いた実際のものがこちら。

厚さ1.5mm。薄い! 3.6mmじゃない?

まぁこの程度はリカバリ範囲内です。写真左側の出っ張りを削って貼り合わせることにします。

出っ張りをニッパーで切り取り張り合わせ ⇒ きれいに切り取れておらず隙間が空きます。
ヤスリで凸部を完全に除去
スーパーXで貼り合わせます。
Φ2mmのシャフトに通して接着剤塗布。塗りすぎて接着剤が歯部に出てこないよう薄めに塗布しました。シャフトはプラレール動力車の廃材で後ろのギアは無関係。
(追記)軸穴径広げるためにドリルを打ち込んだところ、剥がれてしまいました。
表面の離型剤と接着剤不足が原因と推定。接着面のヤスリ掛け、接着剤を少し多めに塗って張り付けたところ、しっかり接着できました。
2枚張り合わせました。隙間なくピッタリ合わさってます。

次はギアの軸穴径を修正して、組み立てたいと思います。

因みにFusion360のスパーギアというスクリプトを使えば、ギアモデルは簡単に作れる事が判りました。別の機会でトライしたいと思います。


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